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転々暮らし 1/27 thu 村川氏の演出

本日もこれから、村川拓也氏のワークショップ。もはや「稽古」の段階に入っていっているようにも思うが、「創作」の段階でもある、という意味ではワークショップだともおもう。

村川拓也
Takuya Murakawa

演出家・映像作家。ドキュメンタリーやフィールドワークの手法を用いた作品を、映像・演劇・美術など様々な分野で発表し、国内外の芸術祭、劇場より招聘を受ける。1人のキャストとその日の観客1人を舞台上に招き、介護する/されることを舞台上に再現する『ツァイトゲーバー』はシンガポール、ドイツなど国内外で上演を重ねている。虚構と現実の境界に生まれる村川の作品は、表現の方法論を問い直すだけでなく、現実世界での生のリアリティとは何かを模索する。主な作品に、『インディペンデント リビング』(KYOTO EXPERIMENT 2017、Festival Theaterformen 2018)、『ムーンライト』(ロームシアター京都「CIRCULATION KYOTO-劇場編」2018、フェスティバル/トーキョー20)、『Pamilya(パミリヤ)』(キビるフェス2020)、『事件』(2021)など。2016年には東アジア文化交流使(文化庁)として中国・上海/北京に滞在。京都芸術大学映画学科 非常勤講師。

https://rohmtheatrekyoto.jp/event/67790/

「虚構と現実の境界に生まれる」とはなるほど言い得て妙で、今回の作品も出演者それぞれが従事している(またはしていた)仕事の動きを再現することから初めて、作品を構築していっている。

例えば私のパートなら、工場での、機械の稼働準備をしている際の動きを再現しているのだが、ソレを見て「移動の多さと、時折ある繊細な作業、機械的で効率重視な動き」に面白みを感じられた(のだと思う)村川氏からは、「単に静止している部分(チェック作業など)の部分は短くするか減らして、掛かっている時間を短くしてほしい。そしてより機械的な挙動を意識してほしい」とのリクエストがあった。ほか、移動も経路を簡略化するなどの指示があった。

そうやって、面白みを感じた要素を強調するために、現実の再現から要素を抽出し、または削り、虚構に「寄せていく」ような印象を、村川氏の演出手法からは覚えている。

実際にどんな作品になるのか、他の出演者(仕事も様々)のパートがどうなるのか、本当に今から楽しみになっている。

成果発表上演は今週末日曜日。15時より。予約すれば誰でも観覧可能。

詳細や予約方法は👇参照


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