見出し画像

足踏むマホメッツ、追い上げるタイガース Aクラスの布陣固まるか -リーグ戦第20節

いよいよ終盤戦に突入し、熾烈な首位争いに注目が集まるおんJ天鳳部ペナントレース。10月に入って最初のリーグ戦が1日に行われた。

今節はとっとこマホメッツがトップ無しでマイナスに終わり、追いかける定時ケエリタイガースが90ポイント超を加点してその差は35.3ポイントに。一時はマホメッツの独走状態だったが、これでケエリタイガースにも第12節以来となる首位復帰の可能性が浮上した。

かたや6位のアイScreamと5位のアッスの子供が生まれたーズはともにマイナス。特にアッスチームはここにきて激痛となるマイナス83.6ポイントで、アイScreamとの差はわずか3.7ポイントに縮まった。

次節は10月15日(土)、イベント戦(実質オーナー戦)が行われる予定。

第20節のオーダー


・いきなりの乱戦 高打点の応酬、恵体凡投が制す -1回戦

東2-2 恵体凡投が倍満をツモ和了した場面

下位3チームを突き放し、なんとしてもAクラスの座を維持したい魚。今節の1回戦は乱戦模様となるも、ここで登板した恵体凡投が快刀乱麻の活躍を見せた。

東1局、開局早々に恵体凡投は跳満をあがって上々の出だし。だが、ここから東場は荒れた展開に。東2-1に皐月二十三(アッス)がAnneil(点棒)から11600をあがり、そのAnneilは東3局に3900オールで点棒を回収。急遽とたん屋根の代打で登板したたいしらちゃん(アイス)も、東3-1からの連続跳満和了で食らいつく。

しかし東2-2の凡投の倍満ツモが特大の一発。このリードで乱打戦でもトップを維持することができた。

ところが南場では一転して落ち着いた展開に。その中でも凡投が南1-1、南4局とあがって他家につけ入らせず。最後までトップで駆け抜けた。

魚にとっては点棒配りおじさんズを引き離した絶妙なトップ。単なる1勝ではなく、今後の展開に有利に働く1勝となった。


・落ち着き払った"強者"の麻雀 梅野隆太郎に隙はない -2回戦

チーム初の天鳳シリーズをグッと手繰り寄せた勝利だった

第4節以来、リーグ戦ではトップから遠ざかっていた魚の"影のエース"梅野隆太郎。3位を死守、あるいはさらに上を目指すためにも、恵体凡投が持ち帰ったポイントをさらに上積みしたいところだった。

ところが、東場の主役は荒木比奈(定時)だった。起家スタートの荒木は早々に満貫でリードに成功。直後に2000オール、東2局には梅野から2000をあがるなどでトップに。これを追いかけたのはスーパーまほっち(マホ)。東1-2に荒木から2600をあがると、東3局には満貫ツモ。これで荒木1強には歯止めがかかったかのように見えた。

そして、ラス目になっていた梅野が目覚める。

東4局にまほっちから1000を和了。直後にe-daten(アッス)に放銃してしまうも、彼の麻雀に翳りは見えない。親番の南2局にまほっちから満貫を和了し、続いてはe-datenから11600をあがってトップの荒木に肉薄する。
さらに続いてe-datenから1500をあがり、その勢いは衰えない。南2-4には荒木がe-datenに放銃してついにトップに浮上。最後は10順目に6-9索でリーチし、荒木も同じ待ちでテンパイしてe-datenからこぼれた9索をダブロンするも、打点に勝る梅野がトップを守り切り、e-datenがハコ下になったことで対局は終了した。

梅野にとっては久しぶりの白星であると同時に、終盤戦で貴重なチーム連勝。Aクラス確定に大きく近づいた。


・たった2和了で圧勝 桜小路才華、個人タイトルも見えてきた -3回戦

桜小路の親倍に他家は手も足も出ず。MHaLLNMはタイトル争いから後退した

3回戦開始時点で23時手前となっていた第20節。しかし本局は東3局までのわずか5局で終局となった。

流局で仕切り直しとなった東2-1。親番の桜小路才華が先制の9600和了をさんれんたん(点棒)に決める。

対局の趨勢を決する和了が出たのは東2-2、早くテンパイできそうなMHaLLNM(アイス)を尻目に順調に手を進めていく桜小路。10順目に6-9索でテンパイしリーチすると、MHaLLNMから一発で6索が出てロン。裏を2枚乗せて倍満とし、これでMHaLLNMはリーチもできないところにまで追い詰められてしまう。

その後MHaLLNMは東2-3に500-300ツモで点棒を回復するも、最後はネコアルク(マホ)の2000-3900で飛び、対局は終了。桜小路才華がネコアルクを抑え込むと同時に、特大トップでマホメッツ追撃に貢献。再び首位を射程圏内に捉えた。


・まだAクラスは諦めない! ミルモンヌ、チームを救う圧勝劇 -4回戦

事実上勝負を決めた倍満ツモ。今日は誰も彼を止められなかった

対局が始まる前から魚とアッスチームが登板予定選手に代打を出すという混乱ぶりも、一切動じなかったミルモンヌ(点棒)。大暴れだった。

突然の登板で動揺したのか、ツラゲ薬師(アッス)は東1局、東2局と連続放銃で早々にラス目に。出遅れ気味のミルモンヌだったが、東3局に跳満ツモ。親番の東4局にはペン3萬リーチをかけ、花澤香菜(マホ)が一発でこれに放銃。連続の12000でトップ目に躍り出る。

2着以下は混戦。南1-1にミルモンヌの倍満ツモを花澤が親かぶりし、こちらも急遽の出場となった超ンゴンゴダンス(魚)が単独2着目。しかし、南2局にツラゲが跳満ツモでンゴンゴダンスに親かぶりを食らわせて、わずかな差で2着目に浮上。さらにオーラスで700-1300をツモって薄氷を踏む2着確保。序盤の展開からは想像もできない花澤のラス、ンゴンゴダンスの3着となった。

ミルモンヌがプラス73.9ポイントの大トップで踏ん張り、今節のマイナスを一人で解消。プレーオフ圏脱出に望みをつないだ。


・第20節終了時点のチーム順位とポイント



・Owner's Voice

お久しぶりのオーナーズ・ヴォイスのコーナー。

今回は魚の超ンゴンゴダンスオーナーと、定時ケエリタイガースの原住民オーナーからのコメントをご紹介。

まずは、魚の超ンゴンゴダンスオーナーのコメント。


──(急遽通常節初出場を受けて)

緊張しました。


続いて、定時ケエリタイガース・原住民オーナーのコメント。


中世ヨーロッパにおいて、スパイスは人々の生活に欠かせない存在でした。
大航海時代、バスコ・ダ・ガマやコロンブスの航海の目的のひとつが、コショウに代表されるスパイスの直接取引ルートを手に入れることだったことはよく知られています。

ではなぜこれほどまでにヨーロッパ人はスパイスを求めたのでしょう。その理由として「中世ヨーロッパでは、コショウに代表されるスパイスは肉の保存に使われ、防腐剤として欠かせない存在だった。そのため人々はこぞってスパイスを求めた。」と昔、世界史の授業で習ったと記憶しています。
当時の世界史の教科書は残念ながら残っていないものの、「もういちど読む山川世界史」を見てもやはり「香辛料、とくにコショウは、ヨーロッパにとって肉の貯蔵と調味に欠かせない」ものであった、との記載があります。 しかし、近年この「スパイスが肉の保存に使われた」説は否定されつつあります。
ツァラ(2014)は、この考えは、複数の理由から今ではほとんど否定されていると述べています。このほかにも、トルビー(2004)、羽田(2007)、クロンドル(2018)など、この説を否定する書は枚挙にいとまが

・Play of the Day -Presented by Ryutarou Umeno

ペナントレースをウォッチし、多くの麻雀大会に出場して選手としても活躍している魚・梅野隆太郎氏が、至極のプレーを紹介するこのコーナー。

第28回目となる今回は、点棒配りおじさんズのミルモンヌオーナーのプレー。


おん天スポーツ観戦記者です。

今年のペナントは、とっとこマホメッツ・定時ケエリタイガース・魚の3チームが上位に君臨する形となりました。

無条件で天鳳シリーズに進出するため、そして天鳳シリーズで少しでもチャンスを広げるために負けられないのは4位・点棒配りおじさんズです。

昨日の第20節では、オーナー・ミルモンヌ選手が大爆発し上位進出への足掛かりを作りました。

 
ミルモンヌ選手の異名といえば「バーサーカー」。

昨日も最高打点に仕上げての強烈な和了が決まっていました。

しかし昨日の対局、ミルモンヌ選手の「バーサーカー」たるゆえんが見られたのはむしろ和了できなかった局ではないかという印象を受けます。

 
まずは東1-0、7巡め。

私は2sを切ってまあまあ良いイーシャンテンだなあと思ってこの手を見ていました。

しかしミルモンヌ選手の一打は打1s。

一盃口確定、あわよくばタンヤオまでという超欲張りな手です。

7巡めでこの選択ができるのが、ミルモンヌ選手の大きな特徴でしょう。

 
東4-1、9巡めの3mツモ切りもスーパー打点打法の1打。

タンヤオ・ドラ・赤の5800のイーシャンテンを拒否し絶対にドラを使い切ろうという一打です。

その後上家・ツラゲ薬師選手から出た7mもスルー、この形のイーシャンテンをキープしこの局も全力で最高打点を追います。

 
最後は南2-0、12巡め。

今回はラス目の上家・ツラゲ薬師選手に仕掛けが入っており、やや自分の都合だけで打牌を決めにくいところでしょうか。

とはいえ自身の手は赤赤、ここで勝負を決めに行きたくなるような手です。

ここでも一番広いのは赤5m切り、5m周りは自分で切っておりくっついてもフリテンになる可能性があります。

しかしここでミルモンヌ選手が選んだのは2m対子落とし、5m縦を引いての超ド級テンパイ・もしくはフリテン覚悟での赤ドラ使い切りを狙いました。

この打法は聴牌効率こそ落ちますが、決まった時のリターンはかなり大きいです。

また点数以上に、チームに活気をもたらす効果があるのかもしれません。

ここからおじさんズは点棒を配るのではなく、点棒を「むしる」側になり上位3チームを脅かす存在になれるのでしょうか。


【記者紹介】梅野隆太郎

アッスチームに2年間在籍し、今季から魚に入団した現役選手。ンゴンゴ杯では6度の優勝を誇り、ヨンマ・サンマそれぞれで連覇も記録している。ペナントレースでは2021シーズンにおいて最多ポイント、個人最高得点、天鳳シリーズMVPの三冠を受賞した。
また、雀魂の大会にも多く出場。天鳳部のみならず活躍の場を広げている。


・Man of the Match -週間MVP

第19節のMVPを獲得したのは、前々回、前回に続いてすぱ(マホ)。

今後達成する人が現れるのか想像もつかない、個人5連勝という偉業。その活躍は記事にも書かせていただいた。

これに関しては本当に書くことがない。その目で見ていただくのが一番早いだろうし、なによりそのすごさがわかる。

今季から参戦してきた、VIPで天鳳スレの精鋭たち。その中でも桁違いの活躍と言っていい。おんJ天鳳部の猛者たちが彼を抑え込むのはいったいいつになるだろうか。

麻雀に絶対はないが、彼には絶対がある。

敗北など考えられない対局に、我々は夢を抱く。

連勝はどこまで続くだろうか。リーグ戦全勝でのシーズン終了は現実味を帯びてきた。全連対どころか、全勝である。3年目にしてとんでもないことが起こっている。

週間MVPを3連続での受賞はもちろん初めてのこと。その栄誉を受けるに値するのは、誰もが認めるところであろう。

とっとこマホメッツ、すぱ選手。彼の活躍に惜しみない称賛を送らせていただきたい。



ペナントレースの詳細やおんJ天鳳部については、以下のリンクからご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?