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家族は他人、じゃあどうする?

竹端寛さんの「家族は他人、じゃあどうする?〜子育ては親の育ち直し〜」を読んだ。今の自分にぴったりすぎる内容に驚きながら読み進めたので、記録。

■読んだきっかけは友人からのススメ

友人から、竹端寛さんの本を、ススメてもらったので購入。
2ヶ月ほど積読を楽しんだ後、読み進めてみた。
すると、家族ごと、対話、ケア、持続可能な働き方の模索、、
今の私の関心ごとと重なる部分が多く、そうそう!!と思いながら読み進めることになった。

家族ごとの、ちょっと恥ずかしいエピソードを、リアルに言語化してくれているこの本は、仕事と子育ての両立に悩みながらも前向きに歩みを進めている働くママ、パパにぜひ読むと良いと思う。私はとても勇気付けられ、同時に家族ごとを言語化していきたいという気持ちが増した。

■子育てを「ケア」という観点から考える

ケアとは、広い意味では、世話や配慮、気配り、手入れ、メンテナンスなどをすることである。乳幼児の世話から愛玩動物の世話、衣服の管理、髪や肌の手入れまで、すべてをケアと呼ぶ。

ウィキペディア

正直、私の中では、子育てをケアという観点から見たことがなかったのだと思う。最初は「ケア」という言葉が使われていることに慣れなかった。

読み進める中で、ケアという言葉のおかげか、子育てを俯瞰しながら読み進めることが出来たように思う。と同時に、首がもげそうになるくらい、頷きながら読み進めた。

以前の私は、「子育ては、みんなが当たり前にやっていること。」と位置付け。

だからこそ、私もやれないといけない、私がのぞんで子どもを産み育てているのだから、、と、知らず知らずのうちに、勝手に責任を持ち、自分の思い込みに縛られて育児をしていたのかもしれない。
当然、自己認知出来ていない子育ては「しんどさ」があり、夫婦で対話する土俵に立つことも出来ていなかった。

■エピソードから、事実が動く

本著は、子育ての「穴があったら入りたい」部分が言語化されており、私も一緒に穴に入りながら、

穴があったら入りたいと思えている=気付けている

ことに花丸を送りつつ、穴から抜け出すためには、対話の繰り返しだということを感じながら読み進めた。

「穴がある」ことに気付けているからこそ、抜け出したいと思い、その先に対話を繰り返すという行動に繋がる。まずは「そこに穴があること」に気付くことから。気付くことで、行動を変える人が増えると良いと思う。

さらに、「ケア」という観点を入れたことで、子育てはチームでやるものであること、1人で抱え込むのではなくみんなで対話しながら試行錯誤しながら積み上げていくものだと、改めて感じ、気付いた上でどう行動するかは、「チーム戦略」が良いと思えた。

■対話を諦めない

子どももどんどん大きくなるので、その都度何かが起こる。そんな中、パートナーとの対話や、子どもとの向き合い方を「諦めない」でアップデートしていくことが、本当に大切なのだと思う。

その為にも、安心安全の場を作っておくこと、自分自身を諦めずじっくり対話していくことも大切だと感じた。

さらに「俯瞰すること」自分や自分の子ども、夫婦だと簡単ではないのだけど、身近な人たちとありたい姿に向かって歩みを進めるためには、俯瞰することは大切。

以前は「自分1人が大変」だと思い込みだちだった私も、俯瞰目線を持つことをコーチングで繰り返したことで、自分目線と俯瞰目線を行き来することが出来るようになってきた。

対話をするためにも、まずは自分のことを知っていることは、とても有用だと感じた。

■次世代ファミリーコーチングとの親和性

私が現在認定コーチとして活動している「次世代ファミリーコーチング」は、組織開発の理論とコーチングを、ファミリーつくりに応用しつつ、自身の在り方を整えることでファミリーつくりの実践者を増やす活動を行っている。

今回この本を読み、勝手ながら親和性を感じた。

見える化されない家族ごと

次世代ファミリーコーチングのアカデミアでは、参加者のリアルな事例を扱いつつワークを進めていくが、家族ごとは言葉や文章で見える化するまでが大変。違和感に気付き、誰かに話そうとか文章に書こうとか「見える化」しようと思えたら、すでに9割くらい解決に向かっているのではないかと思う。それくらい、見える化するまでが大変だと感じる。

それを爽快に言語化しているこの本を読み、改めて家族ごとを言語化するくらい丁寧に「感じること」、対話に向けての小さな一歩であり、子育てにもパートナーシップにも、必要なことだと感じた。

■まとめ

家族の問題は、「何か問題かわからないまま放置」されていることが多い。

夫婦は他人からのスタートで、さらに子育てはみんな素人からのスタート。それなのに、「母親学級や本でちょっと学んだ」ことで、知っているよね?わかるよね?となったり、「子どもを持つことを自分で望んだんでしょ?自己責任だよね?」と言われたりする。

本質はそこではない。

そのような中で、違和感に気付き、ケアを知り、課題を分離して、出来ることをコツコツ積み上げ見える化し、笑い飛ばしたり課題を解決したり、行動を変えていく。そうできたら、子育ては豊かになるし、家族はもっと彩りを増していくことを、この本を通して再確認出来た。

家族が豊かになると、自分にも周囲にも前向きになれる!

子育てをめぐる、親子や夫婦の関係性のモヤモヤをもっとオープンに対話していきたい。その為にも、自分自身を整えながら、出来ることを積み上げていこうと思う。

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