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食物繊維も栄養素も摂れる自家製柿のドライフルーツ入りケーキ(レシピ付)

ドライ柿ケーキ盛り付け②

朝晩ようやく過ごしやすくなってきました。
台風シーズン前の小休止でおだやかな秋のはじまりです。

近くの直売所で見つけた小さな早生の固い柿を買い求めてドライフルーツに。

生だと少し薄い甘さもドライになると濃縮されておいしさが増します。
おいしさだけでなく、栄養価や食物繊維も濃縮。

そこでこのソフトな自家製ドライフルーツ柿をケーキに。

折角なので栄養価も食物繊維もたっぷりで、ザクザクした食感でコクのあるしみじみおいしいケーキ…と想像を膨らませていきました(欲張り)。

このケーキのポイントは3つあるのですが、その内容にちょっと触れてみます。

より作ってみたくなったらいいのですが…。

ポイント1 柿の栄養素をいただく

柿にはビタミンAの前駆体のベータカロテンなど、カロテン類が豊富。

粘膜の健康や抵抗力をつけてくれるなんて、欠かせないです、これからのシーズンは。

干して乾燥させるともっといいのでしょうが手間も時間もかかるし天日に干したら今の時期、腐敗も心配なのでオーブンで(カラスも心配ですし)。

生柿

↑こんな感じが…

ドライ柿アップ

こんな感じに1時間で変身します。おいしそうでしょう?おいしいです。

味だけでなくβカロテンは2倍、食物繊維も8倍です(ただし、生柿とほし柿の比較。日本食品標準成分表2015年版の数値です)。

干し柿はよりは濃縮の程度は少ない、、、にしても濃縮はされるはず。

ベータカロテンは脂溶性だから油と一緒に食べると吸収もいいのでナッツ類でも油分多めのくるみといっしょに細かく刻んだ状態でケーキに焼き込むことにしました。

ドライ柿ケーキ柿FP


ポイント2 不足しがちなオメガ3脂肪酸をくるみで補充


くるみは油分豊富なので食べすぎに注意、と言われますが、その油分には人が体内で作ることができない脂肪酸、n-3系のオメガ3脂肪酸を豊富に含みます。

くるみのオメガ3含有率は種実類ではえごまやアマニなどの超有名どころに続く第4位です。

ふだんの食生活で青魚はあまり摂りません、なのでサラダにアマニ油を使ってますという人はたぶん少ないのではないでしょうか。
相当健康に気を使っている人以外では。
その分くるみでおやつで摂れたらいいかなと思います。

ドライ柿ケーキくるみFP

こんなふうにフードプロセッサで粉末に。柔らかいナッツなのであっと言う間です。

またくるみと柿のドライはよく合います。きっとチーズなど合わせるとワインのおつまみなどにも最高でしょう。

私はもう、飲まない人なのですが昔の感覚で想像するにきっとベストな組み合わせ。それだけでも自家製柿ドライフルーツを作る価値はありそうです。

ちなみにくるみ以外にもココナッツオイル(でなくてもいいのですが)を30g使用します。くるみの油分だけで何とかケーキに出来ないかと焼いたのがこちら。

ドライ柿ケーキ油なし

見た目、形を保ってますがカットすると悲しいくらい崩れます。
味は美味しかったのでこのレシピがベースですがくるみ以外に別途油をつかうことにしました。賢明。

ポイント3 粉類に2種の食物繊維を使う

1種類でいいではないですか、全粒粉だけで、とも思いますが食物繊維には2種あってそれぞれに役割が違います。
詳細は別記事でどうぞ。

大事なのは日本人に食物繊維がかなり、足りていないという事実。
それを食事でだめならおやつにもその役割を持たせた方がいい、ということです。

日本人の推奨摂取量は厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると1日あたり18~69歳で男性20g以上、女性18g以上だそうです。

実際は平均すると4~5g位足りていないそうなので主食での繊維豊富なものへの置き換えが必要だそうです。

つまりごはんを玄米にするとか、丸麦を入れてみるとかパンを全粒粉にするとか(100%全粒粉にです)が推奨されていますがなかなか…。

だったらおやつで少しでも摂りましょうという提案です。

でも全粒粉ってお菓子にするとざっくりして本当においしいですから今回のような焼きっぱなしのケーキで試してみてください。焼きっぱなしケーキは粉のおいしさを感じられるケーキです。

なお、もうひとつの食物繊維源、ロールドオーツは小麦全粒粉とはちょっと別の働きがあって、それはそれで重要です。

水溶性食物繊維といって、水分を吸収するとジェル状になって腸管を移動します。移動しながら余分なコレステロールや発がん物質などを吸着しつつ体外に排出してくれるんです。

ちなみに全粒粉には不溶性食物繊維が豊富。文字通りこれは繊維なので便のカサを増やして便秘になりにくくしたり、腸内細菌のエサになったりとこちらも大活躍してくれます。

私も全粒粉をおやつでよく食べたり、朝食にロールドオーツを炊いているので便秘はなくなりました。

ちょっと脱線しましたがおやつでも食物繊維です。

まとめ

・柿の栄養素が濃縮された柿ドライフルーツをケーキに焼き込む

・オメガ3の宝庫、くるみをいっしょに粉末にして入れる

・全粒粉とオーツで2種類の食物繊維摂取を

レシピ 自家製柿ドライフルーツのケーキ

ドライ柿ケーキ盛り付け②

柿ドライフルーツ

小さい固い柿5~6個は縦4つ割りにして皮を剥きます。
さらにそれを縦3割にし、厚みのあるところで8ミリ位の厚さにカット。
天板に並べオーブンで予熱なしで100℃の低温で1時間ほど。
(途中前後を入れ替えます。裏返しはしなくてもOKです)
オーブンを止めてからも庫内に10分ほど放置。
ザルなどに取り出してさらに水分が飛ぶように涼しいところに置きます。
(庫内から出してすぐにケーキに使えます)

<材料>7×20高6cmパウンド型
柿ドライフルーツ 
 トッピング      30g
 フィリング用     50g
全粒粉          100g
ロールドオーツ      50g
ベーキングパウダー    3g
くるみ(ローストしたもの) 60g
卵             1個
はちみつ         40g
ココナッツオイル     30g

<作り方>
①くるみ、ロールドオーツ、柿ドライフルーツはそれぞれ別々にフードプロセッサで細かくする(オーツはオートミールでもOKです)。
②卵にはちみつを加えてハンドミキサーでしっかり泡立てる。
③柿、くるみを加え、そのつどゴムベラで切り混ぜます。
④粉類とベーキングパウダーをいっしょに振るい入れて底から混ぜます。
⑤途中液体状のココナッツオイルを加え、粉気がなくなるまで混ぜます。
 かなり固めの生地です。
⑥シートを敷いた型に移し入れ、表面をならしてトッピング用柿を並べます。
⑦160℃の低温で40分程度焼いてできあがりです。

ドライ柿ケーキ焼き上がり②

冷めてからカットします。崩れやすいです(笑)

ドライ柿ケーキカット

この粉々はクランブルみたいな感じなのでヨーグルトに散らしても美味しかったです。

ドライ柿ケーキ盛り付け①

ざっくりした感じ。粉物好きにはたまらない感じです。柿の美味しさが生きています。

無粋な話ですが1台を↑の薄さ(17カット)すると1切れあたり
78kcal 糖質8.6g 食物繊維は1.6gです。
まあまあこれくらいなら安心して食べられますよね。
涼しくなってきたので温かい飲み物がよく合います。
おやつにどうぞ。

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