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詐欺のために借金をする

何ともナンセンスな話が世の中に横行している。投資詐欺にお金を払うために複数の消費者金融やカードローンから300万円の借金をして投資し、詐欺に会ったという。若い子なら仕方がないと思うかもしれないが、40代の良い年をした大人の不始末の話だ。

これをバカだというのは簡単だが、社会病理のように世の中に静かに蔓延し続けている現代日本をどう見れば良いのだろうか。この状況はコロナ禍を契機に急激に増え続けている現状がある。

最初はコロナ禍で仕事が無くなったことが契機かもしれないが、同時に副業解禁となり、副業出来ない人間は無能な人間と扱われかねない状況になり、楽して副業収入を得たいと言う強欲な気持ちがそうさせているのだろうことは簡単に推測できる。

しかし、本業で多くを稼げないような者が副業で上手く稼げるかといえば、そう簡単では無いだろう。本業でも稼げないのなら、副業も上手く行かない人が多く出ることは容易く推測できるのに、簡単に副業で稼げるという甘い言葉に騙されるの人が後を絶たない。世の中にウマイ話などないということが何故分からないのだろうかと思う。

その挙句に、「国が認めた借金救済制度」のうたい文句で債務整理や自己破産に簡単に走ってしまう救いがたい人間が増え続けている現状は、傍目に見ていて気分が悪くなる。そんなことをして誰が嬉しいのだろうか、誰が幸せになるのだろうか、結局誰も幸せにならず、無駄な税金がドブに捨てられる現状は何ともやるせない。

そもそも、生活のためでない借金(ギャンブル、投資、遊興など)に免責を与えてはイケナイだろう。これは免責を出す裁判所にも問題がある。もっと裁判所は一般的な日常感覚で正しい判断をして欲しいものだが、現場では自己破産の案件が膨大過ぎて処理が出来ず、管財人を付ければメクラ判で免責を出しているのが現状なのだろう。これは由々しき問題では無いだろうか?

借りた金を返すのは人として当たり前の行動であり、簡単にお金を借りたりしないのが常識ある人間だろうし、そんな暇があるならもっと真面目に、堅実に生きて欲しいものである。何でも免責を与えて甘えさせる必要などないのだ。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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