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薬膳講師(個人で仕事をしている人)の非常時の発信について

自分を知ってもらうために、または同業他者と比較する基になるのはホームページやSNS等での発信です。

通常は、いかに多くの人の目に触れることができるか、発信から人柄を知ってもらい専門知識で信頼してもらえるかだと思っています。

ですが、災害や非常時の発信について考えたことがありますか?
ここでは、今後も台風などの自然災害や国民の多くが関わるような重大な事件や事故が発生した時に、個人で薬膳講師をしている人がどのように発信するかについて私見も含めて書いていきます。

結論から言うと、いつもより発信には十分に気をつけると言うことです。

外からどう見られるかをよく考えて発信するのかしないのか、内容はどうするのか決めた方が良いです。

いつもより発信には注意する

この業界は日頃から、薬機法・景品表示法・健康増進法などの法律に抵触しない発信は言うまでもないことです。

その他、ジェンダー平等、思想や信条に関することなどを強力に前面に出し過ぎるのもよく考えなければいけませんね。。

思想や信条などは、同じ考えを持つ人に来て欲しいと言うのであればプラスになるかもしれませんが、まだ認知されていない時にあまりに強く出し過ぎると入口を狭めてしまう可能性があります。

そして社会の風潮や、昔なら普通だったことが今は反感を買われる可能性があることも常に察知するようにしておきます。

それに加えて、大規模な災害があった時や国民の多くが関わるようなことがあった時はどうするか?

基本は、告知や募集などは避けるべきかと考えます。
では、どのようにしたら良いのでしょうか?

お手本になるのは大企業のCM

東日本大震災直後や原発事故があった後、テレビCMがほとんどACジャパン(公共広告機構)になったのを覚えているでしょうか?

日々、見ないことはない日本を代表する企業のCMを一切見ることがなくなりました。

娯楽系のテーマパークや飲食大手チェーン店のCMもです。

SNSで上がって来るプロモーション、広告記事もここ数日ぐっと減りました。ACジャパンのCMばっかりだと感じている人もいるかもしれません。

多くの人が、ショックを受けたり国として考えなければならないなどの事態の時に企業は広告の自粛をしているのです。

ビジネスの進め方を教えていただいた方から、「ト○タや○ナ○ニックのCMを見ない日はない。知らない人はいない大企業でさえ、毎日広告を出しているのに知られていない個人事業主が広告活動をしないと言うのはどういうことなのか?」と言われた言葉が刺さって。私はどんなに疲れていてもどこにも何も発信しない日はなく続けています。

ですが、災害時などでお手本になるのは一日だって休むことのない大企業だと考えています。

一日も休むことなく配信し続けている企業がCMを止めているのです。
宣伝活動を差し控える時なのです。

それ、今必要ですか?

個人で仕事をしていると、プライベートの発信も時には、人となりを知ってもらうために必要です。

けど、大規模な災害などで傷ついている人や生きるか死ぬか、今日どうやって暮らして行こうかというような人がいる時、「それ、今必要か?」を考えて発信することが大切です。

発信する本人も決して無頓着な訳ではなく、かえって日常を取り戻そうと考えたり、それを見た人が少しでも心が和むようにとの思いからかもしれません。

それでも、自分が自分のブランドの看板を背負っていることを忘れないこと。
企業だったら、会社に苦情や抗議の電話やメールが来るような投稿は止めるべきだと考えます。

「べき」という言葉を使うのは好きではありませんが、これはあえて「べき」を使いました。

せっかく今まで築いてきた信頼が崩れてしまうかもしれないからです。
失った信頼を取り戻すのはゼロから始めるより大変だからです。

自分が不快と感じる記事は多くの人が感じる記事かもしれないと思おう

結論を言うと、こんな時に「〇〇人からお申込みがありました!」とか「募集開始!!」などは控えた方がいいと言うことです。

プライベートのお祝いやボケたりふざけたものは、「空気が読めない人」と思われる可能性があります。

今、どんなことを自分のお客様や受講生の方、これから受講生になってくださる可能性のある方が望んでいるのかを考えることは大切ですね。

私も、心がざわざわしていました。
今、自分の専門分野で何ができるかと考えて、金曜日の午後にしたことは、受講生の方にご登録いただいているLINE公式で【気持ちが落ち着かない方へ】というタイトルで急遽配信しました。

薬膳の食材には気持ちを落ち着かせる効能を持つものがあるからですよね。
この点は気心の知れている間柄だからできることなのです。

自分の使っているSNSでは大丈夫と思うのは危険

SNSの媒体によって、日常と全く変わらない投稿が並んでいるものもあります。

ネットの限られた媒体だけでなく、視野を広げて見てみましょう。
普段テレビを見ない人も。

一つの媒体だけだと偏った情報しか入って来ないこともあります。

個人としての自分と仕事をする自分のバランスを取りながら、災害などがあった時には一旦立ち止まり何ができるのかを考えてみましょう。

心と体を一体と考える薬膳講師にできることは沢山あります。
お仕事をする人として知られているのであれば、非常時の発信については慎重に、専門家として何ができるかを考えて行動しましょう。

時には発信を止める判断も必要です。


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