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【オンライン子育てカフェ】子どもの話を聴くときに大切にしたいこと

矢切幼稚園で初の、オンライン子育てカフェでした。

ZOOMのログイントラブルがあり、初めの20分はバタバタしましたが、40分ほど「笑点」の大喜利のようなやりとりや、「子どもの話を聴く」についての「あるある!」に大笑いしながら、みなさんとおしゃべりしました。

話すこと、笑うこと。
子育てについて考えること、学び直してみること。
子育て中の生活が、少し軽く、楽しくなったら嬉しいです。

今日の内容をみなさんにも、ぜひ共有させてください。

子どもの話を聴けるとき - 聴けないとき

子育てカフェの準備をしていて、ひらめいたのですが、
「話を聴くとは、相手のために自分の時間を分けること」
だなぁと思いました。

私が、その人の話を聴くことで、少しでもその人の力になりたいと思っているとき
   → 聴くモードのスイッチオン!

うんうん。へぇ!そうなんだ。
それは大変だったねえ。

と親身になって話を聴く。

では、聴けない時はどんな感じでしょうか?
きっと、家族の話を聴くことのほうが難しいのかな。
(僕だけではないはず!)

自分の家で、

「わたし」のリラックスタイム(疲れてるとか)
「わたし」のやりたいこと
「わたし」がやらなきゃいけないこと(家事とか仕事とか!)

そんな「わたしの時間」に、
子どもから「ねえねえ、きいてきいて!」と言われると、
「ちょっと待ってね!」と言いたくなりませんか?

だから、お母さんに「ゆとり」があることはとっても大切だと思うのです。

毎日毎日、自分の時間を子どもを育てることに献身的に使って大変なお母さんだからこそ、リラックスタイムを作って、深呼吸したいものです。

相手のために話を聴くということ

僕が学んできた「親業」(Effectiveness Parenting Training)は、親子の効果的なコミュニケーションの練習プログラムです。

この生みの親であるトマス・ゴードン博士は、ノーベル平和賞に3回ノミネートされていて、人との対立はコミュニケーションによって解決できると言っています。親子に限らず、理論上は世界平和が可能なプログラムだと思います。

その最初の手立てが「能動的に聴く」です。

今回参加してくれた方たちの「聴き上手な人」のイメージは、
◆膝を向ける
◆目を見る
◆相槌をうつ
◆5秒、身体も顔も向けて聴くと聴いてもらっていると感じる

などが挙がりました。大事ですね✨

それらを大事にしながら…

レベル1の聴くは、「受け身でとにかく聴く」かなと思います。

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子どもに体を向けて、相槌を打ちながら、否定せずに受け入れる。

これだけでも、子どもは聴いてもらえて嬉しい感覚になります。

だた、これは落とし穴があって、やってみるとわかるのですが、「なんとなく空返事でもできてしまう」のです。
聴かれた側は、もしかしたら少し物足りないかも・・・?


レベル2は、「リターンを返しながら聴く」

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親「そろそろ帰るわよー」
子ども「もっとあそびたいー!!」

→ もっとあそびたいんだね(くりかえす)
 ダンゴムシが気になるんだね(言い換える)
 楽しいんだね(気持ちを確認)

こうやって子どもの話を聴くと、

「そうそう!」「そうなの!」
「わかってくれた!」

となります。

もちろん、それだけでは公園から帰ることはできないかもしれませんが、子どもは理解されて大事にされたことは伝わりますね。

転んで泣いている子に、
「痛かったね。」
「びっくりしたね。」
「自分で立ち上がったんだね。」

自分の気持ちを理解されることは、安心感になります。

これを、
「大丈夫だから!」
「ほらほら泣かないの!」
「家に帰ってアイス食べよう。そしたら治るから」

と、ついつい「大人が解決してあげる」こと、ありますよね。

「ぼくのきもち」を大人が「わかってくれる」「言語にしてくれる」体験は、子どもの思いやりを育てます。

そんな、ついつい大人が解決してしまう「お決まりの12の型」については、また今度書きます。

今回は、参加してくれたお母さんたちが「子ども役」、僕が「お母さん役」で12の型で返答するやりとりをしました。
「笑点」顔負けの演技の「いやだいやだー!!」に、みんなで大笑いでした。

(記:りょうじ)

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