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平野神社(建物)

平野グランドに隣接して平野神社があります。

昭和50年初期 平野集落内で不慮の事故が相次ぎました。当時平野集落には、氏神様やお稲荷様等の神社仏閣等がなく、何かの祟りではないかとの噂が飛び交いました。区民がお祓いを受け厄払いを行うと同時に神社建立の話が持ち上がったんですが、神社を建てるための場所や資金の面からその話は立ち消えとなってしまいました。
昭和60年代になり再び神社建立の話が住民の間で沸き上がり、昭和62年に区有地の売却により、運動場と神社の新設を行うことになりました。資金については、関東・関西地区の出郷者を中心に浄財(寄付)のお願いをし、区民や企業からも多くの寄付を募り、平成5年2月20日落成となりました。

平成18年に鳥居が再建されていましたが、昨年、シロアリにやられたということで、評議員を中心にして再再建され、神社大祭に合わせて益救神社に竣功のお祓いをしていただきました。

鳥居再建

建屋は一度、補修工事をしているらしいのですが、記録がありません。どの箇所にどのような材料でどんな補修をしたのでしょうか。従って、補修がどの程度まで耐えうるのか想像するしかありません。現在は老朽化が進み、手当が必要な状況となっています。

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建物台帳によると、取得年月日平成15年(2003年)、取得金額は5,446,661円、耐用年数22年となっており、令和3年(2021年)現在の残存価格は990,303円です。つまり、単純計算で補修に4,456,358円かかることになります。
予算を見てみると、全く積み立てがないことが分かります。

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昨年度、新型コロナの影響で多くの行事が開催取り止めになりました。その影響で、一部の区民から「払い戻しをして欲しい」との要望がでました。
勿論、区民の総意であればそうしますが、考えなければいけないのことがあります。端的に言うと、「今、平野神社の老朽化した壁の穴が開いたり、火災があったりしたら再建費用はどこにもない」ということです。
昨年の行われなかった行事予算などの合計で繰り越し額は1,127,975円でした。これらを積立ていない平野神社の修繕費用に充てると3,328,383不足しているので、1軒あたりの区費を3万円弱、負担を増やす結論になってしまうのです。
それに加えて、倉庫や東屋についても同じことが言えます。
これはあくまで単純計算ですので、そのまま議論はできませんが、見過ごすことはできません。