渦巻く期待

その陣容が変わろうとも、確固たるスタイルを突き進む徳島ヴォルティス。
スペインサッカーを根付かせるために、リカルド、ポヤトス、そして2023年ラバインへとバトンがつながれた。
変わらぬ志がある強化部。それに魅力を感じて集まってくる選手たちも多いはずだ。

新監督がどこまでやれるか。そういった不安は少なからずある。ただポヤトス体制1年目と比べると、そうでもないような気がする。

なぜか。その要素は少なくない。
パッと思いつくものでも、4つはある。

ひとつは、合流のタイミング。
開幕前から監督が合流し、キャンプからスタイルを落とし込んでいること。映像を見る限り、きっちりとスタイルが築かれているように見えることは大きい。

ふたつめは、2度目のスペイン人監督への交代。
ポヤトスの時は、やはりリカルドで戦いたいという思いに対する不満から生まれる不安があったように思う。

3つ目は、新監督のラバインへの信頼感。
直近までラ・リーガで調子のいいソシエダで働いていたことは大きい。
そしてラバインが「これまでの徳島が築いたスタイルをベースに、縦へのスピードをプラスする」というような具体的な発言をしていることが、徳島ヴォルティスのこれまでを理解していると感じられる。
そこにソシエダのスタイルを上手く落とし込めれば、ついてくる結果は明白だ。

最後は、柿谷曜一朗の復帰。
このニュースほど、サポーターを熱狂させたものはないだろう。サポーターの見に行きたいという思いが高まるばかりか、メディアからも注目を集めている。他の選手への相乗効果は、計り知れない。

J1復帰とは、何度も言わない。サポーターを楽しませるサッカーをする。
ラバインの発言からは、リカルドを超える楽しいサッカーが見えてくる。

ラバインが考えるサッカーがハマれば、J2を圧倒するのではないかという期待感があふれ出してくる。

J2にいながらもJ1のチームを脅かすような存在になってほしい。
2023シーズンは。まもなくやってくる。

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