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人は無くして初めて感謝を知る。日々感謝をつづけるために。繋がりの中で生きながら、感謝と共に生きる。人間として。

最初に、この記事は個人的な記録。
立ち返るべき時に読むための忘備録。
世界に自分の思いを吐き出しておかないと忘れてしまうのではないかとの怖さ。そして乗り越えられない気がしていたのでつらつらと綴ります。


未来へ進み思い描くことへのモチベーションが最近なくなっているなと感じていた。
いろんな要因が考えられるけど、昨年まで新型コロナウィルスの影響でゆとりある時間を有意義にすごしていたのが嘘のように、今シーズンに入って忙しくさせてもらっているからもしれない。
最近良い意味では今に集中できているけど、悪い意味では未来を感じることができていなかった。
屋久島の世界自然遺産30周年についても、腰を上げられれないはこのせいだったかもしれない。

そんな慌ただしい日々を過ごしていた中が祖母が亡くなった。
正直、すごくショックだった。
最近体調が悪かったので、覚悟はしていたことではあったけど、やっぱり受け入れきれなかった。
今この記事を書いてる瞬間も涙が止まらない。
1ヶ月前までは、畑仕事をしながら話もできていたぐらいだったのに。
もっと一緒にいる時間を作るべきだった、もっと恩を返しておくべきだった。
今思い返せば後悔だらけ。
僕が小学生のころシングルマザーだった母は、こども3人を育てるために必死に働いていたため家にいる時間が少なかった。
代わりに僕たち兄弟は、祖母や叔父たちに育てられていた。
大学在学中はしらなかったことだったが、僕が大学に行くときも入学金や授業料を出してくれていたのは祖母だった。(もっと感謝を伝えていればよかった)
僕には育ての親がたくさんいて、その中でも本当にお世話になっていたのは祖母だった気がする。(もちろん、母親にも感謝しているし、尊敬している)
屋久島に帰ってきた時も、結婚した時も、子どもが産まれた時も、本当に喜んでくれた。
笑顔が素敵な人だった。

祖母の死を受け入れきれない時期が続く中でも日々は過ぎていった。
もう一ヶ月がたった。
いろいろなことを考えた。
「死とはなんだろう」「人間ってなんだろう」etc
頭の中が整理できない日々が続き、整理できてない状態が日常に表れつづけた。
正直荒れてたな。。。
大学生向けの講義でも整理できていない状態が露骨に表れて、自分の中を空っぽにしたいが如く、ものすごい量の情報をアウトプットしていた。
今思えば、学生たちに本当に申し訳ないことをしていたな。。。
仕事もアウトプットをできるだけできるように組み込む毎日。
正直しんどかったな。。。
そんな中で、お世話になった大学教授と対話する中でもらった言葉
「人間は社会と自然でできている」
この言葉の意味をすごく考えた。
環境教育を生業にするなかで、人は自然に生かされていることを伝え続けてきた。
ただ、そこに社会という言葉を実感を持って伝えていなかった。
そのヒントをくれたのが祖母の葬儀だった。

祖母の通夜、告別式にはたくさんの人が来てくれた。
200人を超える人たち。
祖母はこんなにも愛されていたのだなと思った。
祖母の兄弟、友達は急な別れに泣き崩れていた。
もちろん、社会的なつながりで来てくれた人たちも多かったのかもしれない。
人間の価値をはかるのはおかしな話だけど、これだけの人が集まる祖母の凄さを感じたし。人間として生きてきた一つの価値証明な気がした。
人は自然に生かされることはもちろん、人にも生かされている。
人間は社会的な動物。人ではなく人間。
人と人の間で生ている。
間違いない事実だった。
そして、そこでいろいろな人からいろいろな言葉ももらった。
祖母の話だけでなく、僕のやっている活動の話や屋久島の昔の話、そして未来の話。
久しぶりに未来を感じた瞬間だった。
おばあちゃんを通して、世界は紡がれていった。

死とは終わりではなく、始まり。
今回の体験は、過去と未来がつながる瞬間だった。
しかも、力強く。
今思えば、今を生きると言って、未来を感じることを諦め言い訳していたと思う。
自分1人のためなら、未来は感じる必要もないし、今を楽しく生きていればいいと思う。
ただ、僕は人間として生きたいと思った。
人と人と間で、つながりを感じながら祖母の想いを受け取り、周りにいる大切な人たちと。

繋がりの中で生きながら、感謝と共に生きる。人間として。
それが僕ができる祖母に向けての恩返しだと信じて。

親愛なる文江おばあちゃん。本当にありがとう。

告別式で流れていた「川の流れのように」共に人生を歩みます。

知らず知らず 歩いてきた
細く長い この道
振り返れば 遥か遠く
故郷(ふるさと)が見える
でこぼこ道や 曲がりくねった道
地図さえない それもまた人生
ああ 川の流れのように ゆるやかに
いくつも 時代は過ぎて
ああ 川の流れのように とめどなく
空が黄昏(たそがれ)に 染まるだけ

生きることは 旅すること
終わりのない この道
愛する人 そばに連れて
夢 探しながら
雨に降られて ぬかるんだ道でも
いつかは また 晴れる日が来るから
ああ 川の流れのように おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように 移り行く
季節 雪どけを待ちながら

ああ 川の流れのように おだやかに
この身を まかせていたい
ああ 川の流れのように いつまでも
青いせせらぎを 聞きながら

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