2019うどん旅行記 1/27 Part2

正門に到着。「史跡 丸亀城跡」の碑が立っている。


丸亀城は、亀山城、蓬莱城とも呼ばれており、日本一とも謳われる「扇の勾配」の石垣で有名な城である。
遠くからでも、石垣の端正な佇まいが見て取れる。
今回は丸亀城の天守から瀬戸内海を見下ろしてくるよう、実家の父から指令が下っているのだ。
傾斜がきつい坂を上らなくてはならず、自分で行くのは困難な為、息子に報告させるという訳だ。
正門をくぐると、暫くはゆるめの傾斜が続いていたが、すぐに「見返り坂」という坂が立ちはだかる。


激坂である。斜度は何パーセントくらいだろうか。10パーセントは優にあるだろう。
これは年配の人には厳しかろう。石段よりも坂のほうがずっとつらい筈だ。
ただし、長さはそれほどでもない。100メートルくらいだろうか。
すっ転ばぬよう、一歩一歩踏みしめて上る。
自転車でえっちらおっちら上ってみたいな。狭いし歩行者の邪魔になるから難しいか・・・。
「見返り坂」とは、上る途中であまりのきつさに振り返ってしまう事からついた名との事。
うかつに振り返ると、転んでしまいそう。一旦転ぶと、下まで転がっていってしまいそう。
無事に上りきると、聳え立つ石垣がすぐ目の前にある。
間近でみても、緻密に組みあがった石垣はやはり美しい。ぴしりと折り目正しい武家の所作を思わせる凛々しさだ。


比較的ゆるい傾斜の坂を上っていくと、開けた場所にでた。二の丸のあたりだろうか。
城下を見渡せる展望台がある。まだ上があるが、ここからの景色もなかなかのものだ。
存在感がある讃岐富士とも呼ばれる飯野山。なんだかかわいい形の山である。


裏手のほうに回ってみると、昨年崩落した石垣を補修中でこの先立ち入り禁止との表記。致し方なし、本丸に直行。


また暫く坂を上ると、本丸に到着。天守閣は意外と小さい。
一部補修中のようで、足場が組まれネットで覆ってある。


入館料を支払うと、天守の内部に入れる。もちろん入場(入城)。
城内は、狭苦しく重苦しい空間である。城の歴史を書いた資料や遺物といった展示品が並んでいる。


小さい階段を上って天守閣最上階へ。
城主の気分となり、ここからも城下を見下ろしてみる。瀬戸内海まで見える。


これで父からの課題はクリアである。
お土産の売店をのぞいてから、丸亀城を後にする。見事な石垣と天守からの絶景、ここも来て良かった。

アパホテルのフロントに戻り、預けてあった荷物を受け取る。
時刻は午前10時半。慌てて移動する必要もないので、丸亀の街をぶらついてみる。
目をつけていたうどん屋「本格手打ちうどん つづみ」が開店している。坂の上り下りで小腹も空いてきた。入ろう。


まだ開店したばかりのようで、客は2組程度。空いている。窓側のカウンターに陣取る。
ここは注文したら運ばれてくるタイプ。冷たいぶっかけうどんの小に半熟卵、げそ天を注文。
おでんやおにぎり、お稲荷さん等も置いてあるが、今回はやめておこう。
おばちゃんが運んで来てくれたどんぶりの中には、白くてきれいなうどん。卵と天ぷら、刻み葱にわかめ、すだちが乗っている。


出汁はでかい徳利に入って出てきた。好きなだけぶっかけろとの事。昨日のしょうゆうどんと同じ方式だ。
ここでどぼどぼ大量にかけてしまっては、野暮もいいところだ。きれいなうどんも台無しである。
最低限の出汁をかけ、卵も崩してうどんに和え、啜りこむ。心地よい歯ごたえとのどごし。ああ美味しい。
ものの数分で平らげてしまい、ちょっと休憩。メニューをつらつら眺めると定番のうどんメニューに加え、「梅うどん」「あさりバターうどん」「バサラ天うどん」等、気になるメニューが多数。
バサラ天ってなんだろう?今後またこのお店に来て、食べる機会はあるかな?
さて、これから高松へ移動だ。


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