見出し画像

本を全く読まなかった僕が、読書習慣をつけたワケ

現在、大学3年生のやっきーです。いまでは、ほぼ毎日寝る前に本を読むようにしています。しかし、高校卒業までは、全くと言っていいほど本を読んでいませんでした。

今回は、僕が読書習慣をつけた経緯を紹介します。

ゲームばかりしていた小中学生

小学校の頃は、親から本を読むように進められましたが、話についていけず、すぐにやめてしまいました。朝学活前の読書時間も、字を見てページをめくる作業になっていたのを覚えています。周りにも、本を読んでいる人をあまり見かけなかったため、特に気にしていませんでした。

中学生になっても、本を読むということはやはりせず、ゲームをしてばかりでした。この頃になると、読書感想文の宿題が重くなってきて、大変だったのを覚えています。短編小説を題材に書いていたので、原稿用紙何枚もの文章が書けなかったのです。やがて、高校受験の勉強で忙しくなり、本を読む余裕は無くなってしまいました。

大学受験に追われた高校生

高校に上がると、さらに勉強が忙しくなり、本を読むという発想には至りませんでした。電車通学でしたが、英単語や古文単語を覚える時間にしていたので、小説などを読む時間はありませんでした。

やがて、現代文の小説を解いていると、内容を読み取れないことが多くなりました。普段から本を読んでいるからといって必ず解けるとは限りませんが、「読書習慣があれば多少は楽だったのかな...」と思うようになりました。

高校卒業前に得たきっかけ

卒業直前、各クラスの優秀作を集めた読書感想文集が配布されました。僕の高校では3年生も感想文が宿題になっていました(本来は夏休みですが、3年生のみ春休みに書いていました)。その中に2点、心に残った作品があります。同じクラスからでた代表の人(Aさん)と、自分が好きだった別クラスの人(Bさん)です。

Aさんは、本の中にありふれた小さなほっこりと自分の身の回りで起きたちょっとした幸せエピソードを重ね合わせた、すごく心地よい文章を書いていました。本を読むことで幸せな気持ちになれるなら、僕も読んで見たいなと思いました。実際、僕が高校卒業後に初めて読んだ小説は、Aさんが題材にした本でした。

Bさんは、本の感想以上に、自身のこれまでの経験や考えを思いのままに綴っていて、その中身にはかなり衝撃を受けました。僕が今まで思っていたBさんの印象と180°異なっていたからです。読書感想文にここまでかけるのかと正直思いました。ただ、感想文でBさんの内面を少しだけ知ることができて良かったとも思いました。

2人の感想文を見て、本を読み人は様々な思いを文章で表現できてすげえって思いました。僕は2人に対して尊敬や憧れの思いを持っていたので、自分も本を読んで2人のようになりたいと思うようになりました(単純なやつだ笑)。当時本に縁のなかった僕にとって、この感想文との出会いが読書を始めるきっかけだったと思っています。

小説にハマった大学1年

大学に入る前に、まずは感想文集で読んだ有川浩の「阪急電車」を読むことにしました。興味を持っていたこともあってか、非常に読みやすく、そして先の展開を楽しみにしている自分がいました。こんなに楽しく読書をすることは初めての経験でした。それから、高校の友達がハマっていた東野圭吾の本などを読み漁り、小説を読む楽しさを知ることができました。

主に通学時間に本を読んでいて、大学に行く移動の時間が楽しくなりました。電車を乗り過ごしそうになった経験も初めてしました。また、大学の図書館を入学後からフルに活用し、たくさんの本を読むことができました。

終わりに

高校で、あの2人の読書感想文を読んでいなかったら、今でも本を読むことはなかったと思っています。

もっと早くあの文章と出会いたかった、とも思います。

でもあの時に出会っていたから良かったのだ、とも思います。

きっかけはふとした時にやってきます。これからも一期一会の機会を逃さないようにしたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?