見出し画像

最終的には一人で自分の体が分かる人になって欲しい 薬膳講師としての思い

薬膳講師としての活動を始めてから5年目になりました。
2017年にそれまで毎月開講していたアロマテラピーの講座+ワークショップに、その季節の食のコーナーとして少しずつ薬膳を入れ始めたのが最初です。

その頃から5年が経過した今、考えていることが変わって来ました。
どう変わったか?

最初は、「薬膳ってこんなにすごいから聞いて欲しい!」
「中医学って良いから、絶対伝えたい!」でした。

今はどうかというと、最初の頃より薬膳と中医学をもっと多くの人に知って欲しいという気持ちは強くなっています。

けど、最初は「こんなに良いことだから全部教えてあげたい。」だったのが今は、最終的には一人で自分の体が分かる人になって欲しいになりました。

自分で調べられるようになる人はこんな人

昔は、医療機関でもセカンドオピニオンなどもなく、医師が診断して処方する薬を飲むことが当たり前でした。

お医者様と呼ぶほど、神聖で崇められる存在でしたよね?
人の命を救うお仕事。もちろん、今でも医療従事者を尊敬する気持ちには変わりありません。

けど、自分の体の状態を知り医師と相談して納得したうえで治療方針を決めて行くインフォームドコンセントの考え方が広まりましたね。

私はイタリアで娘を出産しましたが、その時の産婦人科受診カルテは自分で保管していました。エコー検査や高齢出産だったのでもしものために羊水検査もしたので、娘の染色体の写真も持っています。

イタリア人の書いた手書きのカルテなので、何が書いてあるのかわかりませんが、イタリア人ならある程度は自分の体の状態を知ることができるのではないかと思ったものです。

医療機関の現在の状況はわかりませんが、自分の体のことは知る権利があると思っていますし、人任せにしてはいけないんじゃないかと思うのです。

薬膳講座を受講される方でも、学んだ中医学の知識で積極的に自分の体を知ろうとするタイプと、知識は知識として自分や家族の状態と比べて考えることをしないタイプがいます。

そして質問のしかたも、自分ではこう考えたことをこの解釈で合っているか?と聞くタイプと、〇〇の意味は何ですか?▲▲(食材)は温めますか?のように聞くタイプがいます。

両方ともこの人は伸びるなと最初から分かります。

前者は必ず一人で自分の体が分かるようになられます。

今日Twitterで嬉しいツイートを見ました。

整骨院に通院していても、今自分の体はどうなっているのかと調べているのですね。

中医学的にわかるようになると、ただ通院してその時だけ治療を受けるだけでなく、並行して自分でもできることはないだろうかと考えるようになります。

すると、回復も早いし、もしまた同じような気配を感じたら早めに対応することで酷くなるのを防げる可能性も広がります。

体の観察ができたら、自分の体は自分が一番わかるようになる

彼女は、毎朝私が受講生の方に発信しているLINE公式を読んで、それを自分に当てはめて、質問したりこう思うと返信してくださいます。

ただ、受講されているだけではなく、一度自分の事に落とし込んでいるから講座でお伝えしたことがより身に付くのですね。

最初は講座でもわからない、もう一度言ってください!と言われることもありました。

けど、約一年講座を受講され、自分で自分の体を観察していると私にはわからない体調の変化にも気づくようになって来ました。

彼女のお母さんではないので、トイレについて行って出たものをチェックすることはできませんからね(笑)

教わるのではなく自分で学ぶもの

連続講座『きちんとわかる薬膳の基礎(全五回)』は薬膳の基になる中医学の基礎となります。

これは、今まで西洋医学の考え方で生きて来た私達日本人には、理解しにくい部分もあります。なので、理解しやすいようにたとえ話や私の家族を例に挙げてお伝えするのでわかりやすいと言っていただいています。

(家族にとっては個人情報ですが、そういう人もいますという感じでね。)

このシリーズは本や通信講座で理解できなかった方にもわかるようにお伝えする、つまり教わる講座になると思います。

ですが、次のシリーズ『季節の薬膳(全五回)』では「教わる」から、基礎を踏まえて自分で「学ぶ」に変わることができます。

彼女のようにネットで自分の体調を調べても、少しずつ中医学の説明が分かるようになる。面白くなる、もっと知りたくなる、どんどん自分から学ぶ。という受講生の方の進化を何度も見て来ました。

こういう人を少しでも増やしたいのです。
私がいなくても、自分で調べて自分の体に合うものを選べる人になって欲しい。

それが今の講師としての願いです。

薬も医療機関もタイミングよく使う

自分の体がある程度分かって、どんなものを食べたら良いのかを選べるようになると、医療機関に行かなくても自分で何とかしようと思い始める人がいます。

これは、私がお伝えしていることとは違います。
中医学は検査をせずに、人の体の観察から中医学の分類「証」を出し、それに合わせて食材と調理法を選ぶのが薬膳です。

食材となるものは、効能はマイルドだが毎日食べても害にならないもの。
それに対して、漢方薬の原料になる生薬と呼ばれるものは、効能が高く、その人の症状にピッタリ合えば効果が高いが、合わない時や長期間続けて摂ると害にもなるもの。

きちんと分類されています。
学びを深めて行くと、スーパーで買える食材だけでなく食材としても生薬としても使われているものも使いたくなるものですが、合わないものを長期間続けて、医療機関に行くタイミングを逃してしまうことは避けて欲しいこと。

本当に中医学と薬膳が分かるようになれば、西洋医学の得意とするところと中医学の得意とするところをうまく使いこなせるはずなのです。

薬膳講師としての私の思いは、一人で自分の体が分かり、医療機関に行くタイミングも分かる人になって欲しい。
そういう人が少しでも多くなるよう活動を続けて行きます。

昨日から、自分で学ぶことができる『季節の薬膳(全五回)』の募集が始まりました。

下の画像をクリック(タップ)して詳細、お申込みいただけます。

▼お申込みはこちら▼

画像をクリック(タップ)するとお申込みサイトになります

▼この記事を書いた人はこんな人▼

写真をクリック(タップ)するとプロフィールをご覧いただけます。

森澤孝美公式サイト
アメブロ
ご提供中のメニュー
お問合せ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?