奇跡の軌跡のはじまり

いい試合だった。
2試合続けて。負けてしまったけれど。

ヴィッセル神戸は、ワールドクラスの選手が多く揃うチームだ。徳島ヴォルティスからしたら、明らかな格上である。
その立ち位置の関係はそのまま試合に現れ、ボールを持たれ、セカンドボールを拾われ、常に圧倒されるような展開だった。
それでも粘り強く守り、時折り鋭いカウンターや、前からのプレスでチャンスをつくり出していた。

まるで、日本代表と格下のアジア代表のチームとの戦いのようだった。
だから、もしかしたらという思いが、期待があり、緊張感のある楽しい試合になった。
しかし、甘くはなかった。大迫にきっちり決勝点を奪われて、敗戦。

強いチームには、チャンスも多く決定力がある。徳島ヴォルティスも、いつかこういうチームにらなってほしい。

西谷、宮代、小西、ジエゴ。今日のこの4人は、戦えていたと思う。だから、小西もジエゴも最後まで見ていたかったというのが本音だが。

格上相手に本当によく戦った、印象に残る試合だった。

これが今シーズンの始めの頃に見ることができたら、本当によかった。
少なくともポヤトス監督就任直後の試合であれば、期待しかなかった。
残り3試合。たった3試合になってしまった。最高でも勝ち点9しか積み上げることしかできない。でも積み上げなければ、来年この舞台で戦うことは、不可能だろう。

今日のような試合を、残り3試合するしかない。その結果、奇跡はやってくる。

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