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今までは、このサロンだったのに急にこれを始めたとか、今まで薬膳講師だったのに違う理論の講師になっているなど、あれ???という人を見ることはありませんか?

自分では同じことをやっているつもりでも、外から見ると一体何の専門家?と見えているかもしれません。

これは勉強熱心で様々な協会の複数の認定資格を持っている人に多く見受けられます。

私もアロマテラピーのインストラクター資格を持って活動していたこともあります。
知らない方も多いのではないでしょうか。

今は表立ってそれを書いていないしアロマの講座やワークショップをやっていないので。

アロマならずっと頭の中がアロマのことでいっぱいという人に比べたら薬膳もやりながらアロマもやってと言うのは薄いと感じてしまいアロマは止めたのです。

一日は24時間。
そのうち、仕事をする時間(仕事に関する調べ物や関係する本を読んだりも含めて)が仮に8時間だとして、毎日8時間アロマのことを考えて調べている人と8時間のうち4時間薬膳で4時間アロマの人だったらどちらがより詳しく専門的だと思いますか?

稀に、レオナルド・ダ・ヴィンチのように画家であり、音楽でも、幾何学でも、天文学、物理学、建築学・土木工学などなど複数の分野で優れた天才もいるのですが。

一般人は器用にいくつもの専門家になることは難しいのです。

なぜ、あれもこれも仕事にしてしまうのか

では、なぜ次々に新しいことを仕事にしてしまうのでしょう?
いくつか理由があると思います。

自分の知識に自信がない。
新たに興味が湧いた。
これまで学んだことからオリジナルなコンテンツが作れない。

自分の知識に自信が無くて、もっと違うことを学んだら他の人と差別化できると考えてしまう人がいます。

ですが、周りを見ると同じ資格を持っている人が何人もいることに気づくでしょう。

すると、差をつけるためにまた別の資格を取る。

勉強することは悪いことではありませんが、これをいつまで繰り返すのかということになってしまいませんか?

同業者が増えれば増えるほど、複数の同じ資格を持っている人が増えるのです。

専門知識を自分で薄めている

あれこれ資格を取ってそれを全部仕事にしていると、専門知識を自分で薄めています。

〇〇協会認定、▲▲認定・・・
しかもそれが多種多様。

最初に書いたように、ある時は〇〇協会から教わったこと、ある時は▲▲から教わったことをやっていると、100%で全力投球の人より薄く見えると言うことなのです。時間と費用をかけたのにもったいない。

それを使ってどうしたいのかの思いが足りないのでは?

では、なぜ自分で薄めるようなことになってしまうのでしょう?

なぜ、今の仕事をしているのか?
それを考えたことがありますか?

学んだことを使って仕事をしたいから?
仕事をすることが目的ですか?

今さら誰かの指示に従って働くのはイヤ、自分の好きな時間に働いて好きな時に休みたい?

権利を主張するなら義務も果たしてくださいと言いたくなります。

確定申告しましたか?
開業届を出す出さないにかかわらず、収入があるなら申告しなければなりません。

個人で仕事をする時にしなければならないことを調べてから仕事を始めても遅くはありません。

私は、夫の海外転勤でそれまで勤めていた仕事を退職して専業主婦になりました。

夫のビザは就労ビザでも私のビザは帯同ビザなので仕事をすることはできませんでした。
夫は労働許可書を持っていましたが私はあくまでも帯同者(妻)の立場。

もし、私が夫の赴任先で仕事をしたかったら自力で就労ビザと労働許可書を取らなければならなかったし、第一夫の会社がそれをルールで認めていなかったのです。

ここでもし、私が帯同ビザのまま何か仕事をしていたら不法労働で罰せられますし、夫の会社でも問題なり夫にも迷惑をかけることになったでしょう。

駐在員の奥さんが、家で習い事を教えるというケースはどこの国でもあるようです。

その国の事情、その方のビザの種類、また会社のルールによっても違うとは思います。

けど、ただお小遣いを稼ぎたいのと、自分が持っている技術や知識を使ってその先どうしたいのか?の思いがあれば、リスクのあることはしないのではないでしょうか?

海外駐在中に講師をして欲しいと言われても夫と会社に迷惑がかかるから断ったと言う人の話を聞いて、きちんと考えている方だと共感を覚えました。

収入の申告をしない、法律で定められていることをどこにも書かない、値段のつけ方(講座の受講料)を二重価格表示にするなど、どれも知りませんでしたでは済まないことになるかもしれないのです。

特に健康関係お金関係のYMYL(Your money or your Life)分野では、ネット上の表現一つがとても厳しくなっています。

人の生命や財産にかかわることなので、慎重にならなければいけないのは当然と言えば当然。

健康系では2021年8月に薬機法が改正されてさらに厳しくなっています。

私には薬膳を通して変えて行きたい目標と夢があります。
なので、きちんと仕事をして行きたいと考えているのです。

もし、同じ薬膳を伝える仕事をしている人で、行政から指導されたり(指導なら良いですが)罰せられる人が出るのは悲しいですし、今後の薬膳の発展にも関わると思っています。

それを使って誰かの何かの役に立ちたいという思いはどれだけあるか、一度きちんと考えて欲しいのです。

考えてコレのために仕事がしたいと分かったら、リスクになることはしないで、地に足の着いた仕事のしかたになるのではないかと考えています。
そして、あれこれに時間を分散してしまうのではなく、一つのことに濃く関わるのではないかと考えます。

一つのことを深く追求したら他の誰にも負けない

先日、子供が小さい頃の習い事で一緒だったママ友とばったり出会いました。
もう、10年近く会っていなかったので少し立ち話をしたのですが、その子は小さい時から釣りが好きで(魚が好きで)他の大学に行くこともできたのに、海洋学部のある大学に進んで今はほとんど海の近くで魚の研究をしているとのこと。

お母さんは就職がどうなるかと心配そうでしたが、「魚のことならさかなクン」のように彼は子供の頃からずっと魚のことをいろいろなところで学んできたのだと思うのです。

これと同じで、今の仕事を深く追求したら追及してもし足りないと思うのですよ。
これを聞いたら右に出る人は居ないくらいに。
そうなったら他の誰にも負けないと思います。

信念をもって唯一無二の存在になる

この仕事を通して何がしたいのか、誰のどんな不満や不便を解決したいのか?信念をもって取り組むこと、また、いくつもの分野を勉強したなら早く自分しかもっていないもの、他の誰もやっていないことを作ることです。

いくつか勉強したことを並行してやっていたら薄めていますから、融合させて唯一無二の存在になる。

ある時は〇〇の立場で、ある時は▲▲の立場でではなく。
それが無いと個人事業は、どうせ主婦のやっていることと思われるかまたは挫折して止めることになってしまうと考えています。

私は、情熱と信念が消えた時は仕事を止めようと思っています。
そうならないために、なぜ仕事をするのかは機会ある度に考えるようにしています。

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