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自転車のドミノ倒しで気がつく「お互いさま」

ヒトとモノの彩り発見ライター矢島真沙子です。
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ガシャッ。隣の自転車のカゴに触れたと思った瞬間のことでした。あっという間に傾き、倒れながらさらに隣の自転車を巻き込みます。時間にして数十秒。私の自転車からはじまり、10台近くの自転車がドミノ倒しになりました。「ああ…」倒れていく間、頭は真っ白になり、まるでスローモーションを見ているようでした。


はっ、と我に返ります。「私の責任だわ。倒れた自転車は全部自分で起こさないと!」。自分の自転車を安定させてから、起こしにかかりました。自転車の中には大きなタイプがあるので、慣れない重さに悪戦苦闘します。さらに運が悪いことに、ハンドル通しがからまって、なかなか外れてくれない…。孤軍奮闘しながら1台1台起こそうと試みました。

すると、道行く女性が「大丈夫?」と言いながら近づいてきました。「1台倒れると、一気よね。これだけたくさん倒れると、1人で直すのは大変でしょう。」と自転車起こしを手伝ってくれたのです。さらに、その様子に気がついた若い男性も、一緒になって助けてくれました。

原因は私だし、倒した私が全部直すつもりでした。道行く人は、それぞれのの予定があるでしょうから、期待をするはずもありません。大げさですが、「地獄に仏」とはまさにこのことです。

申し訳なくなった私は「すみません、本当にすみません。お忙しいのに、私が全部悪いのにここまでしていただいて…。」と平謝り状態でした。

「こういう時は誰でもありますよ。不慮の事態なんだから、お互い様ですよね。」

…神様のことばのように聞こえました。

困った時はお互いさま
子どものころ、道徳の授業で習ったことばです。いわゆる、助け合いという精神は、私も子どもに教えるし、頭では分かっていました。それでも私自身は「お互いさま」「助け合い」を実践してきたかとふりかえると、自信がありません。

自分の意志に反した緊急事態は、誰にでも訪れます。いくら気をつけていても、起こり得ます。「困った時はお互いさま」の必要性は、自分に災いがふりかかって、初めて実感する人が多いかもしれません。(私を含めてですが)
誰かを助けることに、特別な見返りはありません。しかし、いつか助けた方が「お互いさま」を実践できるようなるかもしれません。こうした小さな助け合いの積み重ねが増えれば、社会全体の信頼を作るような気がします。
お互いさま精神を広げて、心穏やかに過ごせていければと思っています。

【雑記】
偶然にも、若い男性は近所のカフェ店員のKさんでした…!一気に信頼度アップです。今度エスプレッソ飲みにいきます!

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