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表計算ソフトの荒野をゆくオタクのためのスタートアップガイド2019

今お前の目の前には表計算ソフトという無限の地平、約束された希望の大地が広がっている。どういうことか?想像がつかない人はとりあえずこれを読むといいだろう。

わたくしはこの記事に出てくる共有リストを作って管理している人間なのだが、なにこれ面白そうやってみたい、そういう反響が多々見られるので今この記事を書いている次第だ。

(名前がとっ散らかっていて申し訳ないがわたしです)

このシートをTwitter上に公開したところ、フォロワーたちの手によってあっという間に長大なリストが構築されてしまったわけだが、とても大きなムーブメントのポテンシャルを感じたのでその過程で得たノウハウを共有していこうと思う。

とりあえずテンプレートを用意した。こいつを使えばいきなり似たようなことができるし、この先の説明がなくても人によっては問題なく運用もできるだろう。試してみるといい。

さて、どんな機能が盛り込まれているかを簡単に解説していこう。

・オススメ者抽出機能

本リスト最重要の機能だと言ってもいい。

一番左のオススメ者のリストがそれだ。その行を右に向かって検索をかけ、履修ステータスがオススメになっているメンバーの名前を自動で埋めてくれる。これによって各人はそれぞれの作品のステータスを更新するだけで誰がオススメしているのかが一発で把握できる。次に説明するフィルター機能を活用する上でも必須の機能だといっていい。

・フィルター機能

画像はオススメ者の列に対してフィルターをかけた結果を表示している。誰かがオススメしている作品だけを表示し、それ以外は非表示になっている。複数の名前でフィルターをかけたりできるし、オススメ者以外の列にも適用可能だ。わたくし自身はこの機能にあまり詳しくないのだが、シートを公開したところ詳しい人がまたたく間に実装してしまった。集合知!!

・プルダウンリスト

未、済、オススメなどよく使うものをいちいち手入力する手間を省いてくれる。

セルを右クリック→データの入力規則 から設定が可能だ。

ただしこいつはなかなか厄介な機能なのでとても面倒なことが起こったりする。どういう設定にしておくのがよいかなかなか悩ましく、大幅な仕様変更を行って大変なことになったりしたこともあるのだが、そういうのを回避するためにテンプレートではなるべくシンプルな設定にしてある。今回は細かい解説を省略する。

・背景色変更

履修ステータスに応じてセルに色を付けてくれる。

セルを右クリック→条件付き書式 から設定が可能だ。

こいつもとても面倒なことが起こったりする。原因と対策がまとまった場合には別途何かを書くだろう。

現状活用している便利機能はこのくらいだ。あとはただの表計算ソフトにすぎないので自由に運用しながらカスタマイズするとよいだろう。集計機能などは強化していきたいところだ。

覚えておきたいこと

さて、シートの説明はこれくらいにして、実際にTwitterなどを通じて共同で運用していく上で知っておいたほうがよいことをまとめていこう。

・グーグルアカウント

基本的には、オーナー1名さえグーグルアカウントを持っていれば誰でも自由に編集することが可能だ。編集時には匿名人物として他の人に表示される。

ただしアカウントが他人に丸見えになってしまうこともある。確認されている範囲だと、
・編集不可の状態で編集権のリクエストを出す(オーナーにメールが飛ぶ)
・コメントをつける
といった場合にはアカウントが見えてしまうので注意が必要だ。全容を把握しているわけではないのでヤバいアカウントははじめから使わない方がよいだろう。

・編集権限の設定

共有の設定だが、赤い四角の「編集者によるアクセス権の変更や新しいユーザーの追加を禁止します」というのにチェックを入れておく。実際に、誰かが勝手にロックをかけて編集できないようにしてしまったという事件も発生しているので注意が必要だ。

公開ステータスを間違えるとリクエストが大量に飛んでくることになるのでわかるように貼っておく。Twitterでリンクを公開しておけば誰でも参加が可能になる。不安な場合はDMを使ってリンクを送ると良いだろう。公開して誰でも閲覧できるようにするには、

ファイル→ウェブに公開 から閲覧専用のリンクを取得できるのでそれを見えるところに貼り付けるとよいだろう。(使っていないのでわかりません)

・スマホからの編集

スマホでも編集自体は可能だが、アプリの使用が必須となる。その際必ずログインが求められるのでPCなどからのようにログイン不要というわけにはいかないので不便だ。それにシートが見にくかったりすることもあるらしく、その辺の最適化は現状まったく考慮されていないのであまりあてにしない方がいいだろう。


とりあえず、現状蓄積されたスプレッドシートの運用ノウハウはこのくらいだ。そもそもがただの表計算ソフトであり別に新しくもなんともないので、それより重要なのはどんなメンバーとどんなふうに使うかとかそいういった話だ。先に挙げた記事にも言及があるし、あるいはこの記事も読むと良いだろう。

スプレッドシートを公開したらあっという間にすごい物量のリストができた、というのは前提としてそういう濃いオタクコミュニティが形成されていたという経緯があるので、運用の仕方としてはとりあえず個人用にオススメ作品を蓄積するといった使い方から始めるのも手だろう。あなたは完全に自由だ。


未来へ...

オタクにとっての表計算ソフトとはまだまだ未開の土地であり、もしかすればインターネット蛮族が行く手に立ちふさがるかもしれないし、あるいは内ゲバ、学級会、宗教戦争、魔女裁判のような、インターネットコミュニティが経てきた地獄を同じようにたどる未来すらあるかもしれない。それはわからない。だが少なくとも現状そこには大いなる希望、可能性の光が満ち溢れている。それを少しでも多くの人と共有したいと考えこのような記事を書いた次第だ。さらなる運用実績が蓄積されれば新たに何か書くこともあるだろう。

今回は以上だ。

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