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屋久島の公共料金

屋久島の電気は屋久島電工株式会社が水力によってつくった電気を島のエリア毎に「上屋久電気施設協同組合」「種子屋久農業協同組合」「安房電気利用組合」の組合と「九州電力株式会社」が各家庭に“配電”をしています。

平野区は種子屋久農業協同組合が管轄しています。本州の電力事情とは異なるため、ピンときませんが、検針と集金のシステムが異なるのです。
(参考:greenz peopleというサイトで詳しく説明されています)

種子屋久農業協同組合から平野区が検針の業務委託を受けており、集落で雇用した集金人が各家庭を回り、月毎の検針を行います。月毎の支払いは各家庭で集金人に現金で支払うか、区の口座に自動引き落としをしていただきます。

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平野区はその委託業務により、利益を出しており、「一般会計」とは別に「電気会計」を計上しています。平野区から種子屋久農業協同組合へは毎月検針通りの(集金の有無に関わらず)支払いをしているため、「未払い」のリスクがない訳です。区民が滞納すれば、「区が一時立て替え」を行うことになります。区民が脱退をした場合は種子屋久農業協同組合と直接契約をしていただくことになります。

水道で困ったときは屋久島町生活環境課上下水道係に問い合わせます。水が豊富な屋久島らしく、水源は集落毎に取水源があります。

水MAP

水道料金も本州よりも格段に安いです。概ね、水がきれいな為、水道水(原水)の検査も1年に1回程度しかしていません。水質検査は当日採取した水を冷蔵保存しながら鹿児島にある公益社団法人鹿児島薬剤師会試験センターに輸送し、採取当日中に検査を行います。

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因みに、屋久島宮之浦岳流水は昭和60年(1985年)に環境庁によって「名水百選」に選ばれました。もう、36年も前のことです。花粉症やPM2.5なども飛散していない時代ですから、屋久島も少なからず変わったと言えるでしょう。農業のスタイルも変わりましたし、自動車の数、住宅事情まで、あらゆる環境が変化しています。

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公共料金ではありませんが、最後にガス。
もちろん、都市ガスはなくプロパンガスで、供給しているのは屋久島ガス株式会社、屋久島液化ガス協業組合、コスモ商事、宮之浦石油、寺田商店です。