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【SDGs】希少なソロモン産カカオで商品開発をスタート

薬糧開発では、NPO法人パシフィックガーデン様とのご縁で、日本国内では希少なソロモン産カカオを使用したチョコレートを開発いたしました。

ソロモン産のカカオ豆とは?

ソロモン諸島国は、赤道を中心として北緯20度から南緯20度の限られた「カカオベルト」と呼ばれるカカオが生産できる地域にあります。
その地域のカカオ農場に約20万本のカカオの木が植わっており、2月~12月まで毎月平均10トンのカカオが生産されます。
すべて無農薬栽培なので安心して食べることができます。現地の栽培状況の動画もご覧いただけます。

現状、日本が輸入するカカオ豆の4分の3以上がガーナ産であり、ソロモン諸島産のカカオ豆はほとんど流通していません。
まだ多くの人に知られていない非常に希少なカカオです。

カカオ農家の現状

アフリカを中心として、カカオ農家の多くは、不当に安くカカオ豆を買いたたかれているのが実情です。
カカオ産地では、児童労働により学校に行けない子供たちがたくさんおり、世界的な人権問題となっています。

本来、相応の対価が生産者に支払われることで、貧困や人権に関わる問題の改善を図らなくてはいけませんが、現地のさまざまな利権の絡みなどにより、生産者にまで適性なお金が届く仕組み作りは一筋縄にはいきません。

社会課題とビジネスの両立を目指して

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ソロモンにおいては、NPO団体が現地の方々と寄り添いながら、地道に取り組むことにより、生産者が持続的に活動する手助けをしています。
しかし、当社が、そのカカオを使用してチョコレートを作り販売することは、実際は営利活動です。

ただ、営利活動であっても、仕入先を考えることで間接的に社会課題解決に寄与することに意義はあることと考えております。

お客様にとっては、安価で買えるチョコレートを購入するよりも負担が増大します。 寄付が目的であれば、何も商品を買わずに、そのまま慈善団体にお金を出せばよい。

しかし、良質なカカオ作りの文化、技術は、そのチョコレートを購入することで発展し守られます。
現地の生産者にとっても、経済的に、生活に夢を持てる仕事にしていかなければ、カカオは長い目で見て廃れてしまう。

だから、お客様が、「今日はチョコレートを食べよう」と思った時に、少し高くても、ソロモンカカオのチョコレートに自然と手を伸ばしていただくことが重要です。
そして、そう思っていただけるだけのユニークで安全性の高い魅力的な商品を作ることが、我々の役割だと考えます。

薬糧note記事担当/藤橋

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