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【素人ゲームレビュー】ゼルダ無双 厄災の黙示録【8点/10点】

 2020年11月20日に発売された、Nintendo Switch専用ソフト『ゼルダ無双 厄災の黙示録』をクリアしたので、素人目線でレビューを記録しておこうと思います。購入を検討されている際に、参考になれば幸いです。

基本情報

発売元:コーエーテクモゲームス(海外では任天堂)
開発元:コーエーテクモゲームス
発売日:2020年11月20日

 ゼルダ無双 厄災の黙示録は、2017年に任天堂から発売されたNintendo Switch専用ソフト『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下:BotW)をもとに、コーエーテクモゲームスによって、無双アレンジがなされたゲームです。本作は『BotWの100年前を描く』と宣伝され、大ヒットとなったBotWをプレイしてたプレイヤーからも大きな注目がなされていました。

レビュー項目

+良いとこ
・爽快な無双アクション
・100年前のハイラルを知れる
・ストーリーは丁度良い長さと内容
−気になったとこ
・単調なゲームプレイ
・少し長いロード

以下、各項目の詳細

+爽快な無双アクション

 コーエーテクモゲームスが手がけるだけあり、無双アクションとしての楽しさは、何も心配はいらなかったです。目の前には大勢の敵が立ちはだかり、プレイヤーは簡単操作で、バッサバッサと敵を薙ぎ払い、気がつけば数百体の敵を倒せるので、爽快感は抜群です。

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 本作は、『ゼルダ無双』としては2作目になるのですが、前作との比較を挙げると、『焦ることが減った』と感じました。
 例えば、ゲームを中盤あたりまで進めると、味方の陣地が攻められて、陥落の危機が迫るタイミングがあります。前作の場合、ほったらかしにしていると、本当に陥落することが多く、メインタスクに夢中になっていると、思わぬ形でミッションが失敗してしまうことがあったので、メインタスクがあっても、一旦それを後回しにして、味方の陣地を守り切ってから、再びメインタスクに挑むということありました。
 それに比べて本作は、少しくらいほっといても大丈夫で、メインタスクに集中していても、ミッションが失敗することはなかったように思います(全くない訳ではない)。このことは、爽快感に繋がっていた側面もありますが、同時に単調なプレイにも繋がっていたかもしれません。

+100年前のハイラルを知れる

 原作であるBotWでは、リンクの記憶を思い出すサブイベントがあり、記憶の中で100年前のハイラルが描かれているだけで、実際にプレイヤーが100年前のハイラルを歩き回るということは、叶いませんでした。
 本作では、100年前のハイラルを舞台にしているので、思う存分楽しむことができました。例えば、城下町や牧場、アッカレ砦など、原作の世界ではほぼ廃墟となってしまっていたスポットが、健在の状態で再現されているので、訪れた際には、思わぬ感動がありました。

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 また、キャラクターも同様で、原作で登場したキャラクターの若かりし姿や、戦い方が再現されており、そういった点も、原作をプレイした方には楽しめる要素になっていました。

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+ストーリーは丁度良い長さと内容

 本作で、もっとも意見が分かれる要因があるとすれば、それはストーリーでしょう。『100年前のハイラルを描く』と宣伝された際に期待していたものと、実際に描かれたストーリーには、少しギャップがありました。それは体験版を含め、ゲームの冒頭から仄めかされており、当初は『BotWの世界観が汚されるものになる可能性』が脳裏に過りました。しかし、最終的には、『これはこれでアリ』と思えたので、ポジティブな要素として捉えています。

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 メインストーリーの長さも、約18時間前後でクリアできる内容です。これは、他のゲームと比べると短く感じるかもしれませんが、ゲームプレイが少し単調なので、これ以上長くても、キツくなってしまう恐れがあり、丁度よかったのではと考えています。

−単調なゲームプレイ

 本作は、『ゼルダの伝説』というブランドではありますが、あくまでも無双ゲームであることには変わりありません。原作である『BotW』が持っていたのんびりとしていて、能動的な冒険は、本作には期待しないほうがいいです。厄災ガノン率いる魔物たちとの大戦の真っ只中なので、常に目的が設定され、プレイヤーはそれをクリアしていきます。このゲームプレイには、同じことの繰り返しと感じてしまうことが多く、ゲームを進めるごとに、新鮮で、新しいゲームプレイができるようなことは、あまりありません。それでも、ゲームを続けることができる要因としては、先の気になるストーリーがあるので、なんとか続けることができました。


−少し長いロード

 本作は、それぞれミッションに挑む際に、少し長いロードが発生する。もちろん開発側もそれに対してのアプローチとして、ストーリーの経緯をキャラクター達が朗読するなどして、気にならないように工夫が施されてはいる。しかし、例えばキャラクターの育成目的で複数回挑む際には、そういった工夫の恩恵も薄く、退屈な時間が気になってしまった。

総評

 本作をプレイすることを検討されている方には、原作の補完を求めるのではなく、『もう一つのBotW』をプレイするぞ!というスタンスをお勧めしたい。そうすれば、ゲームプレイもストーリーも、新しいものとして楽しめるのではないでしょうか。気になる箇所がない訳ではないのですが、それでも、もともと他社のゲームで圧倒的な支持を得ている原作に対する愛と情熱が、開発元であるコーエーテクモゲームス様から、ヒシヒシと感じることのできる一作でした。ぜひ、遊んでみてはいかがでしょうか。

8点/10点

+良いとこ
・爽快な無双アクション
・100年前のハイラルを知れる
・ストーリーは丁度良い長さと内容
−気になったとこ
・単調なゲームプレイ
・少し長いロード

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