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2024年野球殿堂総評&ファン投票結果発表

本日1/18、2024年の野球殿堂の結果が発表されました。
今回は各表彰の総評と、事前に募集していた野球殿堂アンケートの結果発表をしていきたいと思います。
(以下、敬称略)

2024年野球殿堂総評

プレーヤー表彰

プレーヤー表彰開票結果

プレーヤー表彰では谷繁元信黒田博樹が得票率75%を超えて、見事殿堂入りとなりました。
昨年の投票で、殿堂入りしたラミレスに次いで得票率2,3位となっていましたので、その2人が順当に殿堂入りしたといえるでしょう。
黒田の殿堂入りにより、通算200勝投手で殿堂入りしていないのは江夏豊のみとなりました。

二人に次ぐ得票率3位には、候補入り1年目の岩瀬仁紀が入りました。
正直、岩瀬は今年殿堂入りすると予想していたので、今回の結果は少し意外でした。
この結果で、史上6人しかいない1年目での殿堂入りの難しさを改めて実感しました。

岩瀬と同じく候補入り1年目で注目されていた松井稼頭央は、得票率26.0%で7位となりました。
昨年12月の候補者発表の際に投稿した、野球殿堂の展望を紹介するnoteの中で懸念としていた「同時期のパリーグ選手たちの得票率が伸びていない」という点が現実となってしまいました。

また、こちらのnoteでコアな注目ポイントとしていた浅尾拓也山口鉄也は、それぞれ得票率4.2%、3.4%と厳しいスタートとなりました。
この二人でこの得票率となると、中継ぎ専門投手の殿堂入りはかなり厳しいものと思われます。(通算ホールド日本記録の宮西尚生はどうなるでしょうか…)

エキスパート表彰

エキスパート表彰開票結果

エキスパート表彰は2年ぶりに該当者なしとなりました。
昨年の投票で殿堂入りしたバースに次いで得票率2位だった掛布雅之は、殿堂入りまで2票足らずでの落選となりました。
こちらも「バースに投票していた人はすでに掛布にも投票していそうなので、バース票の流入がそこまで見込めない」という懸念が現実となったような気がします。

得票率3位には、WBC優勝の影響で大きく得票率を増やした栗山英樹が入りました。
昨年の得票率が15.6%でしたので約3倍の増加となり、来年以降の殿堂入り有力候補といわれるレベルまで上げてきました。

特別表彰

特別表彰開票結果

特別表彰では1度目の投票で得票率75%を超えた候補者がおらず、得票率上位3名に絞った再投票の結果、巨人のV9達成時の球審などを務めた元審判員・谷村友一が殿堂入りを果たしました。
元審判員の殿堂入りは1991年の筒井修以来33年ぶり8人目となります。

得票率2位には同じく元審判員の富澤宏哉が、3位には箕島高校の監督として春夏合わせて4度の甲子園優勝を達成した尾藤公がランクインしました。

ファン投票結果発表

12~1月にかけて、「みんなで選ぶ野球殿堂 2024」と題して野球殿堂の投票を野球ファンでやってみるアンケートを開催していました。
ここからはその結果と、アンケート内でいただいた意見を紹介していきます。

プレーヤー表彰

プレーヤー表彰のファン投票結果は以下のようになりました。

プレーヤー表彰 ファン投票結果

実際の投票とは異なり岩瀬仁紀が1位となり、その後黒田・松井稼・谷繫が続きました。
岩瀬に投票した人からはこのような意見がありました。

  • 通算登板数、セーブ数最多のまごうことなきレジェンド

  • 岩瀬さん→前人未到の1000試合登板

  • 宮西とか益田とかもそうですがn年連続50登板、60登板ってものすごい記録だと思います

  • 岩瀬は絶対

4人に次ぐ5位にランクインしたのが、実際の投票と比べて順位を大きく上げた城島健司です。
城島に投票した人からは以下のような意見がありました。

  • 城島選手はセパ両リーグで活躍、さらに捕手でメジャーリーグに挑戦して1年目から結果を残していますし野球殿堂にふさわしいと思います。

  • 城島選手はキャッチャーとしてメジャー挑戦というめちゃくちゃ凄いことをしてるので

  • 今後到底現れることが想像できない、メジャーに行った日本人キャッチャーという点で城島氏を推したい。

皆様からは選考方法についてもさまざまな意見が寄せられました。

  • 明確な基準がない分、かなり主観が入りますね

  • こんなんファン球団から選んじゃいますよね、、笑

  • 名球界入った人はすいすい認めてもいいかなとは思う

  • 2000本or300本塁打達成者は全員入れて良いと思いますよ。逆に、この条件をクリアしていない野手に関しては、バースみたいな特別なことがない限り入れなくて良いかなと思う。

  • 通算WAR+主観で。

  • トラウトとカブレラのMVP論争から10年以上経ってもNPBではWARが話題になることがほとんどないのはちょっと寂しいです

私自身、以下のnoteでだれに投票するかを考えた際、WARより算出されるJAWSという指標を用いました。

アメリカでは市民権を得ているWARが、日本でも殿堂入りの際に参考とされるのはいつ頃になるでしょうか。

エキスパート表彰

エキスパート表彰のファン投票結果は以下のようになりました。

エキスパート表彰 ファン投票結果

こちらは実際の投票と同様に掛布雅之が1位、次いで栗山英樹が2位となりました。
栗山に投票した人からはこのような意見がありました。

  • 栗山さん:WBC2023のMVPは大谷くんでしたが、日本代表のMVPは間違いなく栗山さんです。メンバー1人ずつに手紙を出して自分の気持ちを伝えるなんて難しいことだと思います。メジャーリーガーとNPB選手をまとめあげて、トップに立つ人として、他人の心を掴む力は素晴らしい人格者だと感じました。

  • 栗山監督は日本ハム監督時代に大谷翔平ら逸材を育て2度の優勝、2016年に日本一に導く。そしてWBCでの世界一奪還も記憶に新しい。

次いで3位にはブーマーが、4位には実際の投票と比べて大きく順位を上げた辻発彦がランクインしました。
それぞれ以下のような意見をいただきました。

  • 掛布選手は言うまでもなく、ブーマー選手は通算成績は殿堂入りとまではいかないけどあの時魅せてくれたバッテイングはやっぱり殿堂入りとしか言いようが無かったからです

  • 外国人選手初の三冠王ブーマーを推したい。

  • 辻さん:監督(西武ファンもしているので)山賊打線をまとめ上げた能力は去年退任したとはいえ最強の監督でした。一昨年のキャンプで監督自らが内野守備練習で選手に伝えている時の足の使い方やグラブの捌き方は身体に染み付くほど練習した成果だと感動しました。

  • すごく中身のない回答だけど、ライオンズファンとして夢を叶えてくれた人だから

最後に自分も大きくうなずきたい意見を紹介します。

  • 6人に絞るのって意外と難しいですね。

  • 本当にここにいる候補は早期に殿堂入りさせるべき。いつまで待たせるつもりなんだといつも思う。

来年はどうなる?

最後に2025年プレーヤー表彰のポイントを紹介して終わろうと思います。
最大の注目は何といってもイチローが候補入りすることです。
候補入り1年目の殿堂入りは確定として、問題は史上初の満票選出があるかどうかです。
イチローで無理なら次のチャンスは大谷翔平までないと思うので、是非とも来年見てみたいです。
イチロー以外にも阿部慎之助上原浩治も来年候補入りとなります。
2人とも殿堂入りの可能性が高い選手ですので、1年目にどれほどの得票率となるか注目です。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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