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微笑

学部時代の習作、自作詩集『地平の呼び声』から。


微笑

控えめな微笑みに
私は何を見よう
毎夜
闇との戦いに身を投じる
苦悩か
迫り来る時の流れに対する
諦めか
はたまた
原始の存在に宿るとされる
優しさか

君は耐えている
微笑
それは
自分の重さを現在から解放し
時空の中へ拡散させる
唯一の魔法

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