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上達するということはどういうことだろう?上達の方法は何だろう?

語学、資格、趣味、勉強、ダイエット、料理、ゲーム、イラスト、手芸、クラフト…果ては人生まで、私たちは何をするにしても「もっと上達したいなぁ」「もっと上手ければ、いろんなことができたのになぁ」と思ってしまうもの。

上手ければ、きっと楽しい。もっといろんなことができる。あぁ、もっと上手くなりたいなぁ。

じゃあ上達する方法は何かと考えると、「とにかくやる」「時間をかける」「正しく努力する」に収束することになるのだけど…

「今やっていることが正しい努力なのかわからない」

「上達している気がしない」

ここで躓いてしまう人はとても多いように思う。私もそうだ。また人によっては、「とりあえず何も考えずに基本をやり続ける」ことに意味を見出せなくて、挫折してしまうことも多いだろうと思う。いや、むしろそういう人のほうが多いのではないかと思うくらい。地味な練習をコツコツ継続できる人は、そうはいない。

では、上達することは限られた人にしかできないものなのだろうか?

もちろん、そうじゃない。

ポイントは「上手い人は、どういう視点でやっているのか」に着目することだ。上手い人が上手い理由を見つければ、それを真似ていくことで上手い領域に近づける。

「とりあえず基礎を延々とやる」のが無理な私のような人は、この「上手くなるための道筋」を意識して取り組むと挫折しにくい。

このことに気づいたきっかけは…ゲーム「スプラトゥーン2」。

手前味噌だけれども…私はスプラトゥーンが上手い。上手くなった。最初はヘロヘロだったけど、ゲームプレイを繰り返してウデマエXという最上位ランクに早い段階で到達した。もともと対戦型ゲームがとても苦手で反射神経もよくないし視力も悪いけれど、今では胸を張って「結構上手いよ」と言えるくらいになっている。

…まぁ上を見るとキリはないんだけど、とりあえずウデマエXは十分に上手い部類に入るだろう。プレイヤー人数の上位8%くらいには入るんじゃないだろうか。一時的だけど全プレイヤー中1000位以内にも入ったことがある。本当一時期だけど。

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ちょっとゲームの話が続いてしまうけど、「上達」がわかりやすいジャンルでもあるので、もう少しお付き合い願いたい。

最近、Switchに溜まった短いゲームプレイ動画を繋いでYoutubeにアップしてみた。画質がひどいので、全く自慢はできないんだけれど…。

そこで、この動画を編集しながら「この時は何を思ってプレイしていたのだろう」と考えた。

すると、「上達するということはどういうことか」がわかってきた、というわけ。

上記の動画は別に見なくてもいいんだけど!

このスプラトゥーン2というゲームで上手くプレイするにあたって、重要なのは反射神経やセンス…というものでは、なかった。言い換えると、体力や身体的特長、思考能力ではなかったということだ。

大事なのは、「次にどういう行動をするかを瞬時に決めていること」だった。

例えば上記の動画は、いわゆるキル集という、相手を倒した瞬間を集めたちょっと都合のいい動画なんだけれど…基本的には相手を連続で倒したシーンが多い。スプラトゥーン2においては、「自分が倒されず、相手を連続で倒すこと」が上手さの一つの基準になる。そういう行動をとるためには、一人を倒した瞬間に、次の相手をどう倒すか決めている、ということになる。

具体的に言えば、一人目を「倒せる!」と確信した瞬間、意識は次の行動に向かっているということ。

ジョジョのプロシュート兄貴が言っていたことはこういうことなんだろうと思う。

これを繰り返すことで、最初から最後まで迷いなく連続で行動することができるようになり、傍から見たら「この人は上手い」ということになる。

長々とゲームの話をしてしまったけれど、これは仕事でも勉強でもスポーツでも同じ。

例えば、ゲームと全然関係なさそうな「ボールペン字」でもそう。

ペン字というのは、美しい形を頭の中でしっかりと具体的にイメージをして、一画書くとき、意識を次の線に移して、どういうバランスで書くか決めていく。これを繰り返すことで、美しい文字を書けるようになる。字が下手なのは、全体像のイメージを持っていないから(イメージが正しくないから)と、その場その場で場当たり的に線を書いているから。

「一つの行動を開始する瞬間、次の行動に意識を移す」

これが「上手い人の意識」であり、それを意識して行動することが「上達への道」になる。

もちろん、これには経験が必要だし、正しいイメージを持っていなくてはできない。

だからこそ、まず正しいイメージを掴み、次の行動を予測しながら物事を行う訓練をする必要が出てくるけれど。

でも、そういう指針があるのとないのではメンタルへの影響は大きく違う。

「次にどういう行動をとるか」を瞬時に決められる人が、上手い人である。ともいえる。

もちろん、行動の検証をしないというわけではなくて、どのタイミングで何をチェックするのかも含めて、行動を決めていく。

この考え方は思考がとっ散らかってしまう私のような発達障害傾向の人間にも有効で、あらかじめ行動を決められるから集中力が途切れない。一つひとつ見返して検証するより、作業をロットにしてしまって、ロットごとに検証と不具合の洗い出しをする、と決めるなど工夫することによって流れるように物事を処理できる。

もし、私と同じように「上手くなりたいけどその方法がわからない」「方法がわからないと集中できない」という人がいたら、これを参考にしてほしい。

ゲームはいろんな気づきに満ちているね!

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