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留学生その後

ブラジルから留学で日本に来たのに、強制送還されそうだと涙目で訴えてきた人の話を聞いた。日本の文科省のプログラムで、奨学金を貰いながら日本の大学院で学ぶという内容で、一昨年6月に来日し、9月に入学したと言う。

プログラムとしては最初は科目等履修生で入学し、半年後に大学院を受験するという流れで、その2年後までは奨学金が貰えるという仕組みだったそうだ。しかし、なぜか学籍は今年の6月でなくなり、奨学金も打ち切りになり、このまま中途半端な状態でブラジルに帰らなければならないのか?と男性ながら泣いていた。

学籍が無くなったのなら、ビザの更新が出来ないので、このままでいくと不法滞在になり強制送還させられる危険性がある。ビザに関しては私は全く分からないので、短期滞在のビザとかもあるから大使館や行政書士に聞いてみるのが良いと答えたものの、なんとも大変な状況に思えた。

あるいは中国の人のこんな話を聞いた。その人は凄く上手くやっているケースだと思える。よって全く困っていない。下手な日本人より困っていない人の話。

20年以上前に留学生として日本に来た。留学の制度の内容は良く分からないが、私が知っている限りでは先ず日本語学校に入り言語を学び、日本語検定試験で一定以上の点数が取れるまで日本語学校で学ぶ。

一定以上の点数が取れたら高等教育機関(専門学校、大学、大学院など)を受験して、合格すれば正科生として通常の学生の身分になるくらいしか知らないが、いきなり大学に「科目等履修生」として入学し、大学の語学センターなどに数か月通って、科目等履修生として大学の授業に参加するという流れもあるらしい。

正規の学部生や院生になる道もあるのに、科目等履修生のままで好きな科目だけを1~2年受講し単位を貰う留学生もいるらしいことを初めて知った。複数のルートがあるのならそれはそれで学習機会提供としては良いと思う。

その中国の人は上海で工科大学を卒業しているので、3年次からの編入として科目等履修生となり、2年後に終了して日本の企業に就職したとのこと。そして帰化までしてしまったとのことで、帰化した後に日本の男性と結婚し、今は男性の遺族年金を貰って悠々自適な生活だという。

マンションも自分で買ったという。日本で日本人以上に上手く生きている賢い外国の人がいるが、人それぞれ人生いろいろだろう。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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