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【イベントレポ】製薬企業の薬剤師さんに聞く仕事と就活のリアル

こんにちは、ヤクミラボ運営の北川です🐶

1/12に開催したヤクミラボ第9弾のイベント "製薬企業で働く薬剤師さんに聞く仕事と就活のリアル" の様子を少しお届けします🎉
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今回は営業のスキルを身につけたいと外資系製薬会社の医薬品情報担当者(MR)として勤務されていたYokoさん、新卒は内資系製薬で臨床開発、今は外資系製薬でメディカルとして臨床研究や観察研究をされているりょうさんに来ていただきました🍀

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なぜその進路を選んだの?

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りょうさんは、MRや開発等、他業界も含め様々な職種を比較しながら就活をしていたと言います。新薬を世に出すにあたって避けて通れない臨床試験。それは開発によって大きく左右されるのではないか、と就活をしながら感じたそう。
医療に貢献したい、新薬に携わたいといった漠然とした憧れのほかに、りょうさんの中の仕事の軸として、「0を1にする仕事がしたい」という思いがありました。そういった軸を中心に、就活では製薬企業以外の会社も幅広く受けましたが、最終的には自分の興味にも合う職種として開発という職種を選んだといいます。

次にYokoさんは、「そもそも仕事は自分にとって目的ではなく、スキルアップの場である」という考えをもとに、営業を学びたいという強い思いが合ったと言います。また、早いうちから出世のチャンスがあり高待遇を受けられるという面や、学んできた薬学の知識を活かしたいという思いから、MRという職種をえらびました。
また、新卒では外資系の製薬企業を選びましたが、その理由としては女性でも活躍しやすいようなダイバーシティが重視されている会社であるということや、新薬があり自分の興味がある分野の薬があるといったことを重視したそう。

同じ製薬企業やMRでも、色々あって何を基準にしていいかわからないというときに、何をを重視するかは参考になりそうですね🤔
また、自分の軸をしっかり決めておくのも重要です。

実際の業務内容はどんな感じ?

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開発の仕事は、プランニング、モニタリング、データマネジメント、統計解析、メディカルライティングなど、多岐にわたり、りょうさんは様々な経験をされてきたそう👀
よく想像されるのはCRA(治験開発モニター)として治験の場に足を運びモニタリングする仕事。
またそもそもどういった治験を行うのかといったことを考えるプランニング業務や、治験で得られたデータを整えるようなデータマネジメント、得られたデータを解析する統計解析、それをもとに報告書を書くライティングなど、様々な業務があります。

YokoさんはMRとして働かれてきましたが、そもそもMRとは「薬の品質・有効性・安全性に関する情報を医療従事者に提供すること」が仕事です。そして、自分たちの薬が患者さんにとって最適な薬であると医師に認めてもらい、使ってもらうことになります。
具体的な業務としては、卸を訪問して情報収集や苦情対応などを行ったり、営業所で会議や資料作成・プレゼン練習を行ったり、薬局に訪問して情報収集や情報提供を行う、病院や開業医へ訪問し情報提供をしたり説明会を行ったり、講演会の企画や実施などをします。
コロナ禍を受けてWEB会議やWEB面談なども取り入れられ、テレワークも進んでいるといいます。

MRや開発というよく聞く職種も、実際どんな業務をしているのかわからないところも多いかも。話を聞いてみると入社後のイメージも具体的にできそう💭

入社して想像通りだったこと、ギャップを感じたこと

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りょうさんは会社に入社して、想像よりアナログな世界であることに驚いたといいます。ハンコや紙の文化も多いとのこと。
コロナにより様々な仕事がWEB上でできる形に移行していっているという状況もあり、ITツールを使えることや変化に強いということは、今後も求められてきそうです。

Yokoさんは入社前に抱いていた「営業を学びたい、自由なスタイルで営業ができる、薬学の知識が活かせる」といった期待について大きなギャップがあったと言います。
実際にはコンプライアンスが厳しく自由度の低い営業スタイルであり、また同じMRにも薬学出身者は少なく他業種からの転職者も多かったそう。薬学の知識や学歴は関係ない側面もありました。
一方で高待遇を得たいという希望については概ね予想通りで、住宅手当などの福利厚生も充実

自分が働くうえでどのようなことを期待しているのか、どんな働き方をしたいのかなどを具体的に想像して、先輩などに聞いておくとギャップも少なく働けそうですね🙆‍♀️

今後製薬企業はどうなっていくか?

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りょうさんは、今後製薬の分野でもビッグデータを集めるだけでなく分析し活用していくことが増えるだろうとのこと。
現場だけではなく売上を上げたり、業務の効率化といった面でも利用されていくことが増えそうです。
ただし被験者の安全性を守る、患者さんのために薬を届けるといった大前提は変わりません

また、今後薬価が下がっていくにあたり、製薬企業ではMRの数は減っていく可能性があるとYokoさん。実際に製薬企業ではリストラや早期退職を募集するなどの傾向があります。
今後、薬学的知識や医師が求める情報を提供でき、信頼関係を築けるMRが求められるのではないかとのこと。医師にどのような価値を与えられる存在になるのかが重要です。

学生時代にしておいてよかったこと

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最後に、事前の質問にあった「学生時代にしておいてよかったこと」をお二人に聞いてみました✨

りょうさんは、何かに没頭した経験があると良いと思うと教えてくれました。勉強でも遊びでも構いませんが、「これはやりきった!」と自信を持って言えることがあればいいですね🌱

Yokoさんは、年齢や職種を問わず幅広く様々な人と交流したことが、学生時代にしておいて良かったと思ったことだそう。
社会人になると、どうしても社名を背負う機会が多くなります。学生のうちはそういったしがらみなく、他人と知り合ったり交流がしたりしやすいので、時間のある限り多くの人に会っておくと視野も広がりますね💡


イベント内では、他にもさらにリアルなお給料の話や、製薬企業の内情、退職についての話なども聞くことができました。
先輩のリアルな話がしっかり聞けるのもヤクミラボのイベントの魅力✨

今回のイベントが就活のこと、将来のこと、キャリアのことなどを考えるきっかけになれば幸いです🌱

ヤクミラボは、「薬剤師の将来にも色々な選択肢があり、それを多くの学生さんに知ってほしい」という思いで活動しています。

将来どんなことがしたいか?どんな薬剤師になりたいか?何を大切にしたいか?…就活やキャリアのことを考えていくなかで、迷うことも多くあると思います。
ヤクミラボはそんなときに仲間と相談したり、話したりすることができる場です。興味を持っていただけたら、ぜひこちらからご参加ください🍀

※今回の詳しい内容は、ヤクミラボメンバーはアーカイブ動画を視聴いただけます。

次回のイベントもお楽しみに✨

Illustration from Icons8

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