サラダにしても良い!日に当たって疲れた時の火照りを鎮めるタコとトマトの酢の物
今日は夏至。
関西に来てから知った風習に夏至から半夏生までの期間にタコを食べるというものがあります。
タコは8本足なので、田植えをした稲がしっかり大地に根を生やすようにという願いが込められているとのこと。
この時期は、晴れていれば日差しも強くなりうっかり日焼けしてしまうこともありますね。
そんな時にはトマトをおすすめしました。
日に当たると、日焼けだけでなく汗をかきますね。
汗で体温調節をするので、適度の汗は必要です。
けど、ダラダラ汗が止まらないのは考えものです。
それは、汗と一緒にパワーの素である「気」も流れ出てしまうからです。
日に当たって汗をかいた日は、
1.火照り緩和
2. 日焼け後の抗酸化
3. 失った水分補給
4. 失った気の補給
に気をつけてなるべく翌日に持ち越さないことが大切です。
そこで、夏野菜と季節のタコを使った簡単酢の物をご紹介します。
これは、オリーブオイルを入れればサラダにもなる物です。
タコと夏野菜の酢の物
材料/
ゆでだこ130g トマト中くらい1個 きゅうり1本(できればぬか漬け)
オクラ中くらいを6本 紫蘇4~5枚 昆布茶付属のスプーン軽く1杯
お酢大さじ1 レモン汁小さじ1 お好みで塩(サラダにするなら胡椒少々)
作り方/
1. たこは刺身用でも軽く湯がいて粗熱が冷めたらぶつ切りにしてレモン汁をかけておく。
2. ボールに昆布茶、お酢を入れ昆布茶を溶かしておく。
3. へたを取ったトマトはたこと同じくらいの大きさに切る。
4.ぬか漬けのきゅうりは縦半分に切り、乱切りにする。ぬか漬けがなかったら半分に切る前にまな板に塩をまぶしたきゅうりを載せて板ずりしてから切ると味がしみやすい。
5. オクラはさっとゆでて粗熱を取ったらへたを除き5㎜程度の小口切りにする。洗って水けをきった紫蘇は幅の狭い千切りにする。
6. たこ、トマト、きゅうり、オクラを2のボールに入れさっくり混ぜる。
7. 器に盛りつけたら最後に紫蘇を飾って出来上がり。
常温でも火照りを鎮める野菜を使う
トマトやきゅうりなどの夏野菜は、そのみずみずしさが常温でも体の火照りを鎮める性質があります。
水より分子が小さいためすばやく喉の渇きを潤わせる特徴もあるため、日にあたって汗をかいた後は冷たい水分をがぶ飲みするより、トマトやきゅうりでこもった熱を冷ますのが胃腸を労わる冷やし方です。
冷やし過ぎないようにするためにきゅうりはぬか漬けを使いました。
ぬか漬けには植物性の乳酸菌も豊富なため、胃腸の状態を健康に保つ効果も狙っています。
たこは血と気を増やす体を冷やす食材
たこは赤い食材なので、赤い食材を食べると良いと言われる夏の食材の一つです。
パワーに当たる気と血を増やす効能がありますがやはり冷やす性質です。
消化しにくいため、胃腸の弱い人は食べ過ぎに注意してよく噛んで食べることも気をつけてください。
補う効能が高いため、消化不良や要らないヘドロを溜めている人は控えめにしましょう。
栄養学的には、タウリンが豊富に含まれます。
タウリンは、コレステロールを分解して体外に排泄したり肝臓の働きを助け疲労回復や視力の低下予防などの働きがあります。
栄養ドリンクのCMでタウリン〇〇mg配合!!と言われていたあのタウリンです。疲労回復!ファイト~いっぱーつ!!です(笑)
そういえば最近見ませんね、あのCM。
血を増やすということは、お肌への栄養としても効果がありるので、日焼け後の新陳代謝を高める効果もあると言えます。
冷やし過ぎを緩和するなかったことにする薬膳
夏が旬の紫蘇ですが、温める性質です。
これは、トマトやきゅうり、たこの冷やす性質を緩和させるなかったことにする薬膳として使えます。
お酢も温める性質なので、トマトときゅうり、たこを冷やし過ぎずに食べる
薬膳になります。
昆布茶で浮腫みの緩和と予防に
味付けは昆布茶の出汁と塩味です。
暑いだけでなく湿気を伴う日本の夏には、湿気を溜めない、溜めた湿気(要らない水分)は熱化してドロドロにならない前に早めに出すことが重要です。
これを溜め続けると生活習慣病の原因になるからです。
そこで昆布茶を使います。昆布には、ドロドロになったものを溶かして出すという効能があるためです。
すでに塩が加えられているため後から塩を足す時は味を見てから調節してください。くれぐれも塩分の摂り過ぎには気をつけて。
むくみの原因でもあり、血液ドロドロ、高血圧の原因となりやすいです。
胃が弱っているなと感じたらねばねば食材を
気をつけてはいても、真夏は冷たいものを食べたり飲んだりする機会も多くなりますね。
どうしても胃腸が弱りがちです。
冷たいものを飲むのであれば、ネバネバ食材で胃粘膜の保護を心がけましょう。
オクラの他に、山芋(長芋)や納豆なども同様の効果があります。
この酢の物にサイコロ状に切った長芋を入れたら胃の保護×2になりますし、
アンチエイジング効果も高まります。
なかったことにする薬膳は一つ料理の中でもできる
いつも食材の性質や効能を使って、その食材を食べた後の体への影響をなかったことにする組み合わせをおすすめしています。
ラーメンを食べるなら・・・とかビールを飲むなら・・・スイーツを食べるなら・・・など、ストイックに我慢し過ぎなくても食べるならこれも食べておいて!というのがなかったことにする薬膳です。
後で食べたりしなくても一つの料理の中でも取り入れることができますが、これがその例です。
日に当たって疲れた時の火照りを鎮める酢の物とは
食材の性質と効能をお伝えしてなかったことにする薬膳で冷やし過ぎず、食材の持つ効能をしっかり取り入れながら、失った水分(水分の中には血も含まれると考えます。)やパワーを補って、疲れを翌日まで残さない、美容効果もあるメニューだということです。
味付けに胡椒を加え、レモン汁を多めでEXバージンオリーブオイルでドレッシングを作り、紫蘇の代わりにバジルを使えばイタリアン風サラダにもなります。
日焼けした後、半夏生までのこの時期、ぜひお試しください。
白ワインにも合います。(白ワインを飲む時は、ここにオリーブも加えてください。ワインの二日酔い予防とむくみ対策になります。)
毎週水曜日12:00にメルマガ配信中です。
下のバナーをクリックしてご購読ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?