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字を読める人は実は少ない

日本人は音読する読むはできても、意味が分かりながら読めるひとは少ないらしい。

私もあなたも読めていない可能性が高い

そもそも日本語って難しいんですよ。僕もようやく読み方がわかったのは最近で、自分が読めてないことに気づくまでは、読めてると思い込んでました。

黒い髪の長い女性の子のカバン」を探してきてくれ!

これ…
何を言ってるかわかる人は、日本語が読めない人で、
何を言ってるかわからない人は日本語が読める人です。


あなたが“黒い”と想像したのは次のうちどれでしょうか?

黒い髪の長い女性
黒い髪の長い女性の子
黒い「髪の長い女性の」子のカバン

読めないと、自分の描いたものを「黒い髪の女性っていったじゃん!!」みたいに押しつけてしまいますね。

「………そんな話してないです。(黒い鞄の話をした)」相手はこう思ってたりするんですよね。

とまぁ、字を読めないってのは、人の話を聞けないことは割と近しいことじゃないかなと思っています。

では、逆に字をよめる人はどうなん?と疑問がわきます。

字が読める人は、全部のパターンをふまえて、どれが適切かあたりをつけて、確認してくれるんですよね。

僕の知り合いにもいるんですが、
「ようへいさんの言ったことは〇〇のことであってますか?」って必ず確かめてくる。字が読めるからこそ、何が言いたいかわからないので、確認しようって思うんでしょう。

字が読めない人は、自分の認識パターンで決めつけて対応してしまう。

仕事で字が読めていない場面

最近とあるスタッフと契約書を読めるように勉強しています。

そこで、契約書の中に「その他日常生活に必要と思われるもの」という記載がありました。

ちゃんと読もうとすると、
日常生活って?
必要なものと必要と思われるの違いは?

となります。ここ、意味が分からないって言ってたので、読めてるんだなっって思いますね。

で、言葉の理解には順序があります。

例えば「がん」という言葉があった時

辞書に書いてある意味は、悪性腫瘍、異常な細胞分裂によるなんとかかんとかって書いてあります。これは単に知識です。
知らない言葉は調べて知っておくのが礼儀です。

次にその人独自の意味をしる。

ある一人の人間にとっては、目の前の大切な人との生活の終焉を意味しているかもしれません。
また別の人にとっては、困難を乗り越えた証になるかもしれません。

言葉って、やっぱり字ずらだけじゃ意味わかんないんですよ。

「がん」ということばだけじゃ、わからない。

「がん」の前後のその人の経験と意味づけをしらなきゃ言葉なんてわかるはずないんです。

黒い髪の長い女性の子のカバンも

「あの子、黒いもの身に着けるのが好きでね。カバンもそうなんだけど、大切にしてたカバンをなくしちゃって…」

みたいな話が背景にあったりします。

字が読めるっていうのは、判断する要素が少なかったら決めつけずに、いくつものパターンを持ったまま、はっきりさせずにいられる態度なんじゃないかなって最近は思ってます。決めつけずにいよう。


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