薬膳アドバイスで気をつけることは、傾聴力と食事だけにこだわらないこと
昨日から、第二期薬膳ヘルスビューティーケアアドバイザー認定講座が始まりました。
この講座は、お客様から健康や食事の相談をされる機会の多いお仕事の方向けの連続講座で、ただ施術だけを目的としたくないサロン、その方に合わせた食材の販売をしたい店舗、施術とセルフケアをペアとして考えているサロンの方が強みを持って、他店との差別化をはかれる講座です。
薬膳カウンセリングを使ってお客様一人一人に合わせたアドバイスができることを目標とします。
詳しくは公式ホームページをご覧くださいね。
今回受講される方々は、エステサロンの方、食品店の方、鍼灸院の受付の方と職業は様々です。
エステサロンの方、食品店の方はすでにカウンセリングをされていて、もっと強化したい、中医学と薬膳の知識を使ってお客様にもっと寄り添いたいとの事でお申し込みされました。
鍼灸院の方は薬膳を学ばれたことがあるそうですが、学びなおして治療院のお役に立ちたいとの目標をお持ちです。
傾聴を望んでいる人の多さ
それぞれお互いに初めて同士なので、一回目の最後にフリートークの時間を作りました。
最終回には、カウンセリングのロールプレイングをするので、一方的に受講するだけでなくお互いのお客様の事例をシェアしながら学んで行くためです。
オンライン受講のデメリットは受講生側の横のつながりが取りにくいこと。
私自身が受講していても感じます。
そこを変えるために、最初からお互いの仕事やどんなお客様が多いのかをお互いに話してもらうのです。
そこで見えてきたのが、カウンセリングで話を聞いて欲しい人が多いと言うこと。
病気の治療をしながら、食事も変えたいと思う方が多く来店されるそうです。
「病院では、先生はパソコンの方を向いている時間が長く私をあまり見ない。」と言われる方も少なくないとのこと。
ご自身が漢方薬を処方されるクリニックに通院の経験がある別の方は、
「もう少し聞きたいことがあるのに、早く診察を終わりにしたい空気や威圧感を感じて、質問できない。」とも。
別の時間に有料でも予約でカウンセリングしてもらえないのかと尋ねると
「僕、忙しいから。」と言われてしまったそうです。
この2年半の医療現場の忙しさは想像できます。
一般の病気で来院する患者を断らなければならないと悔しそうな医師のインタビューを見たこともあるのではないでしょうか?
医師も一人一人の患者と向き合いたいと思っていても、こなしになってしまわざるを得ない状況。
今、自分の事をじっくり見て欲しいとの思いが以前より強くなっているのではないかと感じます。
そこで、しっかり一人一人のお客様のカウンセリングができることが強みになります。
食事が万能とは思わないで欲しい
講座は、カウンセリングでその方の話を聞いて、その方に合わせた食事のアドバイスをすることが目的ですが、食事が万能だとは思わないで欲しいと伝えています。
適切なタイミングで、医療機関の受診を勧めたり同じ中医学を基に考える漢方薬局を勧めることもできるようになって欲しいのです。
初回は、現代医学(西洋医学)と中医学それぞれの特徴についても学びます。
ここを知らず、体のことがわかるようになると薬膳だけで大丈夫と思ってしまう人もいるからです。
いつもお伝えしている、それぞれのメリットを知っていれば、お客様のお悩み解決の近道になり、お客様から信頼されるサロン・スタジオ・店舗になれる可能性が高いのです。
食事が万能と思わずに、広い目で見る、俯瞰して見ることもお伝えする講座です。
次回からいよいよ、お客様のどこに着目して行くのかを事細かく学んで行きます。
お客様は、カウンセリングで全ての体の変化を伝えてくれるわけではありません。
ここがこうなっていると、ここにもこれが無いですか?
という質問が繰り返しできると、お客様から「なぜわかるのですか?」と言っていただけるようになるのです。
まずは、そこを目指して観察する目を養って行きましょう。
さっそく一回目のご感想をいただきました。
ご感想をありがとうございました。
これから12月までの6回。よろしくお願いします。
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