組織が停滞する5つの理由

最近、組織が活性化するにはどうしたらいいか、ということについて考えています。そうやって見つかった、5つの組織が停滞する理由をここに記したいと思います。

ただ、これから登場する5つの理由は普通に考えてもごく当たり前の内容になっています。ただ、この当たり前を当たり前にこなせているかというとそうでない組織も少なからずあると思います。

ぜひ、組織診断として以下の5つの理由をご参照いただければと思います。


①情報がない
大事な意思決定をしなければならいのに現場からの状況報告がない。プロジェクトの軌道修正をしたいが、進捗報告がなくて仕事が進まない。こういったケースはよくあると思います。巷にいう報連相というやつがうまく機能していないのが原因です。みなさんも想像したらわかると思いますが、報連相が丁寧に確実にこまめにされている組織ってコミュニケーションが取れていて働きやすいと思いませんか?
かといってこれは報告者である、部下や現場監督だけの問題ではありません。その上長が自分から報告を受け取るよう現場に出向いているか、相談を伝えやすい関係性を構築しているか、といった努力も必要になってくると思います。


②知識がない
新人に知識がないから、解決できる問題も解決できず結局先輩社員に頼ってしまい仕事のスピードが停滞する、ということはありませんか。また、分からないことがあってもすぐに知識にアクセスできる環境は用意されていますか。
分からないことがすぐに分かればそのまま仕事を進めることはできますが、誰に聞いたらいいかわからない、担当部署がわからないなど調べる時間が長くなれば長くなる程組織は停滞します。
知識が豊富な社員が仕事のスピードが早いということは疑いはないと思います。そういう人材が組織の中にどれだけいるかという点と、知識のアクセス環境が整っているかという点は大事な視点になります。


③できる行動が少ない
組織としてできる行動が少ない、これも停滞の原因になります。
極端な例を挙げると外国籍のお客様がいらっしゃって英語を母国語としている場合、組織としてまた社員として英語ができなければそれだけで業務は停滞しています。
また、世に出す商品は作れるが、マーケティングの能力がなく結局いつどうやって販売すればいいのかで会議が停滞してしまうことも考えられるでしょう。
逆に考えれば組織として色々なことができればそれだけでチャレンジすることも増えて、結果組織に勢いが生まれると私は考えています。


④居心地が良くない
みんなとソリが合わない、会社に出社しても働く環境が自分に合わないといった社員を抱えていませんか。
外は猛暑日なのに会社内はなぜか節電励行の28度設定。これでは暑すぎていくらクールビズでも戦えない・・・。
経営者にとっては従業員も大切な”お客様”です。
では、経営者の方はどういったカスタマーエクスペエリエンスを創造すべきでしょうか。
また、綺麗で快適な労働環境とはどういったものでしょうか。
従業員同士が仲良くなれるイベントはありますか。
そういった視点から組織を見直すことも一つでしょう。


⑤何をしたいいかわからない
目標設定はしているが、設定だけに終始してしまい結局目標が達成されなくても次の目標設定をするだけで、社員の方にフィードバックを与えていない。。。
このような組織はどう行動したらいいかわからないといった状況に陥ります。毎回目標設定されるがどうしたら目標達成できるかを行動レベルで理解することができず、結局何もせずに終わるという可能性が高くなります。
中には自分で課題を見つけそれをクリアすべく日々努力している社員の方もいらっしゃると思います。ただ全ての社員がモチベーションが高いわけではありません。
フィードバックをして一緒に成長していく、そういう姿勢を見せないと現場で働く社員は何もせず終いには会社を辞めていくことでしょう。


以上、組織が停滞する5つの理由を見てきました。思い当たる節はありましたでしょうか?
組織として課題が多く見つかったのであれば、それだけ成長の伸びしろがあるということです。
5つの理由を整えることで、組織を劇的に変えることだってできます。
もし早急に改善すべきことが見つかったのなら、それも一人で突っ走ることなく従業員の方と対話しながらどうしたらいいかを決めていっていただけると幸いです。

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