見出し画像

【SDGs】森林インストラクターとしての新たな始まり

「たかが2年、されど2年」。資格取得の日に感じた率直な思いでした。
2022年11月27日、横浜市内にて「森林インストラクター研修」の最終日となる認定式に参加してきました。

インストラスターの証、腕章。

2020年5月に参加したボランティア活動をきっかけに森林インストラクターに興味を持ち、小論文と面接試験を経て同年9月より研修が開始しました。

私は第17期となる研修生(総勢35名)として参加することとなります。
研修内容は各斑(全5斑)に分かれて執り行われました。座学・実習と様々な内容のものがあり、1つ1つの内容が全て新鮮なものでした。
コロナ渦ということで、リモートでの研修が続き、研修メンバーとの顔合わせが中々出来ない状況が続きましたが、それが逆に仲間意識を高めることに繋がったと実感しています。

特に印象に残っている研修は「間伐」と「下草刈り」でした。

「間伐」は、自分の胴体よりも太い木を3~4人がかりで徐々に倒していく作業です。研修中は鋸を使用して手で切り倒す為、1本の木を切り倒すのに30分以上かかり、冬場にも関わらず皆で汗だくになりながら倒した時の達成感はひとしおでした。

間伐作業。危険の伴う作業です。

「下草刈り」は草が生い茂る真夏の炎天下の中で実施されました。
急な傾斜の中、自分の背丈ほどの草の中へ入っていき、一心不乱に草を刈っていきました。普段はデスクワークをしており、熱中症とは無縁でしたが、ふらふらになりながら鎌を振るい、研修終了後に斜面の下から見上げた時の景色の変化に感動を覚えました。

下草刈り。身長の半分もの大きさの草刈り鎌を使います


座学に関しましても、初めて得る知識ばかりでした。神奈川県を中心とした森林の歴史や現状、保全の為の政策や現在執り行われている具体的な対策なども含め、様々な知識を学ぶことが出来ました。私は今年で40歳となりましたが、新しい知識を得ることや体験することの重要さを改めて認識することが出来ました。

多くの研修を経た中で、私が感じたことは「長い年月をかけてきた森林との繋がりもまだまだ道半ばである」ということでした。政策や対策も、時代や地域や状況により変化していく為、本当に正解と呼べるものは未だに手探りで進んでいる最中だと感じています。

私自身も資格を得たことがスタート地点であり、これからは研修生ではなくインストラクターという立場で様々な経験を経て、更に学んでいくつもりです。
ゴールと呼べるものがあるのかはまだ分かりませんが、これからも自分に出来ることを続けていこうと思っています。
この記事を読んで下さいました皆様の中で、ご興味をもっていただけた方がいらっしゃいましたら嬉しく思います。

                     記事作成:薬糧開発  川地

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?