見出し画像

(2/27)ヤジ排除、2人目が国賠提訴

2020年2月27日 国賠訴訟に原告追加

 この前日には、道警が「ヤジ排除は適法で問題なし」という、ふざけた見解を提示しましたが、道警のデタラメな主張なんてこちらの知ったことではありません。特に気にせず、国家賠償請求訴訟の第二弾を提起しました。

 昨年の12月には第一弾として、排除された男性(大杉)が原告となって裁判を提起しましたが、同じ日に排除された一人である女性(桃井)も提訴を決めました。基本的な主張としては、「ヤジを飛ばしただけで排除するのは違法・違憲なので、損害賠償を求める」というもの。
 二つの訴訟にタイムラグがあるのは、単純に桃井のほうが予定が立て込んでいて準備に時間がかかったからです。深い意味はありません。今後は、二つの事件を一つの裁判で扱うことになる可能性が高いです。


 桃井は、昨年の7/15、札幌駅まで安倍晋三に対して「増税反対!自民党反対!」と声を上げた途端、周囲にいた警察官(10人以上)に包囲され、身体をつかまれて演説会場から離れた後方に無理やり排除されました。さらに、その後も二人の警察官によって1時間以上つきまといを受けました。

(↑その場に居合わせた人が撮影した映像)

(↓付きまとわれているさなかに桃井が撮影した映像。警察官の主張が支離滅裂で、会話が成立しない)


↓その日の出来事についての詳細はこちらで読めます。


提訴の記者会見での本人発言(抜粋)


★2019年7月15日当日のことについて

 「大勢の警察官に取り囲まれ、何でこんなことをするのかと聞いても、半笑いで、全然まともに取り合ってくれなかった。警察からすれば、私の話をまともに取り合う必要は無いんですね。私を犯罪者扱いしていればいい、というか。その時に、自分がめちゃくちゃ力の弱い、ただの一人の人間なんだなというのを感じて、みじめだった。警察は「権力なんかないよ」と言っていたけれど、あるからやってくるわけです」

★刑事告訴の不起訴決定について

「検察から事情聴取を受けたのが卒論の提出前で、忙しいのに、検察から「何日までに来なかったらあなたから話聞きませんよ」みたいな言い方をされて、しぶしぶ事情聴取されに行ったところ、(二日間)合計で8時間も聴取された。当日にあった出来事は、聴取で全部言ったはずなのに、あんなにあっさり、理由もよくわからないままに不起訴になってしまった。あの道警の行為が違法行為ではない、OKな行為だと認められてしまうのは、めちゃくちゃ怖いと思う


 裁判の進行は、大杉の裁判と併合されて、2020年4月3日14時から、札幌地方裁判所にて。傍聴が抽選になる可能性がありますので、40~50分ほど前に来ていると安心です。





ちょっと気になること

 今回のヤジ排除提訴のことを報じてくれるのはありがたいのですが、その際に「女子大生」っていう表現使う必要ありますかね?

 特定の性別を特記する表現(「女子高生」「女医」「女社長」など)は「有徴(ゆうちょう)」といって、「特別なものである」「自然ではない」という意味付けを暗黙のうちに含んでいる。

 「有徴」の反対は「無徴(むちょう)」で、その言葉の通り特筆されず、「自然なもの」とみなされる。
 一般的に「男子大生」とか「男医」とか「男社長」などと言わないのはその根底に、「学生/医者/社長といえば男だよね(特筆すべきことじゃないよね)」という、一定の価値バイアスがあるから。無徴な表現はそうしたバイアスを透明化します。世の中の価値観を作ることに関して大きな影響を持っているメディア関係者のみなさんは、そうした表現に敏感になったほうが良いのではないかと思います(もちろん、個人の意識の問題ではなく、会社としての意識が高いかどうか。また文字数の関係もあるかもしれませんが)。

 比較的フラットに表現するとしたら、「大学生の女性」といった形ではないかと思います。これなら「大学生の男性」という表現と対になって、どちらが特別ということにもならないので(もっとラディカルに考えれば「そもそも人を指すときに性別を明記する必要はない」という主張もありうるでしょうが、今は措きます)。

 ヤジ排除に関しては、各社積極的に報道してくださってありがたい限りですが、少し気になったので指摘させてもらいました。今後もどうぞよろしくお願いします。


(2021年12月25日追記)

ヤジ排除問題における当事者であり、原告である「藤根」(仮名)については、裁判の途中から、本名である「桃井」名を公表することとしたため、この記事内の「藤根」という表記もすべて「桃井」に変更しました。

ヤジポイの会はカンパ(寄付)を集めております。いただいたカンパは、この「ヤジ排除」の問題に取り組む際に使わせていただきます。民主主義を守るための闘いを支える、あたたかいご支援お待ちしております。