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新型コロナウイルス 緊急事態宣言の下での働き方は? ヤフー社員のリモートワークのコツをご紹介します

新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に、多くの企業で「テレワーク」「リモートワーク」による業務や、時差通勤などが行われています。
ヤフーでも、全国に緊急事態宣言が発令された4月7日の翌日8日から、全社員に対して在宅での勤務が指示されました。今回は、ヤフー社員がリモートワークで仕事をしていくなかで感じた課題や工夫していることをご紹介します。
(※2020年5月15日現在の状況をもとに作成しています)

これまでも「どこでもオフィス」という働き方には慣れていたものの、1カ月以上出社せずに業務を行うのはこれが初めての経験となったヤフーの社員。
「ちょっと相談したり、キャッチアップしたりなどのコミュニケーションの量がぐっと減った」
「人数の多いウェブ会議は対面に比べ、表情からの情報が読み取りにくいし、自分の伝えたい趣旨が伝わっているか分からないことがある」
「つい、途切れることなく仕事をしてしまい、気分転換のきっかけがつかみにくい」
など、戸惑う声も最初はありましたが、それぞれ自分なりの工夫をしながらリモートワークを続けているようです。

リモートワーク勤務を続けるための工夫

1)生活のリズムを作る

・朝は決まった時間までに朝食を取り勤務開始、昼にはいったんリセットしてニュースを見ながら食事を取るなど、ルールを決める
・起床と昼食は毎日同じ時間になるように心がける
・時間の感覚が無くなりがちなので、眼につく場所に時計を置いておく

2)気分転換の時間も忘れない

・顔を上げると外の景色が見えるところで仕事する
・毎朝4時に起きて、人の少ない時間にウオーキング
・会議を少し早く切り上げ、その時間でストレッチをする
・30分おきにチャイムが鳴るようにセットして、深呼吸をする
・食後に少し散歩する、お茶をいれるなどして意識的にPCの画面から離れる時間を作る
・ヨガマットを敷きっぱなしにして、疲れたと感じたらすぐにストレッチなどをする
・家にあるものでスタンディングで仕事できる環境を作り、定期的に姿勢を変える
・午前と午後、10分ずつ運動の時間を確保

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3)コミュニケーションは、仕事以外の雑談も積極的に

・昼休みに業務外の勉強会をオンラインで実施
・部署でSlackで1日1回点呼代わりに会話。カジュアルに今の気分を聞いたり夕飯の予定を聞いたりして、コミュニケーションを密にすることでお互いの様子を把握する
朝会や夕会を設定しておく。1日に1回は顔を見せてコミュニケーションできる場なので、ちょっとした変化や、わざわざ時間を取って聞くほどではない話などをついでに聞けるなど、円滑なコミュニケーションに役立つ
・チームメンバーとは、仕事以外の話も積極的にする
・毎朝決まった時間にチームメンバーで集まりZoom越しにラジオ体操
・仕事には直接関係なくても、別部署の友達に何気ないメッセージを送ったりして、なるべく人とのつながりを保つ

4)オンライン会議では少し大きめのリアクションがオススメ

・Zoomなど遠隔でのコミュニケーションの際は、相手に伝わるようにいつもよりリアクションを大きくするように意識する
・3名以上の会議の際は、誰への質問なのかが明確になるよう、冒頭に「〇〇さん」と名前を呼びかける
・発言する際は誰が発言しているか分かるように、まず名乗る
・参加者全員の反応を見ることができるので、ギャラリービューにしておく
・大勢での会議の際は、チャットルームや拍手や同意などのジェスチャーマークも積極的に活用し、意思表明をする

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育児中のパパママ社員の働き方

2月5日より、ヤフーでは妊娠中の社員や、同居者に妊婦や就学前の子または介護の必要な人がいる社員、持病がある社員に対し、「どこでもオフィス(※)」の利用回数の上限が解除されました。
※どこでもオフィス:リモートワーク勤務制度。通常の利用回数は月5回まで

在宅で仕事と育児を両立しながら勤務している子育て中のパパママ社員は、保育園、学童保育、学校に子どもたちが通えないなか、どのように工夫しながらリモートワークを行っているのでしょうか。

「集まっていいなら、公民館とか借りて(パパママ社員同士交代で)順番に見るとかできそうなんですけどね……。集まれない、というのがあまりに難易度が高すぎる

これは、ヤフーのパパママ社員が集まるSlackチャンネルでのある日のコメントです。

育児は、ときにはほかの人の手を借りることで、体や心が少し楽になるもの。ですが、今回のコロナウイルスによる自粛生活は、他人との接点を減らす必要があるという点が、子育て中の社員を悩ませました。
パパママ社員のやりとりから、リーモトワークにおける仕事と育児の両立についての工夫が見えてきました。

1)在宅勤務での育児と仕事の両立の工夫

・パパとシフト表を作り、子供の世話を交代でする
・仕事部屋を作り、子供が行けないようにする(事前に状況を話しておく)
・家族全員でダンスタイムを設ける
・起きた後に布団の上にテントを広げ、仕事の時間を稼ぐ
・子どもに1日のスケジュールを作ってもらう
・「ママ保育園」をひらき「ママ先生」になりきってお絵描きタイムなどを設定
・保育園の自粛組同士でLINEビデオ通話をする
・新小1の同じクラスで毎朝集まって「Zoom朝礼」
・Googleホームなどに学校のチャイムを鳴らしてもらう

わたしたち大人と同じで、子どもたちに対しても「定時に〇〇をする」と決めておくことが生活のリズムを整える上で大切だったようです。

2)子育てしながらの在宅勤務は大変だけど、こんないいことも

・パパに、夕方以降のワンオペ育児の状況をわかってもらえた
・専業主婦の大変さ、保育士さんのありがたさを痛感した
・こんなに子供と一緒にいることは会社に出社しているとなかったので、子供の成長がつぶさに分かった

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なにか、みなさんが働く上でのヒントになれば幸いです。

「こうした状況になってみて、改めてオフィス勤務の良さにも気づかされました。
オン・オフ問わず、自分の意思で環境を選択できる自由がいかに大切なものか、日々かみしめています」と語っていた社員がいました。

普段とは違う環境で働き続けることによって心身の疲労を感じている方もいらっしゃるかもしれません。そんなときは一人で抱え込まずに、上長や同僚に話すことで発散したり、お互いの不安解消法を共有することでヒントを得たりしてみてくださいね。

(写真:アフロ)

【関連リンク】
新型コロナウイルス感染拡大に関するヤフー株式会社の取り組みについて