見出し画像

Holly NOVELS(ホリーノベルズ)は休刊?廃刊?途中で打ち切られたシリーズはどうなった?

この記事では、BLレーベルHolly NOVELS(ホリーノベルズ)が今どうなっているのかについて調べてまとめています。


Holly NOVELS(ホリーノベルズ)とは?

Holly NOVELS(ホリーノベルズ)は、株式会社蒼竜社が運営していたBL小説のレーベルです。

BL業界では有名なレーベルで、これまでに様々な名作を刊行してきました。

しかしこのHolly NOVELS(ホリーノベルズ)、2023年6月現在は刊行がストップしており、既刊は軒並み絶版、電子書籍もすべて引き上げられています。

Holly NOVELS(ホリーノベルズ)は休刊?廃刊?

2023年6月時点では、Holly NOVELS(ホリーノベルズ)は事実上廃刊になっていると思われます。

というのも、Holly NOVELS(ホリーノベルズ)を運営していた株式会社蒼竜社は、2018年に株式会社スコラマガジンに吸収合併されています。

さらに、株式会社スコラマガジンも2021年に辰巳出版株式会社に合併されています。

Holly NOVELS(ホリーノベルズ)と契約していた作家さんたちの発表をたどっていくと、この合併がきっかけでレーベル自体が徐々に縮小していき、最終的には廃刊となってしまったのではないかと考えられます。

2023年6月時点では、辰巳出版株式会社はBLレーベルを手掛けていないので、今のところ復刊も難しそうですね。

Holly NOVELS(ホリーノベルズ)から出ていたシリーズ作品はどうなった?

Holly NOVELS(ホリーノベルズ)が縮小傾向になった時点でまだ完結していなかったシリーズ作品はどうなってしまったのでしょうか?

木原音瀬「吸血鬼と愉快な仲間たちシリーズ」

まず、木原音瀬先生の「吸血鬼と愉快な仲間たちシリーズ」ですが、Holly NOVELS(ホリーノベルズ)からは5巻までが発売されています。

5巻はかなり気になるところで終わっており、内容的には続きが出てもおかしくない展開。

実際、木原先生は同人誌で5巻の続きを出していますが、2023年6月時点では商業化はされていません。

しかし、Holly NOVELS(ホリーノベルズ)が縮小傾向にあった時期に連載がストップしていたコミカライズ企画は2022年に再始動しました。

小説の方も同じように動き出す可能性もあるかもしれません。

小説に関しても、2023年7月以降、すべてのシリーズが文庫化される予定です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

木原音瀬 既刊

木原先生は、Holly NOVELS(ホリーノベルズ)から出している本が多く、中には講談社から一般書として再販されているものもあります。

がっつりBLな作品についても徐々に電子化を進めているようで、代表作『美しいこと』も、入手困難だった応募者全員サービス小冊子『愛すること』を含めて電子書籍で読むことができます。

その他の電子化済みの作品については、木原音瀬先生の著作一覧の記事にまとめていますので、こちらをご覧ください。

尾上与一「1945シリーズ」

次に尾上与一先生の「1945シリーズ」ですが、こちらはHolly NOVELS(ホリーノベルズ)から7巻まで発行されています。

番外編にあたる「ブルーグラフ1945」を刊行している途中でHolly NOVELS(ホリーノベルズ)との契約が終了してしまったとのことで、出版予定だった「青空のローレライ」と「海鷲に告げよ」、商業化検討中だった「葉隠否定論」は同人誌として発行されています。

「1945シリーズ」については、2024年2月から順次文庫化がスタートする予定です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

尾上与一 既刊

尾上先生の「1945シリーズ」以外の作品としては、『二月病』と『さよならトロイメライ』があります。

このうち、『さよならトロイメライ』は再販の動きがあるようです。

尾上先生のその他の作品についてはこちらの記事にまとめています。

まとめ

名作をたくさん刊行してきたHolly NOVELS(ホリーノベルズ)ですが、2023年6月現在、復刊は難しい状況のようです。

個別で再販や電子化に動いてくれている作家さんもいるので、読みたい作品がある場合は作家さんのTwitterやHPを追いかけてみることをオススメします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?