3/14、吸入薬、デバイス

今日は昨日に引き続き吸入薬及びデバイスについて教わった。
患者: レルベア200エリプタ30吸入用、パタノール点眼液0.1% 10mlの処方。花粉症により、咳•目のかゆみを訴え、処方された。レルベアは吸入ステロイドとLABAの合剤であり、アレルギー反応による気管支の炎症を抑え、拡げる。レルベアには100と200があるが、この患者さんでは200が処方されたことから、咳の症状がひどいことが伺える。ステロイドが口腔内や咽頭に留まると口腔咽頭カンジダ症のリスクがあるため、吸入後は必ずうがいをするよう指導する。レルベアは長時間作用型β刺激薬が含まれるため、発作時に使用しないことや、毎日規則正しく服用することで効果を示す薬であることが理解できるよう十分に説明する。
また、吸入薬のデバイスには複数種類があり、デバイスごとに使い方を指導する必要がある。古いも物から、ディスカス(アドエア)、エリプタ(レルベア)、エアロスフィア(フルティフォーム)が主なデバイスとして挙げられる。ディスカスはエアを噴霧するタイプで、1回吸入量がばらつきやすく、デバイスのセットも3ステップ必要である。エリプタは粉を吸い込むタイプで、1回量がバラつかず、デバイスのセットも1ステップでできるが、1回分セットしてかどうか分かりづらいためディスカスを好む患者さんいる。エアロスフィアはエアを勢いよく噴射するため、個人差なく肺に吸着させることができるとされる。現在では特にエリプタが処方される事が多く、セットの仕方、吸入薬方法(息を吐いてから吸い込む)、吸入後はうがいをすることを指導する。
薬剤師は患者さんの薬物治療をサポートする役割だが、患者さんが実際に薬を服用する場面に必ず立ち会っているわけではない。そのためデバイスを使用するような薬では、正確に薬を服用してもらうため、デバイス含め服薬方法について的確かつわかりやすい説明をするスキル、知識が必要であると学んだ。