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YouTubeでアフリカを見る

自分ではそれほど自覚がなかったのだけれど、どうも地図が好きなようで、暇があれば地図を見ている。東京の地図は本当にしょっちゅう見ているので、地名や位置関係はだいたい覚えてしまった。地図が頭に入っていると、どの向きに何があるのか感覚的にわかるので便利だ。たぶんこういう空間把握の能力って、狩りをしたりするのに必要だから、本能的にやってしまうんだろうな、と思う。
 
グーグルマップは、地図だけじゃなく航空写真も見れるので面白い。日本だけじゃなくて、外国の地図や航空写真も見ることがある。
 
世界規模で航空写真を見てまず驚くのが、日本の緑被率の高さだ。宇宙から見ると、日本は緑で覆われている。隣の中国は、沿岸部はそれなりだが、チベットやモンゴルに近い場所はほとんど緑がない。中東まで行くと、ほぼ緑が存在しない。アメリカだって、中西部はかなりハゲている。こういう視点で見ると、むしろ日本が異常なんだな、ということがよくわかる。

アフリカに関する情報があまりないので、今後はインターネットでアフリカに関する情報を見ていきたいな、と思っている。正直なところ、サバンナに象とかライオンとかがいるイメージしかないのだが、それではアフリカにかなり失礼だろう。情報を見るといっても、「アフリカ」と一括りにするのは大雑把すぎるので、何かピンポイントで情報を見ていきたいな、と。たとえば、各国の首都はどんな感じなのかとか。
 
とりあえずエチオピアのあたりを航空写真で見てみた。まあ、もちろん、ほとんどが砂漠というか、不毛な大地が広がっている。しかし、wikiによれば、首都のアディス・アベバはそれなりの都市だということだった。
 
正直なところ、アフリカの都市の発展度合いなんて、全く想像ができない。しかし、YouTubeでアディス・アベバと検索してみると、欧米人のYouTuberがアディス・アベバを練り歩くみたいな動画がいくつか見つかった。もちろん全部英語なのだが、全く知らない街なので、とにかく面白い。見始めると止まらなくなり、それ系の動画を漁ってしまった。
 
しかしすごい時代になったな、と思う。東京にいながら、アフリカを含む全世界の航空写真が見れて、しかも外国で撮影した映像まで見れる。しかもすべて無料だ。いまは基本的には英語での提供だが、自動翻訳を活用すれば日本語だけでも十分調べることは可能だ。こうやって調べていくと、視点はどんどん広がっていく。

YouTubeの本当にすごいところって、要するにこういうところなのかもしれない。本や写真集と違って、普通にそこに行った映像を、そのまま届ける。むしろ編集とかも、カット編集ぐらいで十分。そのほうが「空気感」が伝わる。
 
ただ、ひとつ思うのは、これだけのYouTubeチャンネルがあるのに、大部分の人はドメスティックな活用に留まるんだな、ということ。無料でいろんなことが調べられるのに、あんがいみんな、日本のこと、自分にごく身近なことしか知ろうとしない。
 
チャンネルが増えれば増えるほど、選択肢がより狭まっていくというか。こういう「分断」は、テクノロジーによって変わるんだろうか? ……たぶん、さほど変わらないような気もするけど。
 
でも、正直な感想として、アフリカの都市であれ、発展が進むと、画一的というか、「同じ」になってしまう。ホテルだけを切り取ると、もはやどの国かよくわからない。

世界は画一的になっているのか、分断してドメスティックな志向になっているのか、どっちなんでしょうね?(執筆時間12分12秒)

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