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陰陽マークと呼ばれたりする陰陽太極図(太陰太極図(たいいんたいきょくず)。
陰と陽がバランスを取りながらこの世の中の森羅万象が存在していることを表す図です。

陰陽のバランスの崩れは、日本にその概念があまり一般的に普及していないため理解しにくいようです。

ここでは、体の部位や中医学で使われる体の構成要素「気血津液」や「臓腑」が陰陽のどちらになるのかを解説しますね。

体の構成要素も臓腑も陰陽に分けて考えることができるようになると、より自分やお客様の体の中がどうなっているのかがわかるようになります。

男が陽で女が陰、太陽が陽で月が陰・・・ここらから一歩深く陰陽を知りたい方向けに体の中を陰陽で見る見方です。

陰陽の性質を知る

中医学の基礎講座では、世の中にある全ての物を相反する二つに分けることから陰陽の説明があります。

太陽が陽で月が陰、男が陽で女が陰、春夏が陽で秋冬が陰、昼間が陽で夜が陰・・・挙げるときりがありません。

ここでは、陰と陽の性質を初めに知っておくとすぐに二つを比べてどちらが陰でどちらが陽なのか分かります。

陽の性質

陽の性質は、明るい・温かい・熱・上・外側・動(活発)など。
明るいもので言えばその代表は太陽ですし、温かさのある太陽は陽だと分かります。

温かいとか熱で言うと、火は熱を発する代表で温かい(熱い)ので陽です。

温かい空気は上昇します。

エネルギーは熱量の事なのでエネルギーがあると活発に活動します。

人の事もあの人は陽の人だとか陽気な性格と言ったりしますね。

陰の性質は陽と対極にあるものです。

陰の性質

陰の性質は、暗い・冷たい・冷(寒)・下・内側・静(静寂・落ち着き)など。

水は冷たくて自ら動くものではありません。傾斜があれば上から下へ流れます。

エアコンの冷房で体験があるかと思いますが冷たい空気は下に溜まります。
活発に動くことなく冷えていれば固まるものとして、氷やチョコレート等を想像するとイメージしやすいかもしれません。

外へ出て人と積極的にコミュニケーションを取るより、家で静かに読書や作業をする方が得意な人はクリエイティブ仕事が向いている陰の人と言えるかもしれません。

※ここで注意が必要なのは、陰だけの人も陽だけの人もいないということです。

陽も陰もどちらか一方だけでは存在できず両者があって初めて一個のものとして成り立っています。

陽の中にも陰の要素はあり、陰の中にも陽の要素を持ち合わせています。
(例1)男性にも女性ホルモンは分泌され、女性にも男性ホルモンは分泌されます。
(例2)夏の夜は、陽の中の陰であり、冬の昼間は陰の中の陽となります。


陽と陰の性質が分かったところで、中医学を学び始めて少し経ったあたりでわからなくなることをまとめてみました。

※腑=胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦  臓=肝・心・脾・肺・腎

この他にも呼吸では、吐くのは「気」を外に向けるので陽になり、吸うのは「気」を内側に向けるので陰となります。


五臓六腑は陰陽でどう考えるのか?


上の表でまとめたように、体の部位も上と下、内側と外側で分けて陰陽を分類することができます。

同様に、五臓六腑の臓と腑も腑が陽で臓が陰に分類することができるのです。

これは臓と腑を相対的に見た分類で五臓の中でも肺と腎ではそれぞれ陰陽がありますし、腑の中でも胃と大腸では陰陽があります。

では、臓と腑の二者で考えた時、腑が陽で臓が陰になるのでしょうか?

それは、中医学の病気の考え方が関係します。

表面の病か奥深い病か

中医学では、病気の原因となるものを「邪気」と言います。

自然界にある様々な邪気が表面にある時はかかり始めかまだ軽い時。
体の奥まで深く入り込んでしまうと病は重いと判断します。

邪気とは、体に影響を及ぼして病気の原因となる自然界にあるものを指します。

風、暑さ、湿気、乾燥、寒さ等も体調に影響し、人によってはカゼや熱中症、下痢などが起こります。

風の邪と書いて「ふうじゃ」と呼びますが、これは普段カゼ(風邪)を指しますよね。ここから来ているのです。

臓と腑を比較した時、臓は腑よりも奥に存在してるので、臓は陰、外側にあるのが腑なので陽となります。


臓同士での陰陽はどう考えるか?

陰の中にも陰陽があると述べましたが、臓同士を見た時は次のように考えます。

五臓は陰であるが、例えば体の上部に位置する心と肺、それより下部にある肝・脾・腎を見た場合は、心と肺は陰の中の陽になり、肝・脾・腎は陰の中の陰となります。

陰陽太極図にすべてが表されている


陰陽マークとも言われている陰陽太極図(太陰太極図(たいいんたいきょくず)には、これまで説明したことが全て表されています。

陰陽論を学んでも、中医学を通して薬膳に使えなければ学んだ意味がないですよね。

男が陽で女が陰、太陽が陽で月が陰・・・ここらから一歩深く陰陽を知りたい方向けの陰陽で見る体の見方をご紹介しました。

この先の実際の使い方は講座でお伝えします。

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