暮らし方を楽にするには陰陽を知ろう!
昨日は二十四節気の処暑(しょしょ)でした。
処暑というのは、暑さがおさまるということです。夏至の頃には午後七時でもまだ日が沈むことはなく(関西ではね)、幼かった娘を家に連れて帰るのが大変だったことが思い出されます。
娘にしてみれば、まだ明るいし他の子はまだ遊んでいるのになぜ帰らないとならないの?だったのです。少しでも「夜」と分からせたくてカーテンを閉めて晩ご飯を食べさせていましたが、外はまだ薄明るいし遊んでいる子供の声は聞こえるし「ママ、これはなにご飯?」って聞かれました(笑)
朝ご飯、昼ごはん、まだ明るい時に食べるこれは?って思ったのでしょうね。
処暑を過ぎた今では、日中の気温が35℃になろうとも、夕方6時を過ぎれば薄暗いし(関西では)夕方ゲリラ豪富があった日はシャッターを閉める時に、エアコンを点けた室内より外の方が涼しいことに気づいてエアコンを切りました。
あの日は、夕方から夜も涼しくてきっとよく眠れた人が多かったことでしょう。
自然界は夏至を過ぎると陽から陰へと向かっている
この世の中(自然界)にあるすべてのものを相反する二つの性質で分けたものが陰陽論です。
これは薬膳の元になる中医学のひとつの考え方。
寒いと暑い
暗いと明るい
冷えと熱
秋冬と春夏
下と上
内と外・・・など陰の要素を持つモノと陽の要素を持つモノに分けられます。
一年を通して見てみると、春分の日から陽の季節が始まり、陽のピークは夏至(一年で最も昼間の時間が長く夜の時間が短い日)で夏至を過ぎると一日ごとに昼間の時間は短くなり夜の時間が長くなって行きます。
やがて秋分の日を迎え、この日を境に陰の季節に入ります。
陰のピークは冬至(一年で最も昼間の時間が短く夜の時間が長い日)で冬至を過ぎると一日ごとに昼間の時間が長くなり夜の時間が短くなって行くのです。
気温は一年の陰陽のピークとぴったりは合いませんが、先週が暑さのピークだったと感じます。
各地で40℃超えの最高記録も出ていました。今週の予報では東京は35℃に達しないし、早朝の空の様子が少しずつ変わって来ているのを感じています。
ピークを過ぎれば陰陽の転換が起きる
陰と陽はピークに達すると、必ず今まで増え続けていたものは減り始め、反対に減り続けていたものが増えて行く法則があります。
なので、高温のピークに達したということはそこからは日々少しずつ気温は下がって行くということになります。
インフルエンザに罹って高熱が出た時も、発熱のピークまで達すると大粒の汗が出てそこからは熱が下がって行きますよね?
相反するすべてのことにこの法則が当てはまることを知っていると、今年のように暑さがどこまで続くのか?と思われるような気候でも、心配したりヤキモキせずに過ごせるようになります。
もし、生活の中で困難なことに直面していたとしても、それがどん底なら後は少しずつ好転していくから焦らずその時を待つ。
これが自然と共に暮らすということなのですね。
時の流れに身をまかせの別の意味は陰陽論
テレサテンさんの歌に「時の流れに身をまかせ」と言うものがありましたが、陰と陽の法則を知ると分かってくることがあります。
それは、季節の流れが大河だとしたら、あえて流れに逆らったり向こう岸に渡ろうとせずに、流れに身を任せながらその上で暮らすようにするということ。
流れに抗わずに暮らせばメンタルも体調も整いやすいのです。
そろそろ暑さがおさまって来ます。すると、日の長さの他に変化するのは湿度です。
台風が一つ過ぎるたびに空気が少しずつ乾燥して来ます。
日中の気温は真夏のように暑くても、朝晩の冷えと空気の乾燥が始まると最初に不調が現れるのは呼吸器。
喉の乾燥や鼻の中の乾燥などが気になって来ます。すると風邪をひきやすくなるわけです。
なので、暑さのピークが過ぎた頃から少しずつ乾燥対策を始めるのが秋の養生であり秋の薬膳なのです。
空気が乾燥する前に意識して食べ始めるのはカラダを潤わせる食べ物
初秋は、暑さは残るものの空気の乾燥が始まります。
夏の間にたくさんの汗をかいているので、カラダの潤いは不足状態かもしれません。
特に更年期世代以降は確実に潤い不足です。
だから、意識して潤いを補給できる食べ物を食べるようにします。
簡単に食べられるものでいえば、梨・いちじく・ぶどうなど。
野菜はれんこん・はくさい・大根など。
肉では豚肉・鴨肉が潤わせる肉とされています。
その他、豆腐・豆乳・はちみつなども効果があります。
喉の調子がいつもと違うと思ったら、すぐに作るものが大根飴です。
■大根飴■
作り方
1.1センチ程度の賽の目に切った大根をジャムの瓶などに入れ、その上から大根が浸かるはちみつをいれる。
2.一晩おいたら、大根のエキスが上澄みに上がって来るので常温かお湯で割って飲む。
(注意)一歳未満のお子さんははちみつの飲食は不可
予防をするには先手必勝です。
ちょっといつもと違うと感じたら、すぐに作って飲んでください。
その前に、暑さのピークを過ぎたら潤い補充を始めること。
陰陽が分かっているからできることです。
陰と陽を知って暮らしやすくなって行きましょう。
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