190926_第5回未来塾4日目-198

豊かな空間と人生を紡ぐ、人と人の関係に命を吹き込むコミュニケーションNVC(Nonviolent Communication)

「人の喜びが自分の幸せ!!笑顔の輪を繋ぐ、友達100人の島人芸人」のやっくんです。
さて、今回は僕が空間づくりやコミュニケーションの軸にしている考え、非暴力コミュニケーション(Nonviolent Communication、以下NVC)についてのまとめ。

NVCは、すべての生命が本質的に大切にされ、自然なわかちあい、思いやりによる与えあいが生まれるようなつながりの質を生み出すことを目的につくられたコミュニケーションツールです。このクラスでは、自分の感情や大切にしているものに気づきながら、それらに基づいて自分の人生を選択、創造していくことについて探求します。

これだけ読むとスピリチュアルなこと言ってるなーと感じる方もいるかもしれません。
正直なところ僕も初めてNVCの話を聞いたときに、正直うっさん臭いなーと感じていました。笑

石川家とNVCが僕を導いてくれた
僕がNVCを深く学びはじめたのは、パートナーとのコミュニケーションがうまくいかずに苦しんでいたときでした。
ともに暮らす中で、相手のことを理解してあげられない、自分のことも理解してもらえない。
わかっているつもりで、勝手に自分の解釈を加え相手を分かろうとしたり、自分のことをわかってくれと、ことばを投げつけてしまっていて、おたがいに傷ついたりと、コミュニケーションが上手くいかない日々。
仕事の中でコミュニケーションを扱うものが家族も大切にできない。
家族を大切にするためのコミュニケーションのあり方を探し、その先にたどりついたのが石川家とNVCワークショップ「屋久島つながるリトリート」でした。

画像1


表面的な違いを超えて、その奥にある本当の〈ニーズ〉につながる
まず、石川家は本当に素晴らしい家族で、僕の理想です。正直な話、2人は悟ってるのでは無いかと思うぐらいです。笑
2人のあり方のヒントを得たいとリトリートを開催したのが今年の2月。
そこで学んだことは、僕の人生をまったく別のものに変える、あたらしい価値観でした。ひとつは、僕自身の心の奥には〈ニーズ〉と呼ばれる、いまこの瞬間に大切にしたい何かが存在しているのだということ。
もうひとつは、相手のことばやふるまいの奥にも切実な〈ニーズ〉があるのだということ。

そのときはじめて、僕とパートナーはおたがいに「ありのままの自分を受け入れてほしい」というニーズを満たそうとしていた気がつきました。
同時に、相手を大切にしたいのは、自分を大事にしてほしいから、だからこそよりよい関係性を築きたいという願いがあるのだと理解できました。

ニーズとは、人類あるいはすべての生命に共通する、生きるために必要な要素です。年齢、性別、国籍、肌の色、社会的立場・・すべての違いを越えて、僕たち誰もが共通するニーズを持っています。
おたがいがそれぞれに大切にしているニーズに眼差しを向けるとき、そこには対立は起こりえないのです。
僕もあなたも共通するニーズを抱えた人間であり、あなたにとって大切なニーズは、僕にとっても大切なニーズだと気づくからです。

対立や暴力を引き起こすもの
1940年代、NVCの創始者 マーシャル・ローゼンバーグ博士が子ども時代を過ごした米国ミシガン州デトロイトでは、人種問題が深刻化し、差別や対立から暴動が起こり、多くのひとが命を落としました。子どもながらに、人間が暴力をふるいうる存在なのだということが印象に残ったそうです。と同時に、自分の両親や親戚の中に、愛情深く、やさしい心を持ったひとがいることにも気づいていました。

おたがいを思いやる気持ちがかみ合わなくなり暴力的になってしまうのはなぜだろうか
そして
なぜ、どれほど過酷な状況にあっても思いやりを失わずにいられるひともいるのだろうか

人間に対するふたつの問いを持ち続けたマーシャルマーシャル・ローゼンバーグ博士は、わたしたちが日ごろ使っている話しかたや考えかたの中に答えをみつけました。わたしたちが気づかずに相手に/自分自身におこなっている「正しい/間違っている」「よい/わるい」「常識/非常識」などの評価や判断、比較、決めつけなどが、関係性の悪化につながり、痛みや怒り、対立や争いを引き起こしていると考えたのです。

*マーシャル博士の著書「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」は、参考図書としてオススメです。


共感的に耳を傾け、素直に表現をする
NVCでおこなうことは、とってもシンプルです。
相手の話に共感的に耳を傾け、自分自身の思いを率直に表現すること。
つまり、相手の話を評価や判断せずにきいて、そのひとが感じている感情・感覚、その奥にあるニーズをみつめること。
そして、自分自身の感情・感覚、その奥にあるニーズに気づきながら、それに基づいたことばやふるまいで、素直に思いを表現すること。
そのふたつを往復しながら、おたがいを思いやる関係性を紡いでいきます。
子どもとのコミュニケーションにも大いに貢献してくれています。

画像2


自分の人生を生きているという感覚
いちばん身近なヒトとのコミュニケーションを改善するためにNVCを学びはじめたわたしですが、いま振り返ってみると、NVCにもっとも感謝しているのは「自分の人生を生きている」という感覚につながることができたということです。
自分の感情やニーズに目を向けながら毎日を生きることで、より自分のことを知ることができ、どんなことを望んでいて、そのためにどんなアクションをとればよいのかがすこしずつ明確になってきました。
そしてファシリテーターとしての在り方にもすごく影響しています。
先日開催した未来塾もNVCを主軸に豊かな時間を過ごすことができました。
https://note.mu/yakushimayakkun/n/nfbc3a91d9304

NVCに出会ってからどんなことも、一瞬一瞬を生きているという感覚がして、人生が豊かになりました。
一人一人が自分を大切にして、認めあえる、そんな世界を、世界観を作り出す人でありたい。
家族も、僕のコミュニティも、屋久島も、世界も、みんな幸せであれるように。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?