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セブ島・スーパー台風22号 サバイバル能力なし家族が被災:備蓄編

スーパー台風で被災した時の記録は「記録編」をお読みください。台風当日から停電&断水の約2週間を通して、一般的に必要と言われているものにプラスしてあるといいなと思ったものを羅列します。

またTwitterで、下記のようにつぶやいたところたくさん情報をいただきました。そちらも合わせてご紹介します。

・食べ物編

実感したのはエアコンのある生活で想像する非常食と、エアコンのない暑い中で必要な非常食は違うということです。備蓄する食料を考える際は、真夏のアウトドアで必要になるものを想像して準備するといいのかなと思いました。 

あるといいなと思ったもの

水(ジュースは代わりにならない!!)
スポーツドリンク
リンゴ・オレンジなどの日持ちのするフルーツ
アルファ米
味噌汁
パンがわりになるお菓子
ドライフルーツ、ナッツ
のど飴
気分転換のお茶・コーヒー
夏の和菓子
カップ麺

解説します:台風後、停電の影響で飲料水が不足しました。水がなければジュースでいいや、と思う人もいるかもしれませんが糖分の多いジュースは返ってノドが渇きます。

スポーツドリンクは熱中症対策としても使えると思いました。我が家は計画停電だったこともあり、スポーツドリンクは冷凍庫に入れて凍らし、停電でクーラーが使えず暑い時間帯はアイスノンがわりにしていました。セブではゲーターレード、ポカリスエットなどを手に入れることができます。

調理が思うようにできない中では、フルーツは貴重なビタミン源でした。リンゴやミカンなど冷蔵庫に入れなくても日持ちがして、かつ暑い中でもさっぱりと食べられるフルーツ類は重宝しました。

イチゴなど冷凍フルーツのストックも意外に役立ちました。停電当初は保冷剤がわりになりますし、停電が長引けば調理せずにそのまま食べてしまえて良かったです。

お米は保存食として優れていますが、燃料があっても、洗米、炊飯に飲料水をたくさん使うところが飲料水不足の場合は難点だなと思いました。レトルトのおかゆや、お湯・水を注ぐだけで食べられるご飯ものは日本へ一時帰国した時に購入したいと思います。

お湯or水を注ぐだけの携帯おにぎり

携帯おにぎりは、在外邦人の方が味も美味しくて非常食にも使えるとおすすめされていたものです。

お湯or水を注ぐだけのご飯セット

白米だけでなく色んな味があるご飯セットも気になります。

無洗米なら飲料水をたくさん使わなくても燃料さえあれば炊けます。日系スーパーなどで日常的に扱いがあれば良いのですが、確実なのは日本からの持ち込みでしょうか。

我が家は普段はお米にそこまでこだわりなく、フィリピン米を食べています。ただフィリピン米は冷めるとパサパサして硬くなります。まとめて炊いてオニギリにするなら日本米だなと思いました。

停電のせいか台風後はパンが手に入りにくくなりました。台風直後は、冷凍しておいたパンが停電で自然解凍されたので我が家はそれを食べていました。台風から3週間たった今も、スーパーで売られているパンは少なく、営業しているパン屋さんも限定的です。パン派の人は、mamonなど日持ちがしてパンがわりになるものを少しストックしておくといいかも?

山登りなどの行動食として持ち歩く人も多いドライフルーツやナッツ、のど飴も小腹が空いたときや気分転換に役立ちました。この辺りはフィリピン・セブのスーパーで手軽に買うことができます

塩分チャージのタブレットは、こういうのでしょうか。



味噌汁も塩分補給ができて、かつ日本の味が被災後の緊張をほぐしてくれてホッとしたのを覚えています。

アミノ酸が取れる、シジミ汁や出汁系の味噌汁がおすすめだそうです。日本から持ってくるのであれば、フリーズドライだと荷物の重量制限も気にしなくて良いのでおすすめです。

フリーズドライ味噌汁


常温保存できる豆腐

味噌汁の具にしたり、そのまま食べられる常温保存可能な豆腐もあると良いなと思いました。

我が家の場合、自宅に特に被害がなかったため停電、断水、回線のない状態からの復帰をひたすら待つという時間になりました。「暑い、暇、でも不安」そんな感じです。お茶やコーヒーなどの嗜好品も、気分転換に役立ちました。

夏の和菓子(わらび餅、水ようかん)

不安や緊張状態が続くと、甘いものが食べたくなりますが、暑いとチョコやクリーム系は重たくて食べる気が起こりません。停電によりアイスクリームやアイスドリンクなど冷たいものを提供できるお店も限られていました。役立ったのは、日本の夏に食べる和菓子です。具体的にはわらび餅や水羊羹など。一時帰国の際に私がよく買うのは、セブンプレミアムの黒糖わらびです。賞味期限も1年近くあり、お皿などを汚すことなくつるっと食べられるので災害時にもオススメです。


ストックしたけれど食べなかったもの

ストックしたけれど食べなかったもの、もあります。チョコレート類は、暑い中では全く食べる気がおこりませんでした。フィリピンの缶詰でメジャーなサーディン缶も、普段食べ慣れていないので食べる気がおこらず未開封です。非常時でもよほどの非常時ではない限り、普段食べ慣れないものは食べないということは今回の教訓でした。それから常温保存可能なUHTミルクを1リットルパックでストックしたのは失敗でした。常温保存可能なのは開封前のみ。停電中は冷蔵庫が使えないので、今後は飲みきりサイズでストックしようと思います。


・グッズ編

パワーバンク
懐中電灯
充電式扇風機
水を貯めておくバケツなど
カセットコンロ
ポット・魔法瓶
保冷剤

紙類
ゴミ袋(大・小)
ウェットティッシュ
使い捨て容器、箸、ストロー
ラップ

パワーバンクなど充電系色々

パワーバンクや充電タイプの懐中電灯、扇風機は必須だと実感。今後に備えてソーラーでも充電できるタイプや、容量の大き目のものを備えておこうと思いました。この辺りのグッズは停電が頻繁に起こるフィリピンでも充実しています。
例えば Akari というメーカーの色々

Omniもフィリピンでメジャーなブランドです。日本でも人気のAnkerもフィリピンに公式ショップがあります。


折り畳みバケツ

生活用水を貯めておいたり、洗い物をするためのバケツも必須。収納に困るなら折りたたみ式のバケツがおすすめ。折り畳みのバケツはフィリピンではあまり見かけないです。

給水所から運ぶ場合には、フタ付きのものの方が良いです。我が家はミネラルウォーターが入っていたガロンボトルを利用しました。

カセットコンロ

コンドミニアムはガス調理禁止のところも多いと思うのですが、災害時のためにカセットコンロは所持しておいた方が良いなと思いました。少なくともお湯を沸かすためのグッズは所持しておいた方が食料だけでなく、シャワーがわりの水浴びするときにも活用できるので良いなと思いました。

カセットコンロは日系・韓国系スーパーで取り扱いがあります。Lazadaなどで検索する場合は portable gas stove で候補が出てきます。


ステンレスボトル

タイガーや象印、サーモスなど高性能ステンレスボトルも役立ちました。我が家は計画停電の日が多かったので、電気のあるうちにお湯を沸かしてステンレスボトルで保温していました。価格の安いものは、お湯がすぐにぬるくなってしまうので、数時間後に沸かしたお湯を利用してインスタント麺を作ろうと思ってもぬるくて作れませんでした。メーカーはどこでも良いのですが、性能の良いステンレスボトルが良いと思いました。食器がわりになって、保温保冷ができ、熱いお湯を入れることで簡単な調理もできるスープジャーも良いなと思いました。

スープジャー

家族が多く、まとめて調理したいならシャトルシェフのような保温調理鍋も良いのかも。我が家は今後お弁当箱としても利用頻度が高そうなスープジャーを買い足そうかなと思います。スープジャーは日本で購入する方が価格も安く、種類も豊富です。

100均で買える保冷剤

暑い国なのにフィリピン・セブではお買い物をして保冷剤をつけてもらった記憶がありません。売っているのも見かけたことがなく、唯一見つけたのはDAISOです。保冷剤は普段から使えるし、ハードタイプは冷凍庫に入れておくことで停電になった時の保冷時間を伸ばすことができるので役立つと思いました。溶けると柔らかくなるソフトタイプのものは、熱中症対策に使いました。

使い捨て系グッズ

紙類(トイレットペーパー、ティッシュ、キッチンペーパー)、ウェットティッシュ、ゴミ袋(大・小)、使い捨て容器、箸、ストロー、ラップ、ペットボトルなど。地球環境への配慮で敬遠されがちなものですが、災害時には役立つと思いました。例えばラップでお皿やコップを覆えば洗い物が減るので水が不足している時に、ゴミ袋は簡易トイレなどにも応用できます。

・服装編

ユニクロ エアリズムメッシュタンクトップ


停電生活になってストレスマックスになったのが、子供たちの「暑い、暑い」の連呼です。少しでも涼しく快適に過ごすために活躍したのが、ユニクロのエアリズムメッシュのウェアです。速乾だから洗濯機が使えない時、手洗いするのにも楽でした。価格は日本590円、フィリピン290ペソです。

ユニクロでなくても、防臭、速乾などの機能があるスポーツウェアなどは全般的に役立ちました。

避難時の服装は、肌の露出を避けて長ズボン&はおりもので逃げました。温度調節、虫除けの意味でもこれはよかったと思います。動揺して子供たちはビーチサンダルでしたが、窓ガラスが割れることなどを考えるときちんとした靴を履く必要がありますね。


・子供の「暑い」「暇」連呼対策

停電&断水、回線不通によりYoutubeやオンラインゲームなどの娯楽、オンライン学習の諸々が不可能になりました。台風の場合は事前にわかるので、今後は事前にプリントアウト、ダウンロードなどの工夫をしたいと思います。
現在も回線不調が続いて動画を見ることが難しいのですが、ロックダウンのために増やした電気を使わずに遊べるおもちゃ(レゴや工作系など)、KUMONの学習シート、楽器などが役立っています。


・医薬品・ドラッグストアで買えるもの

筋肉痛対策


常備薬にプラスして、あるといいなと思ったものです。最初に家族が悩まされたのは高層階への階段昇降による筋肉痛です。ロールオンタイプで持ち歩ける上記のようなものを防災バッグに常備するのもいいなと思いました。

台風では窓ガラスが割れて飛び散り、思わぬところでケガをする可能性もあると思います。湿潤療法ができるキズパワーパッドはフィリピンでは一般的ではなく、Lazadaなどで販売されていても日本と比較して高価なので日本で購入します

キズパワーパッド

冷却シート

クーラーなしで寝苦しい夜には、冷えピタ、熱さまシートのようなおでこに貼るタイプの冷却シートも活躍しました。最近ではフィリピンの薬局やスーパー、DAISOなどでも見かけますが種類が豊富なのは日本です。

追記(2021/01/09):食生活が偏るためにマルチサプリメント、環境の変化で眠れなくなる人(私)は不眠を解消するためのサプリなどもあるといいなと思いました。虫除けスプレーなど虫除け対策グッズも必須です。クーラーが使えないため、窓や玄関を開けている時間がいつもより長くなりました。避難場所に虫が多いということもあると思うので、避難バッグに虫除けスプレーや電池式の虫除けアイテムを入れておくのも良いと思います。

電池式虫除けグッズ


最後に:

今度、一時帰国したときには100均とアウトドア用品コーナーをチェックしてみようと思います。100均には携帯トイレなどもあると教えていただきました。キャンプも流行しているので、非常時も役立つ便利なものがたくさんありそうです。最後までお読みいただき、ありがとうございます。みなさんの参考になれば幸いです。また東南アジアでの防災に役立ちそうなものがあれば、ぜひ教えてください!

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