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焼津港丸入商店の「焼津糀漬け」にかける思い

2023年6月3日にマルイリフードサプライ(焼津港丸入商店の運営元)の100周年事業として、「焼津港丸入商店」がオープンしました。

そのオープンを迎えるにあたって5年前から、「本当に美味しい魚を届けたい」というコンセプトをもとに、店頭にならべる商品の開発を行ってきました。

100周年事業でオープンした「焼津港丸入商店」

なぜ「本当に美味しい魚を届けたい」という気持ちになったのか?

たぶんこれを聞いて「??」ってなると思います。「普通にそれは当たり前だよね?」となると思います。

ここにはメーカーとしての葛藤がありました。こういう書き方をするといろいろな語弊があるかもしれませんが、やはり量販店さんや、流通会社などたくさん購入いただける会社の意向にそった商品づくりにメーカーとしては寄せていかざるを得ません。
商談中にはバイヤーの方からは「もっと安いのないの?高い!他の方が安いからそっちに切り替える」というお言葉をよくいただきます。

量販店さんや流通会社は「安さ」>「品質」という図式となります。

一方、
魚の市場はご存じのように、「セリ」で決められます。

熟練の目利きの職人が良い魚を見極め、一番高く買う人が良い魚を競り落とすことができます。
すべてこのようには言えませんが、図式とすると「高い魚」=「高品質」となるわけです。

ただ、最終的に量販店さんの交渉時には、「安さ」が最重要視され交渉されます。となるとどういう現実が見えてくるかというと
もちろんすべてではないですが、日常的にお魚を購入する際に、よっぽどこだわったお店でない限り、価格に合わせた、質にこだわらない魚が置かれ、その低品質なお魚をお客様が口にすることが増えます。

これを口にしたお客様は、「魚離れ」につながり、魚売り場も縮小されていき、魚離れがさらに加速することになります。

これが、本当に美味しい魚を届けたいと、強く思う理由となります。自分達が信じた味、品質を誰にも左右されない形でお届けするために焼津港丸入商店を作りました。

魚離れの負のスパイラルから脱却し、本当に美味しい魚を届けたい

美味しい魚をもっと食べてもらいたい

焼津で生まれ、焼津で100年続いた老舗が作る味とは何なのか?

焼津でしか作れない味かつ、自分たちの味を追求しようと、焼津の文化に注目することにしました。

目の前に広がる海洋資源豊かな駿河湾。そこから獲れる新鮮な海の幸。その海の幸をお味噌や、塩、みりんなどに漬けて漬け魚にして隣接している長野・山梨などに海産物を送っていたのが、焼津の漬け魚の始まりであり、弊社の100年前から紡ぎつながれた仕事です。

そして焼津には、お味噌や糀の店舗があり、漬け魚のお味噌にも使われてきました。

焼津の小川港では多くの鮮魚が取れます(焼津市観光協会より)

焼津のお味噌・糀にこだわり、100年続く漬け魚を伝統製法で漬け込んだ「焼津糀漬け」を作ろう!本当に美味しいお魚を食べてもらいたい

同じ焼津でこだわりをもつ「カネジュウ」様と相談させてもらい一つの素晴らしい素材と出会うことができました。

カネジュウ様と焼津港丸入商店が車で5分の距離だから実現できる食材「生の糀」です。砂糖を加えなくとも、お米からの甘味を十分感じられる素晴らしい食材です。

この生の糀は、生きているため通常の糀よりもより酵素の力が強く、旨味を引き出すアミノ酸を十分に引き出すことができます。

またその力で魚が柔らかくなります。また漬け込むタレの浸透もよくなるため、よりおいしさを感じることができます。

丁寧に作られている生の糀 近い距離でないと扱えない食材

地味噌「あいじろ味噌」との出会い

あいじろ味噌には、静岡を支えてきた歴史あり

約500年以上前の駿河の国(現在の静岡県中部地方)では、戦国時代に駿河の守護職にあった今川義元を頼り、戦乱の京から移った公家が多かったそうです。

その人たちが駿河の地でも京都風の白味噌が造れないかと考え、様々な試行錯誤を重ね「駿河の白味噌」の原型を作り出しました。

後に京都の白味噌田舎味噌の特徴を合わせもつ(相伴う)ことから「相白(あいじろ)みそ」と呼ばれ、静岡に根付く味噌となったそうです。

静岡・焼津に由来し、焼津港丸入商店でしか作れないタレが3つに決まる

  1. 生糀だけでつける「生糀漬け」

  2. 約500年前から伝わる「あいじろ味噌」漬け

  3. 丸入で伝統を受け継いだ「粕漬け」

こだわりの3種類の味噌を最適な魚に合わせていく

漬け魚にぴったりな魚を選定し、こだわりのタレにあう組み合わせはどれなのかを、何度も何度も試行錯誤し最適な組み合わせ探ります。それに加えて最適な漬け時間を決めていきます。この作業をなんと1年以上かけて行いました。出来上がった組み合わせはこれです

メカジキのあいじろ味噌漬け
銀だらの熟成粕漬け
本さわらの生糀漬け

それぞれの魚の脂のり大きさを厳選することで、安定した美味しさを追求していくことができます。また焼津港丸入商店では、「波なれ」というレストランを併設しており、ここのレストランは味見せどころとしております。

そのため実際にお召し上がりいただいてから、購入することができます。このようにするのは、この焼津糀漬けに対して、味と質への裏付けがあり、美味しさを追求できている自信があるからこそと自負しております。

味みせ処である焼津港丸入商店に併設されている「波なれ」
3種類を一度に試せる 波なれ御膳
各定食はもちろん単体の定食もあります 銀だら熟成粕漬け定食
本さわら生糀漬けは別添えの生糀をかけながらどうぞ。
ステーキのような味わい メカジキのあいじろ味噌漬け定食

お食事した後に、店内で同じものをご購入できます。もちろん発送もできますので、贈り物にも最適です。

お客様ご自身で味を確かめていただいてから、購入、発送できます。

焼津港丸入商店で購入ができます
こちらは贈り物用ギフトボックス

もちろんインターネットでの購入もできます。

焼津港糀漬はふるさと納税でも、お取り寄せができます。

焼津港丸入商店の味みせどころ「波なれ」のメニューはこちら

https://yaizumaruiri.jp/wp/wp-content/themes/yaizumaruiri_v2/assets/images/souhonten/hanare_menu.pdf

以上、焼津糀漬へかける焼津港丸入商店の想いでした。
ぜひ、実際に食べていただければ嬉しいです。お待ちしております。

焼津港丸入商店でお待ちしております

【お店情報】
焼津港丸入商店
営業時間:11時~18時 波なれは11時~14時LO14時30分閉店
お休み:毎週月曜日(詳しくはTwitter、Instagramにて更新)
住所:静岡県焼津市宗高1474-3
カーナビにて目的地を設定する際は、「静岡県焼津市宗高1475-1」と入力
電話番号:054-631-4031

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