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大学生ドラフト候補の「生の声」を届けます!

どうも、やまけん(Twitter:@yam_ak_en)です。
新型コロナウイルス感染症の影響は野球界にも広まり、アマチュア野球の各カテゴリーの主要大会が中止に追い込まれる前代未聞の事態に陥ってしまいました。3月に選抜高校野球大会が、4月には社会人の日本選手権大会がいずれも中止となることが発表され、そしてついに5月12日、日程を延期した上での開催を検討していた全日本大学野球選手権も中止が発表されてしまいました。毎年この大学選手権では様々な地方の大学から個性豊かな学校が登場し、大きなインパクトを残しています。一方で、エース森下暢仁投手(現・広島東洋)を擁して優勝した昨年の明治大学のように、名門大学がその実力を遺憾なく発揮して優勝するというケースもあり、個人的にも毎年楽しみにしているアマチュアの大会のうちの一つです。リーグ戦はおろか、チームとしての活動もできていない大学が多く、この決断を想定していなかったわけではありませんが、やはり個人的にも非常に残念で寂しいです…。

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明治大学時代の森下暢仁投手(現・広島東洋カープ)

しかし、これで大学野球の全てが終わったわけではありません。今回は、地方リーグでプレーする大学生ドラフト候補の選手10人を紹介したいと思います。注目を浴びることが元々多くはない地方の大学リーグですが、魅力のある選手は数え切れないほどいます。今回はその中の一部の選手に、野球選手としての自分自身について「直接」語っていただきました。つまり、今回のnoteではタイトルの通り、大学生ドラフト候補の「生の声」をお届けします!

今回は、

1.自己紹介
2.プレーヤーとしての自己評価
3.この冬の間に重点的に取り組んだこと
4.試合が再開されたら自分のココを見てほしい!
5.紹介したいチームメイトやライバル

という5つの質問をさせていただきました。ここだけでしか読めない内容もあるので、ドラフトやアマチュア野球に興味のある方はもちろん、そうでない方にも是非読んでいただけると幸いです!

宇田川 優希(右投手・仙台大学)

1.仙台大学の宇田川優希です。
埼玉県出身の21歳です!
2.先発としてはまだまだ課題が多いですが、中継ぎ抑えとしては自信があり、ストレート、フォークで三振を取りに行くピッチングができます!
3.この冬はパワー強化を徹底的にやってきました。
パワー強化をすることにより勢いのあるストレート、キレとスピードのあるフォークが投げれるようになりました。
主にウエイトや食トレです!
4.今は限られた中でレベルアップをするために寮でウエイトや人がいない所を見つけてキャッチボールや遠投をしています。
試合がないので強度の高いウエイトを週5でやり、他にジャンプ系のトレーニングを行なっています。
今年の3月の関東遠征の時よりストレートが良くなっていると思うので、是非自分のストレートに注目してください!
5.紹介したいチームメイトは松本春輝です。
去年一年生ながら150キロを投げており、毎回の試合で140キロ後半を計測しています。
身体も自分より身長も体重もありかなり期待できます!
ライバルは元山飛優(東北福祉大学)です。
1番打たれたくないバッターなので一球一球集中して投げています!

3月に慶應義塾大学との試合で宇田川投手の投球を見ることができましたが、はっきり言って「別格」の投球をしていました。力強いストレートに落差の大きいフォークで、大学トップクラスの慶大打線から奪三振を量産。リーグ戦の延期期間を利用して自慢のストレートに更に磨きをかけているということで、秋のドラフトまでにどれだけ進化するか、今から楽しみです。互いにライバルと認めている東北福祉大学・元山飛優選手との対決からも目が離せません!

江村 伊吹(投手・大東文化大学)

1.大東文化大学4年 江村伊吹
2.目立った長所はないので、総合力で勝負する。
3.球速や球の伸びを向上させるために、筋力アップなどのトレーニングだけではダメだと思ったのでフォームの見直しをしました。
また変化球はスライダーの変化量が大きくボールになってしまう確率が高かったので修正に取り組みました。
4.楽しんで野球をする姿。
昨年の春季リーグで先輩方に楽しんで野球をしようと言われ、秋季で2部に降格してしまいましたが1部に昇格できました。勝つことももちろん大事ですし、勝ちにこだわって闘いたいと思いますが、楽しむことを忘れずにやっていきたいです。
5.武者壮輝、稲垣淳之介
武者は、1年の頃から試合に出ていて2部でタイトルも獲得しているのでより注目してもらいたいと思い選びました。
稲垣は、ピッチャー陣の中で1番練習を共にすることが多かったので紹介したいと思いました。

現在首都リーグ2部に所属する大東文化大学。残念なことに首都リーグでは今季の入替戦を中止にすることが決まってしまい、江村投手は4年秋も2部リーグで過ごすことが決まってしまいましたが、昨秋1部で見た際には「これは2部では簡単に攻略することは不可能だ」と思わされる投球をしていました。首都リーグには1部だけでなく2部も江村投手をはじめ魅力的な選手が揃っているので、秋に落ち着いていたら皆さん是非首都2部リーグに足を運んでみてください!

益田 武尚(右投手・北九州市立大学)

1.北九州市立大学の益田武尚です。
2.真っ直ぐの伸びも変化球のキレも少しずつ成長していっていると思うが、球速もキレもコントロールも全てがまだまだなので上を目指して練習していきたい。
3.一番取り組んでいたのは体幹と胸郭のストレッチ。
最初は腰の怪我があり、体幹をずっとしていました。今は、体幹をしているとバランスよくピッチングができ、いろんな動作をしていく中で体幹が大切だと思ったからです。
胸郭のストレッチを取り入れた理由は、1番はピッチングをしていく中で、固くなると怪我にもつながるので、柔らかくしておきたいと思って、取り入れました。
4. 強い真っ直ぐと精度の高い変化球を投げれるように頑張りたいので、今までとは違う自分を見てもらいたいです。今は真っ直ぐ、カットボールが1番自信があります。
全てのボールをみて、良い評価をいただけるように頑張りたいです。
5.チームメイトに森本兼生、大田裕介という投手がいて、2人とも150キロ近く投げられます。

九州ナンバーワン大学生投手と評判の好投手です。今春、北九州市立大学は関東遠征が組まれていたため、そこで益田投手の投球を是非見たかったのですが、遠征が中止になってしまい残念ながら見ることができませんでした。しかし今回益田投手にお話をお伺いして、秋のリーグが通常通り開催されれば九州に足を運んででも見に行きたいと思いました。

中島 隼也(右投手・城西国際大学)

1.城西国際大学4年 中島隼也 身長179cm体重80kg 右投げ右打ち
馬来田少年野球クラブ→千葉市シニア→仙台育英学園高等学校→城西国際大
今までに、水泳、陸上などをやり中学の時に走り幅跳びでは千葉県優勝、国体強化選手などにも選ばれたことがあります。
2.自己評価は、チェンジアップには絶対的な自信がありますし、自分の中での評価で一番高いと思います。ストレートは、球速以上に速く見える球質だと思います。ただもっとレベルの高い場所でやるのなら球速アップが必要だと思います。
3.この冬では、新しい球種を覚えるのと、フォームの力感、フォームの見直し、増量、遠投を重点的に練習に取り組みました。
4.試合が始まったら、力強くなったストレート、新しい変化球、力感を見てほしいと思います。
5.ライバルかはわかりませんが、慶応の木澤(尚文)は友達ですし、150キロを超えるストレートは羨ましいと思います。自分もそうなれたらなって思います!

昨年、全日本選手権と神宮大会ともに出場した城西国際大学。そのエースとして大車輪の活躍を見せたのがこの中島投手です。中島投手本人も絶対的な自信があると語るチェンジアップは大学生レベルでは攻略不可能なボールです。ストレートに力強さを増し新たな変化球も習得したということで、より一層攻略困難な投手になった中島投手から目が離せません。

舘 和弥(右投手・城西国際大学)

1.城西国際大学4年投手 舘和弥です。
2.昨年は春の大学選手権ベスト8に横浜市長杯優勝と明治神宮大会ベスト4という結果を残しましたが、個人的には満足いく結果ではなく、神宮大会準決勝では、甘く入った変化球を痛打され、慶應相手に6回3失点で負け投手。木澤(尚文)や慶應投手陣の層の厚さを感じこのままではいけないなと思い、トレーニング、ランニング、食事、睡眠など、時間の使い方を変えていきました。
1番は球速の面で劣っていて、調子がよくても145キロ、平均球速は139.140キロといったところだろうか、150キロを超える木澤の球を神宮の打席で見れた事は収穫でもありました。
昨年1年で色んな方に応援していただけるようになり、取り上げていただける事も多々ありましたが、このままではダメだと冬を過ごしてきました。
3.神宮で負けた5日後には初動負荷トレーニングを始めていました。
千葉県東金市の寮から千葉市まで片道1時間以上かけてトレーニングを1時間半やって1時間かけて帰ってくる。全体練習を終えてから向かうので帰寮するのは21時頃でした。
食事の面では管理栄養士さんについていただき、食事をサポートしていただきました。
月1回の栄養セミナーと共に知識も増え、強い身体づくりをしていきました。
睡眠時間は8時以上寝ない事、寝すぎると筋肉も落ちると言われており、6時間〜7時間程度の睡眠と23時には就寝する事を心がけました。
最後はランニングです。
神宮大会後に記事にしていただいた通り1番意識を置いた部分です。
この冬はランニングの重要性を再確認できました。
1日多い時で15〜25キロを走り込み、今年からランニングを極端に減らす日を作っていただき、その日はウエイトと、ジャンプ系のトレーニングに充てました。
グランドだけでなく、山登りや、九十九里の砂浜も走りました。
走る時はとことん走り、トレーニングする日はとことんやりきる。
コーチにも提案をし、色んな事を取り入れていただきました。
ジャベリックスローや、ボックスシャンプ、サーキットトレーニング、メディシンボールを使ったり、腰のキレを出す為にゴルフにも挑戦しました。
4.大学選手権の中止が決まり、このような状況ですが、また野球ができる日が来ると信じて練習しています。
やっぱり見ていただきたいのはコントロールです。
コントロールには自信があります。
さらに球の強さも昨年より一段階上がっていると思います。
その背景には初動負荷やエクササイズ、身体操作トレーニングでの柔軟性アップやトレーニングやランニングでの下半身強化があります。
是非今年も城西国際大学を宜しくお願いします。
5.最後に紹介したいチームメイトは最大のライバル中島隼也です。
入学した頃から146キロ投げていたりと、こいつはすごいなぁとスタンドから見ていた彼と今は一緒に投げてチームを支える事ができています。
初動負荷に一緒に行ったり、オフの日に治療に行ったり普段から仲が良いです。
最後のシーズンは1戦目投げれるように頑張ります。

上で紹介した中島投手とのダブルエースで昨年の全国大会出場に貢献した舘投手。決して昨年の結果に満足していないこと、さらなる向上心がこの文章の質量からも感じ取ることができます。オフに取り組んできた成果をいち早く目にしたいです。仲の良いという中島投手とのエース争いにも注目です!

元山 飛優(遊撃手・東北福祉大学)

自己紹介の前に…
大変わがままですが、本音でお伝えします!
1.自己紹介
東北福祉大学 4年 主将
元山 飛優です!
僕が常々意識している事は
【守備】
形はどうでもいい。
捕る事よりも投げる事を第一に考えてます。
ファーストが捕れない程の凄い球を投げるのが目標です。
エラーは多分日本一少ないです。
【打撃】
去年までは何も考えてませんでした。
自分の感覚で打ち、誰かにアドバイスされると崩れる。
非常に脆かったです。
今年からは開く癖を直したいと思いツイスト始めました。
肩が入る事もなくなり、去年の僕の15倍良くなりました。
まだまだ自分の中の最強の野球選手にはなれてませんが、
後の世界一のショートストップになる男やと勝手に思ってます。
自己紹介は以上!
2.プレーヤーとしての自己評価
【守備】捕る型は50点
一歩目は80点
判断は1000点
肩&送球は90点
【打撃】は未知です。
分かりません。
これからの僕は無限です!
【走塁】
判断は良いですが俊足では無いです。
でも、遅くもないです!
3.この冬の間に重点的に取り組んだこと
【ウエイト】
上半身、特に背中の強化
下半身、お尻の強化
【打撃】
ツイスト
トップを深く
長く大きくタイミングを取る
【守備】
送球、強さ 正確さ
動き、前に突っ込む
4.試合が再開されたら自分のココを見てほしい!
全てです!
全てで観客の皆さん、チームメート、相手チームが虜になるようなプレーを心がけています。
もちろんプレーだけじゃなく、立ち姿や普段の動きにも注目してください。
言ってしまえば、僕から目を離さないでください!
5.紹介したいチームメイトやライバルなど
負けたくない選手は牧(秀悟、中央大学)と宇田川(優希、仙台大学)だけです!
他の人に負けても何とも思いませんがこの2人には先を行かれたくないです! 

昨年は大学日本代表にも選ばれ、今年の大学生ナンバーワンショートとの呼び声も高い元山選手からは遊撃守備に対するこだわりの強さを感じました。この冬は打撃強化にも力を注いだとのことで、プロでも貴重な「打てて守れるショート」になれる選手になると期待しています。先ほど紹介した同じ仙台六大学リーグで戦う宇田川投手、同じ内野手で長野県の高校出身と共通点のある中央大学の牧選手をライバル視しており、熱い対決から目が離せませんね!

八木 大輝(遊撃手・宮崎産業経営大学)

1.宮崎産業経営大学
 主将 八木大輝
2.打撃はあまり自信なし、守備は自信あり
 打撃ではまだムラがあります。
 調子の波が激しすぎるので、安定した打率を残したいと思っています!
昨年の全国大会では、自分達のやってきた、積極的に打っていく野球は通用すると思いました。守備もかなり自信がつきました。
しかし、東海大戦は、スコアは1対1で行っていたのにも関わらず、相手チームの余裕のある感じがすごいと感じました。それはかなり練習をつんできて自信があるからこそできると思います。
産経大の弱いところは練習量が少ないところなので、考えて練習しないといけないです。
3.打撃力アップ
 選球眼と飛距離アップ
 体重増加
4.守備、スローイング
地方の球場はグラウンドコンディションがあまり良くないです。なのでグラウンドがボコボコしていて守りづらい球場ではポジショニングを前にして、待って取るようにしています!
理由は後ろから前に出てきたときイレギュラーしたら反応が遅れるからです。前に守る事によってヒットゾーンは広まってしまいますが、取れるアウトを確実にとったほうが投手は安心するからです。
境田(光希、今季から熊本ゴールデンラークス)さんと二遊間を組んでいた頃は境田さんが、一球一球「左に2歩寄ったからお前も寄れ」など言って常に2人で連携を取っていました!
自主練でも一緒にノックを受けていたので、ゲッツーを取るときどの辺に投げたら境田さんが投げやすいかを頭に入れて守っていました。
5.沖縄大学 仲地玖礼投手
 紹介したいチームメイトは、武田良樹
沖縄大学の仲地投手とは、春の九州大会で初めて対戦しました。
結果は4打席連続三振でした。
球速はそこまで速くないものの変化球の精度とコントロールがピカイチの投手だと思いました。
インコースのツーシームを投げてファールを打たせて最後はチェンジアップやフォーク、スライダーなどで仕留めてきます。
自分自身も人生で初めて4打席連続三振を喰らったのでとても悔しいという思い出が強いです。
チームメイトの武田は、中学の頃一緒に野球をやっていた仲です!
彼のすごいところはとにかく三振が少ないところです!
それにホームランも打てる。
独特は打撃フォームなので相手投手も投げづらいと思います。

一昨年に続き昨年も全国大会に姿を現した宮崎産業経営大学。一昨年はセカンドで華麗なファインプレーを連発し、攻撃面でも本塁打に好走塁とド派手な活躍をした境田光希選手に目を奪われましたが、昨年はその境田選手と二遊間を組んでいた八木選手に目を奪われました。
豪快さと巧みさを兼ね備えた打撃に俊敏かつ丁寧なショート守備で、いかにも「ロマン」を感じたショート。いわゆる「隠し玉候補」としてスカウトリストに名前を残している九州地区担当のスカウトもいるのではないかと思います。普段日の目を浴びることが少ないリーグ・大学かもしれませんが、是非皆さん注目していただけると自分としても嬉しいです。

石原 昂(三塁手・敬愛大学)

1.敬愛大学の石原昂です
神奈川県出身です
2.守備に課題がありますが、バッティング、特に長打力には自信があります。
3.この冬は守備を重点的にやってきて守備の基礎から練習しています。春のオープン戦ではずっとサードで出場していました。
バッティングではロングティーを多めにやって確実性と飛距離アップを目的にやってました。
4.千葉1部リーグのホームラン記録(通算16本)を抜けるように自分の長打力に注目してください(現在リーグ通算12本塁打)。
5.ライバルは千葉リーグのピッチャー全員です。全員から打ちたいと思います。

昨秋の千葉県リーグで打率・本塁打・打点の三冠王を獲得したリーグ屈指の右の強打者。1年生の頃から打線の中軸を担い、現在までにリーグ戦通算12本塁打と、リーグ記録更新を射程圏内としています。既にここで紹介した城西国際大学の中島投手・舘投手をはじめ、好投手の多い千葉県リーグでこれだけ打っているのは圧巻です。昨年は一塁やDHでの出場が多かった石原選手ですが、この春はサードに挑戦しているとのことで、そちらも含めて一層楽しみな選手です。

齋田 海斗(外野手・東日本国際大学)

1.東日本国際大学 主将 齋田海斗です
2.全てまだまだだと思ってます。
昨年東日本国際大から日本ハムに入団した片岡(奨人)さんと体は似ていると思います笑
片岡さんは前でボールを捌く打者ですが、自分はボールを近くまで呼び込んで打つ打者だと思います!
バッティングや守備では負けたくないと思ってやってました!
足の速さなどを目標にしてます!
3.柔軟性と、スピードを意識したウエイトトレーニングです
故障を少なくする為の柔軟性と、スピードはパワーに繋がると思ったので、行いました!
4.走攻守全てと全力プレーをみてもらいたいです
5.ライバルは東北のいい打者として、元山(飛優、東北福祉大学)です

南東北リーグの名門・東日本国際大学で今季から主将を務める齋田選手。昨年、同大からプロ入りした片岡選手よりも素質は上と評価する声もあるほどの選手で、ご自身で仰っているように走攻守全てのレベルが高い外野手です。
ちなみに、齋田選手がライバルに挙げていたことを元山選手に伝えると、

僕も大学まで野球続けてきて守りにくいバッターは
右は牧、左は齋田です!
めちゃくちゃ良いバッターですよね!あいつは!
大体のバッターは構えや雰囲気で大体のポジショニングやクセが分かるんですけど、
あの2人はどっちに打ってくるのか予想すら出来ないです!

と返ってきました。元山選手のポジショニング能力の高さや守備の感性に驚かされた一方で、その元山選手に「守りにくい」と言わせるほどの存在感をもった打者であることがわかり、今後の齋田選手の打撃がより一層楽しみになりました。

並木 秀尊(外野手・獨協大学)

1. 自己紹介
並木秀尊
1999年3月23日生
小学校 中根ファイターズ
中学校 草加市立川柳中学校
    渡辺オールスターズ(選抜)
高校  川口市立高等学校
大学  獨協大学
2.プレイヤーとしての自己評価
特長である足を使い、守備に対するプレッシャー、ランナーに出したくないとプレッシャーを与えることができることや打球に対するつめ方。次の塁を落とそうという姿勢。
肩が強いわけではないが、状況に応じて、捕球から速く送球ができる。
変化球に対する見極め、スイングの強さ、足を生かしきる守備・走塁の面では、まだまだ未熟な部分がある。
これから更に成長できると思っている。
昨年秋の日本代表候補合宿では、出塁できた時に、盗塁成功とはなりませんでしたが仕掛けられたこと、タッチアップでの速さについては手応えを感じました。
3.この冬の間に重点的に取り組んだこと
基礎ウエイトはもちろんのこと、ジャンプ系の種目を増やし、出力を高められるトレーニングを重点的に取り組みました。Boxジャンプやハードルジャンプ、メディシンスローなどです。
4.試合が開催されたら自分のココを見てほしい
一塁駆け抜けや守備面で打球までの速さ、塁上での仕掛けを見てほしいです。
5.紹介したいチームメイトやライバル
紹介したいチームメイトは、2年の福田翔と3年の織田諒也です。獨協の投手陣の核となる投手だと思います。福田は長身から威力のある真っ直ぐが特徴的です。織田はサイド気味の投げ方で140前後の真っ直ぐとスライダーが特徴的です。2人とも核となる選手ですし、これから更に成長すると思うので是非注目してほしいです。
昨年秋の日本代表候補合宿で、私が対戦した投手(竹田祐投手・明治大学3年、森博人投手・日本体育大学4年、木澤尚文投手・慶應義塾大学4年、早川隆久投手・早稲田大学4年、伊藤大海投手・苫小牧駒澤大学4年、森田晃介投手・慶應義塾大学3年)は、変化・真っ直ぐと対戦していて楽しかったです。真っ直ぐの威力は驚きました。
野手では、矢澤宏太選手(日本体育大学2年)は身体能力など投手、野手として凄いと感じました。
五十幡亮汰選手(中央大学4年)は、肩の強さ、ベースランニングのうまさ、足の速さと印象に残ってます。見ていてワクワクする選手だと感じました。
内野手の守備を見た時は、これが大学を代表する人達の守備なのかと驚きました。

並木選手を初めて知ったのは昨年秋に開催された大学日本代表候補合宿のときでした。失礼を承知で言うと、なぜ獨協大学から日本代表候補に選出されているのだろう…?と最初は疑問を抱いていましたが、紅白戦で早川投手、木澤投手という早慶のエースからヒットを放ち、足の速さはあの五十幡選手とほぼ互角と、プレーを見て疑問はすぐに晴れました。この春のオープン戦でも、複数球団のスカウトがビデオやストップウォッチを手に熱視線を送っており、注目度は高まっています。代表候補合宿の経験を糧に、更に成長した並木選手の姿を見られることを期待しています。

秋は現地でドラフト候補のプレーを見よう!

今回は、普段注目を浴びることの多くない地方の選手にスポットライトを当て、選手自身の言葉を紹介させていただきました。協力してくださった選手の皆様、この度は本当にありがとうございました。

大学選手権中止の決定を受けて、既に一部の連盟では春季リーグ戦の中止が決まり、ここで紹介させていただいた選手をはじめ、プロを志す選手たちが活躍する場が更に減ってしまいました。非常に残念ですが、一方でコロナウイルスも徐々にではありますが終息に向かいつつあります。秋のリーグ戦は無事に開催できることを祈っています。

秋のリーグ戦が通常開催されれば、自分も今回紹介させていただいた選手を現地で観戦したいと思いますし、これを読んでくださっている皆さんも是非球場に足を運んで直接プレーを見てみてください。文字だけでは紹介しきれない「魅力」を皆さん自身の目に焼き付けてください!

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