マホメッツがついに600ポイント超! 3・4位の差は100ポイントを切る -リーグ戦第19節
おんJ天鳳部ペナントレース2022は9月24日にリーグ戦第19節が行われ、とっとこマホメッツが2トップ1ラスで総ポイントを600ポイント台に乗せた。2位の定時ケエリタイガースもポイントをプラスしたもののその差はさらに広がり、次節の結果次第ではマホメッツの天鳳シリーズ進出がほぼ確定する状況となった。
一方、プレーオフ圏脱出を図る点棒配りおじさんズは今節マイナスしたものの、魚がそれを上回るマイナスで差が100ポイントを切った。残り5試合ながら、いまだAクラス争いは熾烈を極めている。
次戦は10月1日、リーグ戦第20節が行われる予定。
・優勢一転急降下…おもちぃながおはDポテトの隙を突き1勝 -1回戦
おはDポテト(定時)にとっては痛い2着となってしまった。
東2局、おはポはホモ(マホ)の仕掛けを尻目にじっくりと手を進めていき、10順目にタンヤオ・平和・ドラ2を2-5筒でリーチ。これを2巡後にツモると、裏ドラを2枚乗せて倍満に。東1局に先制和了を挙げたおもちぃな(アイス)は、いきなり痛い親かぶりを食らう。
だが南場に入ると一転。南1局におもちぃなが、勢いそのままに仕掛けていったおはポから満貫をあがって親かぶり分を取り戻すと、続けて2900、南3局は1000を直取り。オーラスに酒の魚(魚)から3900をあがり、トップを確定して決着。おもちぃなが今季リーグ戦初勝利を挙げた。
・ネコアルク絶好調! 直近5戦3トップラス無しで副オーナーの威厳見せる -2回戦
"天敵"相手にも、その勢いは衰え知らずだった。
2回戦は急遽ラキシスの代打で登板した白井一行(アイス)が、東1局に満貫をあがってスタート。流局を挟んで東2-1にツラゲ薬師(アッス)がフリテンリーチをツモって跳満、東3-1に1000オールをあがってからは彼がトップのまま対局は進んでいった。東4局には白河凪(点棒)が1000-2000を和了。大きく点差を放される選手もなく、対局は南場に突入する。
ここからはネコアルク(マホ)のペースで対局が進む。南1局には白井から満貫を和了。東2局にはツラゲが白井から1000点をあがるも、直後にテンパイしてあぶれた3萬がネコアルクにつかまり2000の放銃となる。
そしてオーラス、次々にドラの中を引いて暗刻とし、ツラゲから切られた牌を鳴いて2萬単騎でテンパイすると、すぐに白井がこれをつかみ、放銃。大逆転の11600のあがりで決着した。
これでネコアルクは前局に続いて連勝し、対ツラゲの連敗も2でストップ。このまま好調を維持して、終盤戦を戦い抜いていく。
・"天鳳部最強"バースの再来 4連続和了など独擅場で大圧勝 -3回戦
今季はここまで三麻を主戦場とすることが多かったバースの再来(定時)。四麻は3着2着とトップがなかったが、ようやく手にした白星は特大の1勝だった。
実力者が勢ぞろいし、古参マニアには垂涎の一局となった3回戦。本局はいきなり流局でスタートし、東2局にバースの満貫で山が動く。東3局からは狼煙(アッス)が満貫、5200を胡瓜泥棒(魚)からあがり、バースを追う。
南1局に親番のバースが泥棒から4800をあがりと、ここからは彼が主役に。南3局までの4連続和了で他家を圧倒し、つけ入る隙を作らなかった。対面に座ったおまかせあれ(点棒)もなにもできないまま、最後は南1-3のバースのツモで泥棒が飛び、対局は終了。一気に69.3ポイントを持ち帰る大活躍だった。
・もう誰にも止められない すぱが破竹の5連勝でマホメッツ内ゲバ!? -4回戦
「誰かすぱいだ!(すぱ)を止めろ!」ととっとこマホメッツオーナー・夢乃マホ氏の叫びが響く。オーナーから「マホメッツで最弱」「運だけ」となぜか酷評されるすぱ。連勝記録はついに5に伸びた。
出だしは内川畜一(アッス)がらしさ全開の仕掛けであがる。東2局にはイリューシン(アイス)が2000-3900和了でトップ目に立ち、すぱはラス目だった。
流れが変わったのは東3-1。4順目に平和・ドラ3枚を1-4萬の両面形でリーチすると、これに果敢に対抗していた内川から4萬が出て満貫に。さらに次局、ツモ筒子に寄っているのを見逃さず、喰い仕掛けて1筒単騎の清一色・ドラ1。ここで内川がリーチするも、1筒をつかんでしまいロン。5連勝に大きく前進する跳満で、内川は窮地に立たされた。
南1局ですぱはさらに3900を加点。以降はイリューシン、洗いたてのシャツ(定時)にあがりが出るも、すぱのトップは揺るがず。順位は変わらぬまま終局となった。
すぱは前局に続いてボーナスポイントを持ち帰り。個人ポイントランキングでも独走状態の彼の勝利で、マホメッツも独走状態となった。
・第19節終了時点のチーム順位とポイント
・Play of the Day -Presented by Ryutarou Umeno
ペナントレースをウォッチし、多くの麻雀大会に出場して選手としても活躍している魚・梅野隆太郎氏が、至極のプレーを紹介するこのコーナー。
第27回目となる今回は、アイScreamのおもちぃな選手のプレー。
おん天スポーツ観戦記者です。
今節は初戦トップ、おもちぃな選手のプレーを振り返ってみましょう。
この試合のおもちぃな選手は、半荘全体を通してとにかく手が入り大物手のチャンスも何度かありました。
しかし実は、この試合「大物手」をあがれたのは結果的に裏3のマンガンとなったリーチだけ。
その他の局は空振りが多く、最後はトップを取れたものの割とストレスを感じながらプレーしていたのではと思います。
具体的には東2-0、赤3のチャンス手がイーシャンテン止まりで下家・おはDポテト選手のパッツモに阻まれました。
続く東3-0はドラ発のポン、自然にホンイツにも迎えハネマンの一向聴となります。
当然のように8mはプッシュ、しかしその後に一向聴から進まない状況で赤5pを持ってきてしまいました。
東1から手が入り続けるものの倍満親被りもあり点棒が減らされている状況、手が入っている今のうちに取り返したいと思ってしまうプレイヤーもいそうです。
しかしここでおもちぃな選手が選んだのは現物4s、当たり牌を止めつつ聴牌復活の可能性を残す道を選びました。
続く8pを引いてきたところで7s、残り巡目がなくなったところでこの手をほぼ諦めます。
跳満の可能性があってもあがれない手はあがれないと冷静に判断、さらなる失点を防ぎました。
そんな中、おもちぃな選手が思い切った勝負をかけたのは南2でした。
先ほど降りた局のあともチンイツチャンスなど手が入り続けたおもちぃな選手ですが、ここで2家リーチに挟まれてしまいます。
追っかけリーチが入った直後に上家の4mをチー、6sを勝負してタンヤオ高め2900の聴牌をとりました。
点差が競っていて振り込んだらラスも見える中、なかなかの勝負度胸です。
これを見事高め2sでロン上がり、リーチ棒2本をしっかり回収して4900点の収入を得たことがこの半荘の大きな決め手となりました。
麻雀は牌理なども大切ですが、こうした「勝負どころ」を見極めるカンも大切です。
チーム戦は「失敗してもチームメイトが助けてくれる」と考え、各選手思い切った勝負も見せてほしいですね。
【記者紹介】梅野隆太郎
アッスチームに2年間在籍し、今季から魚に入団した現役選手。ンゴンゴ杯では6度の優勝を誇り、ヨンマ・サンマそれぞれで連覇も記録している。ペナントレースでは2021シーズンにおいて最多ポイント、個人最高得点、天鳳シリーズMVPの三冠を受賞した。
また、雀魂の大会にも多く出場。天鳳部のみならず活躍の場を広げている。
ペナントレースの詳細やおんJ天鳳部については、以下のリンクからご覧ください。
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