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RAISE A SUILEN ASIA TOUR 2024 IN SHANGHAIに行ってきた話

はじめに

どうも、やきとりです。
RASアジアツアー台湾に続き、上海公演にも参加してきました。前回の記事で台湾公演の事を書き連ねていますのでもしお時間がある方は読んでくださると幸いです。

発表〜チケット争奪戦

発表された時の雑感については前回の記事で書いてありますので、そこら辺を参照してくださるとありがたいです。一言で言うと割と冷静でした。
台湾公演の情報が発表され、上海公演の情報も発表されないかな〜〜〜と待ち続けること数週間。

………バンドリ公式Xから全然発表がねぇ。

全く情報が流れてくることが無いまま、開催されるのかという不信感すら募り始めた2月頭。中国に住んでいるMyGO!!!!!のオタクからRASアジアツアーに関するタレコミをもらいました。

BiliBiliサイト

いつの間にサイト更新されとるやんけ!!

公式Xからの告知がないままなんといつの間にか現地向けのサイトが出来てました。教えてくれたFFに大感謝。まさかMyGO!!!!!の中国人気がここで活きるとは
ちなみにこの時点では日本のバンドリ公式サイトは全く更新されてませんでした。

というわけでBiliBiliの登録をしてチケット争奪戦をば…と行きたいところですが、このチケットは転売対策のため「実名制」を利用しており、

  • 名前

  • 中国の電話番号

  • 身分証ID(外国人はパスポート)

を要求されました。めっちゃ情報抜くやん。
そして問題は中国の電話番号。
そんなもん持ってないのでWeChatという中国版LINEみたいなサービスを利用して中国の電話番号を入手しました。

面倒くさい登録など諸々終えようやくチケ叩き。
実名制で転売対策がされているので正真正銘一発勝負。

勝利の証の画像

Day1だけだけど握れた〜〜〜〜〜!!!!!

最初一般を取ろうとしてましたが、ボタン連打してもチケットが買えなかったのでVIPに切りかえたらあっさり取れました。BiliBiliのBBSでVIPのチケ価格にブチ切れてた中国人が多かった影響ですかね。
Day1取ったあとDay2も取ろうとしたけど流石に無理でした。

ちなみに席種はSVIPとVIPと一般があって、
SVIPは
・公開リハーサル参加
・最前方ブロック
・複製サイン入りポスター
・終演後お見送り会
VIPは
・前方ブロック
・複製サイン入りポスター
・終演後お見送り会
になってます。SVIPが日本円で約26000円でVIPが日本円約22000円。割といい値段するけど日本の公演のプレシはおっと誰か来たようだ

一段落してXのタイムラインを眺めていましたが、軒並み日本のRASオタクが敗戦する中、そもそも情報を知らなかった人しか見かけず、気づけば上海公演に参加する在日日本人は僕だけという状態に。日本代表です。そんな冗談は置いておいてマジで心細かったです。

ちなみにバンドリ公式サイトが更新されたのはチケット争奪戦から数時間後。諸々の登録が(普通は)日本からじゃできないので、このツアーにおける日本のファンはブシロードのマーケティングの眼中に無かったことを実感しました。

その後にBiliBiliのアプリが日本のGoogle Play Storeからダウンロードできないといった事案(apkファイルを落として解決)や本人確認のためにパスポート情報を中国に晒さざるを得ないなど色々トラブル(?)がありましたがなんとかチケットダウンロードできました。

そして2024年2月中旬時点では、中国に渡航する際にビザが必要なので有明のビザセンターまで赴いてビザ取得手続きに。
用意する書類と内容が多く、その上かなり厳しくチェックされるとの前情報がありましたが、特に不備等無くまさかの1発クリア。
2月16日にビザセンターに訪れましたが、春節の影響もあってかかなり混んでおり、1時間ぐらい待たされました。

10日後の2月26日、再びビザセンターに向かいパスポートを受領。整理券もらって10分しないうちに受領完了。申請に比べて圧倒的短時間でした。

おことわり

ここからはいよいよ現地レポートになりますが、ライブ外でもいろいろあり、それだけで軽く記事作れるぐらいのボリュームなので、「ライブ現地編」と「上海の出来事編」の2つに分けることにします(現地の様子だけ知りたいという方は前者だけ読めば分かるように記述していきます)。

単身でいざ、中国へ【ライブ現地編】

深夜便での入国、感じたことの無い緊張感

3月30日午前2時50分羽田発の便だったため、家を出たのはプロ野球の開幕戦が終わった頃。先週台湾に行って興奮冷めやらぬままの上海遠征なので、正直な話をすると浦東空港に到着するまでは全く実感湧かなかったぐらいです。

午前5時半頃、上海浦東国際空港に着陸。ファーストインプレッションは
「警官多すぎね????」
です。中国は監視社会といいますが日本とは比にならないぐらいマジで警官の数が多く、何もしていないのに常に緊張感がありました。あと市内にもめちゃくちゃいました。

先週台湾にいたせいか不明ですが、やけに入国審査に時間がかかりながらも無事入国。市内では朝ごはんに肉まんを食べたり、外灘観光をしたり、近くの南京歩行路のブシロードストアに行ったりしました。

外灘
肉まん 1個2.5元(50円)
上海ブシロードフラッグシップストア
トレーディングカードを中心とした品揃え

元々1人で色々回る予定でしたが、上海現地のオタク(@pilipiliboy1さん)と合流することになり、色々案内してくださいました。(タクシー乗る際など本当にお世話になりました。感謝してもしきれません。)

市内の観光も終わり、16時過ぎにライブ会場の宛平劇院に到着。この時に、同じ日本から参戦されている、母国が中国のかべさん(@Kabe_115さん)と初エンカしました。
しばらく日本語ネイティブの方と喋っていなかったので心から安堵しました。(あと携帯の充電がピンチだったのでモバイルバッテリーを借りてきて下さり本当ににありがとうございます)

現地にいるオタクを眺めていると気づいたことがありました。コスプレイヤーさんの数が本当に多かったことです。日本でも現地にコスプレをしてくる人がある程度いますが、1000人規模の会場で10人以上ものコスプレイヤーさんを見かけたせいか、体感日本よりも多く感じました。詳しい事は後述しますが、ひとりひとりの熱量が非常に高く、心からRASが好きなんだなと個人的に感じました。

また、例のごとく、武道館などの古のライブTシャツや、RepaintTシャツ(現地)、小原莉子単推しTシャツなども現地で見かけ、いつもの現場と変わらない安心感がありました。

あと面白かったのは自前のBluetoothスピーカーを持ってきてRASの曲を流して擬似アニクラを外で開いてたことです。これ海外でもやってる人いるんだ。(ちなみに「アニクラ」という単語は日本のそれと中国とで共通認識らしいです。おもしろい。)

入場

SVIP特典の公開リハーサルが終わり、いよいよ18:20から入場開始。上手側最端席確保したと思ったら席番を間違えており、下手側に移動するといったポカをしましたが何とか着席。距離感はZepp1FスタンディングPA横ぐらいです(伝わって欲しい)。

宛平劇院自体はもともと雑技団のためのステージで、すべての客がステージを見れるように設計されてるのもあり、割と後ろで端っこの席でしたが問題なく見ることが出来ました。あとスピーカーの音質が結構良かったです。

感情の精算は台北で済ませてきたと思ってましたが、いざ現地のオタクを目にすると色々思うことがあり、涙が出てきてしまいました。
開演直前にRASコールが起きたところで涙腺崩壊しました。

ライブ本編

そしてついに開演。

ここからはライブ本編の感想になります。

セットリスト

SE:-N-E-M-E-S-I-S-
M01.Apocalypse
Member Introduction
M02.DEAD HEAT BEAT
M03.A DECLARATION OF xxx
M04.灼熱 Bonfire!
M05.EXPOSE 'Burn out!!!'

Interlude

M06.UNSTOPPABLE
Instrumental
M07.!NVADE SHOW!
M08.Takin' my Heart
Key. Solo
M09.Beautiful Birthday
Instrumental(Full Length)
M10.DRIVE US CRAZY

Interlude

M11.POLARIS
Instrumental
M12.HELL! or HELL?
M13.R・I・O・T

セットリストに関しては特に変更点無かったため、台北から変わったことや、個人的な雑感などいくつかピックアップして話します。
※セットリストに関する感想などは台北公演のレポートを参考にしていただけると幸いです。

ライブに関する雑感

VJ映像の変更・演出など
台北公演ではVJ映像はほぼほぼ無く、幕間Remixでの映像のみでしたが、上海ではシレッとVJやMVが流れてました。カメラの設置台数などの関係ですかね。
ちなみにVJ映像やMVが使われた曲は以下の曲で、それ以外はRASロゴが常時映されてました。

ライブカメラ映像
Apocalypse
灼熱 Bonfire!
EXPOSE 'Burn out!!!’
!NVADE SHOW!
DRIVE US CRAZY
R・I・O・T

VJ映像
Apocalypse
EXPOSE 'Burn out!!!’
R・I・O・T
幕間Remix

MV
Apocalypse
EXPOSE 'Burn out!!!’

ちなみに演出関連で話をすると、VJ多用してるからTakin' my Heartの白背景演出あるかな〜と思ってましたが、やりませんでした。
あと!NVADE SHOW!のソロ回しの時にチュチュのスクラッチパートで、10秒ぐらいDJではなくギターにしかスポットライトが当たってなかったトラブルもありましたが、動じずにプレイしてました。流石プロ。

中国語の回数
台北公演では結構積極的に中国語を喋っていたイメージでしたが、上海公演ではちょっと減ったかな?といった感じ。
EXPOSE 'Burn out!!!’の「騒げ!」の煽りと曲終わりの謝謝と灼熱 Bonfire!の自己紹介?以外は全部日本語でした。台北でも思いましたが、積極的に文化を吸収し、日本語から意味を読み取ろうとする中国ファンの熱量には頭が上がりません。

!NVADE SHOW!の煽り
Raychell「上海、楽しんでますか?」
観客「いぇぇぇぇい!!!!!」
Raychell「そんな上海、我爱你。」
紡木「(中国語で何か言っていたが聞き取り不可)」

紡木さんの煽りが歓声に紛れてしまって聞き取れなかったです…中国語ネイティブの方で分かった方いたらコメントください。

R・I・O・T前のMC
Raychell「次で最後の曲だよ。」
会場「え〜〜!!!」
Raychell「じゃあもう一周する?」
会場「おおおおっ!?」
Raychell「ふふっ、冗談。」
会場「あぁ〜〜」
Raychell「明日もあるから、それに向かって進まないといけない、だからみんな着いてきてくれますか!」
観客「おおおおおおおお!!!!!」
Raychell「OK。全力でかかってきなさい。R・I・O・T。」

Zeppツアー横浜をなんとなく思い出したMCでした。前に進むために、最強の音楽で世界を憑依するために演奏し続けるRAS。本当にカッコよかったです。

中国現地オタクのパワフルさ
この話題がこのセクションで1番言いたいレベルまである中国オタクの様子。先述したように、ひとりひとりの熱量がとても高く、ライブ内でも今までで見てきたRASのライブで1番歓声が大きかったんじゃないかなってぐらいでした。

日本でのライブやアジアツアー台湾では見られなかった開演前の盛大なRASコールだったり、ヘドバンするときの「ウッ!!オイ!!」といった掛け声や、MC・曲中のFooo!!!など、とにかくライブを楽しんでいる感じは類を見ないレベルで高かったです。

スタッフさんの動き
台北ではやっていたかどうかは分からないですが、上海では灼熱 Bonfire!のサビの振り付けやHELL! or HELL?のヘルヘルポーズなど、舞台脇にいるスタッフさんも一緒にやっていたのが印象的でした。スタッフさんも一体となってライブをつくり上げているんだな~と改めて実感。

ライブを通しての感想

まずはセットリストが台北公演と上海Day1とで変わらなかったことについて。
今回の公演はRaychellさんが公言していたように「The・RAISE A SUILEN」のようなセトリになっているのをひしひしと感じ、個人的には正直アジアツアーでこれ以上変える必要がないぐらい素晴らしいセットリストでした。とか言ってたらDay2でUNSTOPPABLEがInvincible Fighterに変わってました。これまでにあまり類を見ないような斬新なセトリの組み方だなとは思いましたが、それでもRASの音楽の要点をしっかり掴んだ13曲だったなと思いました。

次に、台北公演との感触の違いについて。
こればっかりは本当に個人的な感想になってしまうのですが、結構台北とは違った心持ちでライブを楽しんでいました。台北では、世界のステージに立っているRAISE A SUILENを、一分一秒一瞬たりとも逃さないよう真剣に聴きいっていました。上海公演でも基本的なスタンスは台北と変わりませんでしたが、ある程度感情の清算が台北で済んでいたのと、先述したような、中国のオタクの熱量に後押しされ、台北以上に、いい意味で「いつも通り」熱狂して楽しむことができたのかな、と感じました。

最後に、今回のツアーにおける個人的な一番の楽曲ですが、何といってもPOLARISだと思ってます。
この曲はレイヤの心情を歌った曲であり、言うなればキャラソン的立ち位置の曲ですが、同時にRAS全体を包括したような曲でもあると個人的には感じています。台北公演の記事でも少し触れましたが、チュチュとRASメンバーが生み出す最強の曲と、レイヤの歌声に魅了された我々、つまりRASファンが喝采し、その声が「世界」で響き渡ったことにより今回のRASアジアツアーが開催されたんじゃないかなと勝手に想像しています。書き終わってから気づいたけど半分ぐらいPOLARISの楽曲レビューじゃねこれ

「鳴り止まない喝采と歓声が、幕開けを呼んだ」

終演後も盛大なRASコールが鳴りやまなかった上海宛平劇院。
改めてこの歌詞を引用したいと思います。

ちなみに今回のライブでは全員に入場者特典としてこちらの複製サイン入りポスターが配布されました。

入場特典ポスター

終演後お見送り

SVIP / VIP特典の終演後お見送りについて。今回はステージ上に机が設置され、それを挟んでRASメンバーと会えるといった感じ。ステージと客席の間には特に幕などなく、待機時間中はRASメンバーをずっと見ることが出来ます。

壇上に上がっていられる時間はだいたい15秒ぐらい。RASメンバーと直接話せる時間は10秒無いぐらいでした(下図参考)。結構台北と比べると早く流されたイメージあります。まあ台北が2、300人ぐらいだったのに対して、上海はお見送り対象者だけで1000人中600人強いたぐらいだったので仕方ないところはあります。

分かりにくい図

以下お見送りレポートです。

🐓「ありがとう〜!!日本から来たよ〜!!また会おうね〜!!」
RASメンバー「え〜!!この前(台北)から本当にありがとう!!!」

退場直前で
Raychellさん「気をつけて帰ってね〜!!!(遠くの僕を見つめながら)」
🐓「!????!?ありがとう~~~!!!!!」

ガチでヤバい事が起きました。本当に。今までの接近イベント史上一番ヤバいレスです。
RASメンバーが台北から来ていたことを知っていた上、チェルさんが最後の最後、見切れるぐらいの時に、わざわざ「気をつけて帰ってね~!」と叫んでくれたのが本当に嬉しかったです。前の方にいた中国の現地オタクから日本語で「アナタ本当にすごい、ヤバいですね!!!」って興奮気味に言われたのも覚えています。感謝を伝えただけですが勝手に報われた気分になってます。

その後、終電までに浦東国際空港行きの地下鉄に乗らないといけなかったため、急いで地下鉄に乗車。最寄りまで一緒に話してくださったかべさん、即時感想会ができて本当に楽しかったです。重ね重ねにはなりますがお礼を申し上げます。

というわけで23時半ごろ浦東国際空港に到着し、朝6時すぎの飛行機に乗って日本に帰国。関空で乗り継ぎし 、13時過ぎに成田に到着しました。

ちなみに中国の出国審査でも他人の倍ぐらい時間かかりました。滞在期間短すぎて運び屋と思われた説微レ存。

旅を通じて出会ったこと、感じたこと【上海の出来事編】

ここまではRAS現地の様子などを書き連ねてきましたが、ここからは上海の遠征を通じて出会ったことや感じたことについて書いていきます。RASのライブとの本質的な関わりはやや薄れますが、ライブや現地の空気感に対する造詣が深くなる(と信じてる)ので読んでくださると幸いです。

上海の百貨店で行われていたファンパーティー

上海に到着して、ぶらぶら南京歩行路にある日本のラジオ会館みたいなところを観光しているときに出会った中国オタクのpilipiliboyさんから何やらファンパーティーが開かれているという情報を聞き、案内してくださることになりました。

南京東路から地下鉄に揺られること30分、ライブ会場から約3kmほどのところにある徐家汇TPY中庭区域という百貨店のイベントスペースに到着。
そこにはちょっとしたステージとガルパのプレイ画面を映したモニター、そして20席ほどの観客席がありました。

会場全体図

このイベントは公式とは一切関係のない非公式のファンイベントらしく、全部ハンドメイドで作り上げたらしいです。マジですごい。

肝心のイベント内容ですが、ガルパ(中国版)を1人1回プレイでき、レベル関係なく見事クリアすることができれば、ステッカーセットと特製イラストカードを7種類(キャラ5種・全体2種)から3つ選ぶことができ、さらに抽選で協賛?のミルクティー屋の一杯無料券がもらえるとのこと。

せっかくなので私も参加してみることにし、ガルパの中で割とやってきたUNSTOPPABLEのEXPARTを選曲。最後の乱打でHPをギリギリ50残しクリア。これには会場も「お~」とどよめいていました。w
抽選でミルクティーの無料券をゲットし、乾いていたのどを潤すことができました。

ガルパをプレイし、その流れている楽曲で海外のオタク各々が楽しんでいる様子を見て、いろいろ感情がこみあげてきてちょっと涙してしまいました。このイベントからも、先述したような「オタクの熱意」というのを感じる要因になってます。

キャラ立ち絵スタンド
RASのほかにも既存の7バンドのスタンドがありました
獲得した景品
オリジナルイラスト、めちゃくちゃかわいい
六花ちむ。。。

オリジナルグッズの頒布

先ほどのファンパーティーでもらったグッズの他に、現地でもかなり多くのファンオリジナルグッズをいただきました。
例えばメンバーを描いた色紙や、RASのメンバーの名前のシール、キャストのデフォルメキーホルダーなど、めちゃくちゃいろいろもらいました(いろいろな権利が怖いので一部のものしか画像に載せてませんが本当にありがとうございました)。

これは一個人の見解ですが、中国は割と著作権意識だったりが薄いのか(そもそも国が違ければ法律も違うので善悪を僕個人が判断できるわけではないが、BiliBiliでは無断転載のオンパレードになってるのが証拠)、良い意味で何にも囚われず、オタク個人個人が自由な創作意思をもっていると考えました。日本以上にこういう頒布活動が活発で自分のスキを伝える手段として個人的にはめちゃくちゃ良いな~と感じました。

日本からの文化の伝来

いわゆるサブカル的なもの、特にアニメやゲームなどは日本が発信地になり世界に広がっています。それと付随して様々な文化が流入しているな~と感じたことがありました。

その筆頭が先述したような所謂「アニクラ(アイドル・地下ドル)」文化です。

・・・文化の伝来とか教科書チックなこと書きましたが、中身はアレな感じです。
というのも現地に到着したと思ったらライブ会場で定期的にそこかしこから飛び交ってくる「イエッタイガァァァァ!!!!」の叫び声や、スタンダードmixや日本語mixと思わしき叫び。鶴巻こころのクソデカフラッグ(1mぐらい)を振り回すオタク。長物改造サイリウムを振り回すや孔雀を振り回すオタク。さらにはオタ芸を打つオタクなど、マジで中国ではアニクラ文化がポピュラーになっていると感じました。係員は止める気配無かったです。

極めつけはラストのメンバーと会場の写真撮影。カメラマンの「3.2.1」の合図の後に会場が「イエッタイガアアアァァァァ!!!!!!!!!!!」の叫びに包まれた瞬間に「あ、これはもはや一つの文化だな、郷に入っては郷に従わなければならない。受容せねば。」と、悟りを開きました。でも流石に失笑はした。

あと気になったのはR・I・O・Tのラストのかき回しでめちゃくちゃ孔雀がピカピカしてました。ここでも警備員は止めようとしてなかったのでマジで文化なんだな、と感じました。

プロモーターヘイト?アナウンスで起きたブーイングについて

入場してからかなり気になったのが、アナウンスでちょいちょい発生してたブーイングやヤジ。現地オタクの通訳によるとどうやら海日エンターテインメントに対する抗議の意思だとかなんだとか。

というのもチケット争奪戦の章でちょこっと話しましたが、今回のチケットの最低販売価格が日本円にして16000円スタートという強気な価格設定で、増してや即完が見込めるようなライブなのにキャパは1000人未満、極めつけは中心地からちょっと離れたアクセスの悪い雑技団会場と、プロモーターに対するヘイトがかなり溜まっていたらしいです。
海日のロゴの遺影みたいなのも掲げられてました。

追記:どうやらプロモーター側が関係者にチケットを安価で横流ししていたり、レギュ面でもUOやドリンク持ち込み禁止にしたことが要因となったようです。

MyGO!!!!!がもたらしたバンドリ!への影響

中国でMyGO!!!!!が爆発的にヒットしていることはもはや周知の事実ですが、改めて中国のオタクにMyGO!!!!!のヒット具合を聞いてみました。

話によると、やはりアニメが放映されてからBiliBiliを中心に爆発的なムーブメントが起き、今では中国のバンドリーマーでMyGO!!!!!を知らない人はほぼほぼいないらしいです。

また、MyGO!!!!!のアニメをきっかけにバンドリーマーになったオタクがかなりの数いるらしく、実際にここからバンドリーマーになって今回RASのライブに参加するというオタクも見かけました。

ただ、やはりMyGO!!!!!から入ってきた新参者ともともとバンドリ―マーの古参オタクとの対立がしばしば発生しているらしいです。日本でもこの話題をちょくちょく目にすることがありますが、こればっかりは本当に時間が解決してくれるのを待つほかないな~と感じました。

電子決済の国、中国

この話題に関してはマジでライブに関係ないですが、今後中国に行かれる方の参考になればと思い書きます。
もともとFFさんから「中国は電子決済が日本以上に進んでるから現金必要ないで~」と言われてはいたものの、何があるかわからないので一応100元(約2000円)を日本で両替してから出発。
しかし終わってみればその100元は一切使うことなく、電車の乗降からコンビニでの支払い、さらには屋台の肉まんの支払いまですべて電子決済、なんならAliPayだけですべてが完結しました。
バックグラウンドには中国の通貨偽造問題があり、それを受けて電子決済サービスが進んだという話を耳にしましたが、ここまで進んでいたとは思わず本当に驚きです。

おわりに

まずは、今回の上海旅について。
最初から最後まで一人で行動することになるかな~と思ってましたが、終わってみれば様々な人に出会い、いろんな人に囲まれ、様々な手助けをしてくださりながらの旅になりました。人間、やはり一人では生きていけないといったことを痛感するとともに、人のあたたかさを常に感じた旅になりました。

この「人とのかかわり」に通じる話ですが、今回、バンドリ!というひとつのコンテンツを通じて、中国にかかわらず、様々な国の人と繋がれたことは本当に嬉しかったです。「スキ」に国境は必要ないんだな、ということを身をもって実感しました。こうしてできた絆をこれからも大事にしていきたいです。

最後にはなりますが、今回の旅で様々な手助けをしてくださったかべさんやPilipiliboyさんをはじめとする中国の愛すべきオタクたちに、異国の地からやってきたこのオタクを受け入れてくださったことに多大なる感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました。

そしてアジアツアーを通して関わってくださったバンドリーマーの皆さん。Xでも少ししゃべりましたが、皆様の手助けなしではこの2か国のライブ参加は叶わなかったと思います。そのすべてに感謝するとともに、このライブレポートの締めとさせていただきたいと思います。

本当に、ありがとうございました!!!
见到你太好了。 我期待着能在什么地方再见到你。 謝謝台北&上海!!!

長文にはなってしまいましたが読んでくださりありがとうございました。
もし質問等ありましたらコメントの方もしくはX(@Yakitori_nine)にリプライしてくださると助かります。答えられる範囲で答えます。


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