会計データの利活用トーークで話しきれなかったこと(1)

弊社の技術イベント「もくテク」にて、会計データの利活用トーークという持ち込み企画をやらせてもらいました

部署またぎ、会社またぎでメンバーを集めてほしいという無茶ぶりに答えてもらい、良いメンバーでアツいお話ができたと思います

と言いつつも時間の都合やもろもろの事情で語り切れなかったことや補足など話足りないことがあるので、つらつら述べていこうと思います

会計データとはつまるところ何なのか

会計データとはつまるところ、事業に関わるお金のやりとりに関して、「いつ」「どのお金を」「どんな目的で」「いくら」やりとりしたのか、という記録の集合体です。その記録を簿記といいます。

「どのお金を」は例えば現金や預金などの お金のかたち です。ほかにも売掛金や買掛金など、お互いに合意した「かけ」の形もあります。

「どんな目的で」は大きく分けて収入や支出があります。
収入の基本は売上です。他にも臨時収入(補助金など)があります。
支出は仕入と経費が中心です。経費は目的ごとに細かく分類があり、例えば消耗品費や旅費交通費などがあります。

「どのお金を」「どんな目的で」のところは 勘定科目 を設定する必要があります。勘定科目は一般的にこれはこう使うよね、という共通ルールが簿記の決まりとしてあるため、みんながこれに従うことで仕訳や決算書は(会計知識があれば)誰でも読み解けるようになっています。

※資金の移動(現金を預金に入れるなど)となる振替のケースもあります

利活用①ただの集計データでも侮ることなかれ

利活用の最初の手として貸借対照表・損益計算書が出ました。

うわいきなり難しいのキターとか思いがちですが、意外と中身はシンプルです。

貸借対照表は お金のストックと構成比率 がわかります。期初や期末など、ある時点の「お金のかたち」ごとに残高を集計することで、それぞれ残高がいくらなのか、構成比率(自己資金が多いのか、借金が多いのか)がわかります。

また期初と期末を比較することで、お金のフロー もわかります。お金いっぱい増えたね^^と思ったらめっちゃ資金調達しただけだったー!使ってないんかいー!とか、そういうことです。

内部留保がどーのなんていったりしますが、事業においてはお金いっぱい持っているからいいよね、とは必ずしもなりません。どう使うか、どう投資しているか、のほうが大事だったりします。

とはいえ手元にお金がないと困るのも事実です。事業間のお金のやりとりは基本的に「翌月期末にまとめて払うね」というケースが多く、「先月分の経費の支払いしたら残高なくなっちゃった…」なんてなってしまうと、倒産してしまします。最低限資金繰りができるようにお金をちゃんと管理して、余剰資金はとっておかないといけないのです。

損益計算書何で儲けたのか+お金の使い道 がわかります。期初から期末にかけて使った「目的」ごとに集計することで、期中に儲けた/使ったお金が分類ごとにわかります。

収入の場合は基本的には売上の大きさがわかります。複数の収入源がある場合(メインはIT請負だけど、不動産も持ってるよとか)、売り上げは分けて計算することが多いため、それぞれでいくら儲けたのかがわかります。

支出の場合は目的ごとにいくら使ったのかという構成がわかります。「無駄に設備投資に使っちゃった…」「この月額サービスたっか!!」といったことがわかったりします。笑

また収入と支出のバランスをみることで、収入のわりに支出が少ない→もっと投資できるのでは、といったことや、収入のわりに支出が多い→無駄遣いしてるかも、といったこともわかります。

会計データはすごいなって思うこと

まだ①なのにめっちゃ書いてしまった。しかもまだ言いたいことがある。笑

会計データの分析だけでいろいろな本が出ているように、ただの集計データだけでも見れる観点が多くてわかることが多いです。これが会計データの一番のすごさだと思います。

というのも「一つのお金のやりとり」に関して「お金のかたち」と「目的」という二つのラベルを設定させることで、お金を状態と意味合いを表現しているんです。これってすごくないですか?(伝わるかな)

一つのデータで表現していることが多いことで、集計や比較が多角的に行え、分析できる幅がかなり広いということです。

こういったデータってなかなかないんじゃないかな、と思ったりします。

さらに
共通フォーマットがあるから他と比較できる
・決算や確定申告という「絶対にやらなければいけないもの」があるので基本的にどの個人事業主・法人もやっている=データがそろっている

という素晴らしい特性があります!

あれ?それって…
おっと、勘のいい方はお気づきでしょうか。
そう、機械学習、やってみたくなりますよね?

やってます!!!!
利活用③④で紹介します!!!

…とここで電池が切れたので、続きはまた次回の記事にします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?