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朝6時から営業の定食屋

大阪の西成に、朝6時から営業している定食屋がある。もともとが釜ヶ崎あいりん地区なので、朝の早い日雇い労働者のために早朝からやるようになったのだろうと推測できる。

東京のドヤ街である山谷にも早朝6時からやっている定食屋があった。商店街の低迷や、店主の高齢化も伴って7年ほど前に閉店してしまったが、そのこ定食屋のオムレツ(メニュー名は卵焼き)が凄く綺麗で美しかったことを覚えている。味も勿論美味しかった。

山谷の早朝からやっていた定食屋は、何と原作漫画「孤独のグルメ」の記念すべき第1話に書かれている店である。閉店はとても残念だと思う。山谷の店の内容は以下に詳しく書かれている。

大阪西成の定食屋は飛田本通商店街の中にある「高千穂」という店で、私は定食屋と言っているが、看板にはカラオケ居酒屋高千穂となっており、早朝から一日中飲める店で、現に早朝から飲んでいる客ばかりの店であった。それも70代の高齢者が朝から飲んでいる・・・

「飛田本通商店街」から推測できると思うが、この商店街の裏側に、あの飛田遊郭(正確には飛田新地)が鎮座している。青春通りとか妖怪通りとかがあるそうだが、飛田遊郭は外から眺めた程度で中に入ったことは無いし、特に入りたいとも思わない。

しかし、高千穂の80歳前後のお母さんが作ってくれるご飯は、とても暖かくて優しくて美味しい。味噌汁も1杯づつ作ってくれる手間暇をかけているし、最初はお冷を出され、定食が出されて暫くした後で熱い緑茶を出してくれるのも感じが良い。

この写真の朝定食は、魚が4種類から選べて(焼き魚2種類、煮魚2種類)今年の春までは税込み550円だったが、600円に値上げしていた。でもコスパ的にも満足度的にも全然お安いお得な金額だと思う。

私は大阪方面に行くときは新幹線ではなく夜行バスで行くので、丁度よい時間から朝食が食べられるという流れになる。そして、お腹を満たすと次は朝7時からやっているホルモン立飲み屋に寄るのが定番だ。

基本的に西成は朝から飲める店が多い。そもそも西成の「モーニング」の飲み物は原則アルコールで、頼めば珈琲やソフトドリンクにも変えることができる(笑)

若い頃だと、何件も回れたが、高齢者の歳になると高千穂⇒マルフクで満足である。そんなに梯子はできない💦
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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