旧東海道をゆくvol.7(風祭〜箱根)
こんにちは。今日は旧東海道ウォーク第7日、風祭から箱根関所までの道のりを振り返ります。
のどかな朝
この日は昼過ぎから雨の予報でしたので、朝早く風祭駅をスタートしました。
風祭駅は鈴廣かまぼこの里を訪ねて何度か利用したことがあったのですが、かまぼこの里と逆側の北口にはこの日に初めて降り立ちました。
駅から少し歩くと畑があったり川があったり、鳥のさえずりもたくさん聞こえてきて、豊かな自然を感じました。
マスクをするようになってからか、その前からなのか、気付いたら呼吸が浅くなっていることがあります。強いストレスを感じたり何かに夢中になったりすると吸ったまま吐くことを忘れてしまい、苦しくなってから気づくことも…。
普段から気をつけなければと思うものの四六時中意識しているのは難しいので、せめて歩いている間は気をつけようと、この日は自然の中で目一杯呼吸しました。
対話する旅
旧東海道は箱根湯本駅のあたりは通っていないのと、そもそも朝早く開いていないお店も多かったため、寄り道せず進みます。
この旅では下調べは食事のことのみで、Googleマップで旧東海道を確認しながら歩いているので、この道で合っているのだろうかと不安になりつつ進んでいきます。
下調べをしないのは面倒くささもありますが、一応他の理由もあります。
私は新しい土地へ出かける時、「箱根 観光」なんてキーワードで検索するなどして目的地を決めています。誰かと出かけるなら相手に楽しんで欲しいし、貴重な時間とお金を使って行くのだから満喫できなかったらもったいないと感じてしまうからです。
ただこれは、数あるスポットの中から「選ぶ」行為でありながら、目的地として認識されていない場所を「切り捨てる」行為でもあると思います。
私の人生はたくさんの物事を切り捨ててきた人生です。それは無駄なことは好きではなく効率を重視する性格だからです。そんな人生に全く後悔はないのですが、効率よく生きる方法をある程度身につけた今、この先の人生をより豊かにする方法として、あらゆる物事とフラットな目線で「対話する」ことを学びたいと思います。
そんな思いがあり、この東海道ウォークでは下調べは最低限にしています。
峠越え再び
箱根路と言っても今はコンクリートロードしか残っていないのだろうかなどと考えていたのですが、ありました。イメージ通りの箱根路です。
そしてここからが本当の修行でした。
この先も基本的にずっと上り坂ですしゴツゴツの石(もはや岩)で造られた石畳が足の裏に与えるダメージは効果抜群です。そして旧街道を歩いている人が私の他に2,3人しかいなかったのが何よりの衝撃でした。東海道ウォークは流行っていないのでしょうか。
弱音を吐きながら山道を超えた先に本当の地獄が待っていました。箱根七曲です。何度も立ち止まりながら坂道を登った先にはなんと急な階段…。もう歩きたくないと思いましたが、意を決して一気に上りきりました。
力餅
この日の休憩スポットは「甘酒茶屋」さんです。峠を登り切ったところで別々に歩いていた母と合流してお餅と田楽、甘酒をいただきました。
この時いただいたお餅の美味しさは、人生で一番でした。あまりの疲労に、千と千尋だったら豚になっていた勢いで食べてしまいました。
お餅を食べると不思議なほどに力が湧いてきて、これが力餅ということかと実感しましたし、山道にはお店が全くなかったので、食べ物のありがたみ、いや、有り難みも痛感しました。
初めての関所通過
力餅をいただいたからか、下り坂が多かったからか、この後は比較的楽に歩くことができました。
関所が見えてきた時は強い達成感で泣いてしまいそうでした。京都に着いたらどうなってしまうのでしょうか…。
無事関所を通過したところで雨も降ってきたのでこの日は終わりにしました
おまけ
つづく