沖縄 ゲストハウスに住む
沖縄には無数のゲストハウスがある。
20代のひと夏を、私は沖縄のあるゲストハウスで過ごした。
そこは人種のるつぼの様であり、様々な人種がやって来ては去っていった。
普段の生活では決して交わる事のない人種が、その宿の下では魔法がかかった様に打ち解け、酒酌み交わし、時に真面目に語らいあったりした。
それまでは、世の中に溶け込めず、集団の端くれで生きていた私にとってそれは、よだれを垂らすかのような嬉しい出来事であった。
10代で置いてきた青春を取り戻すかの様に、沖縄の夏のエネルギーに取り込まれていった。
しかし、人間性が成熟していない人物は、何かと問題を引き起こす。
未熟で幼稚な精神の持ち主だった私は、色々と駄目になり、その宿には居られぬ事となった。
基本的に気力体力が十全としていれば、基礎的な人間関係の構築というのは、自然とできるものである。
やはり、ここに置いてもセンズリばかり漕いていた事が、要因の一部ではあると、今の私は思う。
自慰をすると、気力体力不足となり、男子としてはその時点で社会的下位の階層に沈む事となる。
活力のある集団からは弾き出されるか、あるいは搾取されるか、である。
やはり、男はオナニーやらぬにこしたことない。
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