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5月18日 現状発表会『current!』レポート

5月18日土曜、昼回(12時~15時)と夕回(16時~19時)の2回、現状発表会『current!』と題したイベントを開催しました。その模様を昼回、夕回に分けてレポートします。まずこちらは昼回の記事です。

役者でない 思いついている演出アイデアを試す

まずはデモンストレーションも兼ね、主催/企画運営の役者でないが自身の「いつか舞台作品に使いたいアイデア」を発表しました。
「大人数(今回は5名)が密着に近い状態で動く」というのは、面白いのではないか?と思っていたのを、ほかの参加者の協力を得て再現し、どう面白いか検証しました。
まずは5名をひもでくくってしまった状態で
1.下手から上手へ移動する。
2.上、下、右、左の順で体から向きを変える
3.チャーハンを炒める動きをしている一人をほかの人がそれぞれに観察する。チャーハンを炒める動きをしている人は観察されるのを阻止すうように向きを変えまくる(コンロがどこにあるか、などは考えず)
をしていただき、どう見えるか、どのように見え、どんなことを想起するか、などを検証しました。
その次に比較として、ヒモをなくした(つまり実際には拘束はされていない)状態で、1~3の動作をして頂きました。
僕自身はひもがあったほうが面白く感じましたが、それは人それぞれだったようです。「何かの群れに見える」「生活の様々な動きを次々に行っていった方が面白い」「ひもを外側かrっらひっぱる人がいても面白いのではないか」などの感想も頂きました。

宇津木千穂 本番を控えたダンス作品の一部を抜粋、披露

続いては俳優やダンサー、パフォーマーとして活動さっっれっている宇津木千穂さん。5月28日に本番を予定されていたダンス作品の一部を踊ってくださいました。


「間の部分を省いて、最初と最後を踊った」とのことでした。20分という短めの時間枠では、全編試すことは出来なくても、こうして本番とは違う構成を試すこともできるのだな、と主催のほうが気付かされました。
省かれた「間の部分」が入ればかなり違う印象になる、とのことですが、静かなアンビエント曲などが流れながらかなりゆっくりと動かれる様は、「(人が)生まれてくる様を表しているように思った」などの感想がありました。

nakice 展示を控えた、美術作品の展開してきた様を発表

休憩前の3番目に発表していただいたのはnakiceの藤代洋平さん。nakiceは今回は来られなかった奥野美和さんとのユニットの名前で、これまでは奥野さんがダンス、藤代さんが音楽での舞台作品が主でしたが、今回は5月28日〜6月2日に行われていた美術作品の個展を控えて、これまでの制作でどんなものが出てきたか、を発表してくださいました。

プリントした写真を液体に浸してわざとにじみを加えた「水写真」に始まり、水写真をちぎってミシンで縫い合わせてみる、それをゲルプリントで版画にしてみる、、トライアンドエラーと思いつき、そして予期せずできたものを面白がる、お二人のスタンスを感じました。

染谷樹 パソコンを用いたジャグリングの試行

休憩後発表頂いたのは、ジャグラーの染谷樹さん。架空カンパニーあしもと、というジャグリングのグループを主宰されています。
5月25日に予定されていたイベントで試そうと思われていた、「パソコンを使ったジャグリング」を試してくださいました。

最初は普通にキーボードを叩いていたと思えば、寝そべって「側面で立てて」使ったり、頭に乗せたり……。最後には意表を突くアイデアが盛り込まれていて、見ていた人皆が「おお!」となっておりました。

super D 本番を控えたダンス作品の通し

最後はsuper D。振付家、ダンサーの後藤禎稀さんのプロジェクトです。今回は5月24日に本番を予定していた、SAIダンスコンペティションでの応募作品の通しをしました。なんとcurrent!主催の役者でないも出演……。もともと作品の時間が9分30秒以内と言うことでフルで通しをできました。

フリートーク会

全ての発表が終わってから、それぞれの作品についてのフィードバックを主としたフリートークをしました。

発表を見ながら各々書いていた付箋をもとに感想を思い出しながら、あれこれと楽しく話しました。
作品の意図を作者本人から話してもらえて「おお〜」と思ったり、「(会場に常設の)枠の中でやると良いかも?」ということで追加で少しやってみたり……。
「貴重な意見をもらえた。参加してよかった」とも言ってもらえて、主催としても大変嬉しかったです。

今後も不定期ですが、こういう場を通して「作品やアーティストについて知ってもらえる」「作品についてのより深い会話もできて、他のアーティストや観覧の人と交流できる」場を作っていこうと思いました!


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