スマホで動画を見せるのどうがな?
なんとなく、東北弁のようなタイトルです・・・😆
「スマホ育児」なんていう言葉があるように、
子育てとスマホについての情報はたくさんあります。
私たちは、スマホが当たり前になって子育てをしている初めての世代。
前例がない中、専門家が色々な研究を進めている分野なのかもしれません。
今回の子育てカフェに向けて、色々と学んでみて思うことをみなさんと共有します。
先に、声を大きくして言いたい結論は・・・
「乳幼児期は、座っているよりも身体を動かして遊ぶことが大切」ということ。
WHO(国際保健機関)のサイトには、このように書いてあります。
乳幼児期は、身体、脳、神経系などがググッと成長する時期。
幼児教育要領でも「育ってほしい10の姿」があるように、
情報や知識ではなく、意欲や関心、身体や言葉、社会性や感性などの「非認知能力」の育ちが大切だと言っています。
「スマホ脳」を書いた、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンが中高生に向けて書いた続編の「最強脳」は、まさにそのことを書いていました。
結論が最初の数ページで書かれています。
運動することで、脳が発達する。
集中力、思考力、記憶力、自己コントロールなどを育てたかったら、
とにかく運動しよう、ということ。
だから、子どもにとっては、スマホやテレビの前にいる時間よりも、
身体や手を動かして遊んでいる時間こそが、育ちへの刺激だということです。
スマホ=悪いものではなく、道具は使いよう
一方でお母さんにとって、子育ての強い味方になるスマホ。
でも、「あのお母さん、子どもにスマホばかり見せてる」と、世間の目が気になるのも事実。
ここからは、スマホ育児のメリットとデメリットの話。
色々な情報を整理してみました。
メリット
知的好奇心が広がる
親子の会話のきっかけ
親の家事や仕事がはかどる
外出先での強い味方
経済格差を埋める
楽器の擬似体験や習い事、美術館に行く代わりに絵画閲覧など合理的な配慮としてのツール
学習障害、色盲、読み書き障害などのエイドツールとして
デメリット
言語発達への影響
動画コンテンツからは、口の動き、雰囲気、周囲の反応などがわかりづらく、言語獲得しづらい。視力への影響
平成29年のデータで、小学生の視力1.0未満が32%、中高生は半数以上。
また一点を見続けることで、目の動きが制限され、視覚が育たない。生活リズムの乱れ
スマホ利用時間が長いほど、就寝時間が遅くなる → 起床が難しい
子どもの理想の睡眠時間は約10時間。愛着形成への影響
大人と触れ合って遊ぶ時間が減る = 親子での双方向の時間の減少スマホ依存症
身体を動かす時間が減る
集中力・意思の力を失う
細かく書くと長くなるので、省略します・・・
これらは、「長時間の利用の場合」ということが前提で、研究によっては
1日に2時間以上・・・4時間以上・・・8時間以上・・・など、
影響が出て当然なのかもしれません。
最後に・・・
子どもの育ちにスマホが必要か?
と聞かれたら、「必要ない」とはっきり答えたいと思っています。
ドイツの医学博士で小児科医のミヒャエラ・グレックラー氏は、
運転免許や、アルコール摂取に年齢制限があるように、
スマホにも「適正な年齢」の設定が必要だと言っているそうです。
iPhoneの産みの親である、スティーブ・ジョブス氏が、
自分の子どもにはiPadは持たせなかった、というストーリーも
そんな背景があるのかもしれません。
でも!!
もう一度言いたいことは、
「子育て」をしていく上で、
「スマホ=悪いもの」ではなく、「道具は使いよう」。
一番大事なのは、お母さんがご機嫌でいられることです!
子どもが画面を見ていてくれる間に、家事ができることで、
ストレスが減り、笑顔でいられる。
ぜひ、スマホやテレビの上手な使い方を、ご家庭でも話題にしてみてください。幼稚園でも、またみなさんと一緒に考えていきたいテーマです。
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