けふ暮らし 12/6 mon part2 炊飯器、稼働
知り合いから譲り受けた炊飯器で、玄米を炊いた。
米はKéfuから徒歩5分もない場所にあるお米屋さん兼洋食屋〈キッチンパパ〉。奥が洋食屋で、手前が米屋になっている。店頭に並んでいるのはどれも新米(21年12月6日当時)。宿で新米が食べられるなんて、なんと幸運なのか。
品種ごとに説明や、おすすめの食べ方が書いてあり、お店のおばあさんからアドバイスをもらった上で、『京都府丹後産ミルキークイーン』を玄米で5kg購入。紙袋に可愛らしいイラストが描いてあって、また買いに行きたくなる。
早速炊いてみる。炊飯器に任せている間に、業務スーパーへ行って納豆やサバ味噌缶を購入。クレープ屋があったこともあったが、納豆を買うのはいつぶりだろう。ご飯と納豆のコンビを食することを思うだけでワクワクする。帰ってキーマカレーもチンしてスタンバイ。
いざ炊きあがった。キーマカレーを皿に移したあとの、カレーがこびりついた容器に玄米を盛る。それをスプーンで、こびりついたカレーを玄米で取り除くように混ぜる。そして掬い、実食。
驚いた。玄米の皮を噛んだ時の破裂するような歯ごたえ。そしてその内側の、白米でも楽しめるやわらかさ。それが同居している。「もち米のようにやわらかいので、玄米でも食べやすいですよ」というお店のおばあさんの言葉通りではないか!ここまで飲み込みやすい玄米も食べたことがない。納豆を載せ、スプーンですくい、ヌーのアバラに残った肉を取ろうとするハイエナのように首を右にねじりながら口からスプーンを迎えに行く。玄米の皮の破裂を楽しみながら噛み続ければ、そのうちに秘められた滋味深い控えめな甘さが徐々に満ちてくる。
大満足のお米だった。滋賀であった夕方の演劇の稽古にも、以前作っていた昆布と合わせ節の佃煮でおにぎりにして持っていったが、もともと粒が丈夫でくっつきづらいので、食感も悪くなっておらず、美味しくいただけた。
また一つ、この暮らしに楽しみができた。できれば、米も食べ比べがしたい……
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